ホーム> スリランカ 波とカレー、アジアのカリブ 2008/2/24 〜 |
「行ったことがない国に行きたい!」。年末が近づき、ひさしぶりに旅に出たい衝動が襲ってきた。近場で行ったことがない国、暖かくて波があるところ、そうだ!スリランカにしよう。出発の1週間前、ともだちが急遽参加することになり、8日間の旅が始まった。 日数は短かったけど、けっこう充実してたので、体感的には倍。お得な旅行になりました。細かく更新する自信がないので、サマリー系でまとめてみました。 <波〜ヒッカドゥワ> 波乗りしたのは、ヒッカドゥアというリゾート地。日本の冬は島の西側でいい波がたち、夏は島の東側がいいんだそう。というわけで、西側でサーフィンといえばここ!ヒッカドゥアに決まり。 インターナショナルな大規模ホテルはなくて、素朴な雰囲気。気に入った。ドイツ人を筆頭に、陽射しを求めるヨーロッパ人が多い。メインストリートは昔懐かしい街並、コロニアルな建物、そして岸に目を向ければパラダイスな浜辺。 ローカルのともだちが言うには、この季節、いつもなら倍以上の波がたつんだそう。それでも胸肩くらいのサイズがある。千葉でフルスーツ着て極寒の海に入ることを思えば、もう贅沢は言いません。すごいのは、ホテルの目の前でサーフィンできること。ポイントまでクルマや舟で移動する必要なし! 乗る波はターコイズ・ブルー、メローに波の面ができる。そして、トロピカルな海辺の風景。至福でした。 <カレー> 観光客向けのお店は東京で食べるのとそんなに変わらないお値段。最初は辛さを手加減してくれる。物足りなくて、「辛くてもだいじょうぶよ!」と言いつつ2皿めを頼むと、来たぁ! 「辛くてもだいじょうぶだと言ったのはキミだ」。「ほら、ごらん」とでも言いたげに、ウェイター君は鼻の穴をふくらませる。辛いのは得意なほうだけど、スリランカの底力を見せつけられました。 ローカル向けの食堂だと、グ−−−ンとお値段が下がる。グルメじゃないからかもしれないけど、どっちがおいしいっていうのはなかった。ただ、ローカルなお店だと、ビールを置いてないことが、けっこうある。 個人的に大好きなのは、ローティ。カレーパン系とか、いろいろ種類がある。なかでもピカイチは、クレープみたいな生地にカレーを包み込んだもの。これ、トリニダードにもあったんだよね。 ちなみにスリランカもトリニダードも旧宗主国はイギリス。トリニダードはインド系の人々が多い。 <ゴール> 日干し煉瓦の屋根が連なるヨーロッパみたいな旧市街、立ち並ぶコロニアルな建物、大航海時代の香りが漂ってくる。スリランカは、ポルトガル、オランダ、イギリスの植民地だった時代がそれぞれ約150年づつあったそう。時間と空間を同時に旅するような気分にさせてくれる。朝、昼間、夕暮れ、それぞれ全然違う「空気感」を味わえるんだよね。散歩好きは、そそられると思う。 そして、トリニダードを思い出す。アジアとカリブ、こんなに離れているのに、共通点がいっぱい。着いてから知ったんだけど、この街は世界遺産に指定されています。 <コロンボ> 仏教寺院がそちこちにあって、香辛料も芳しい南洋の港町。名所旧跡的なものはそれほど多くないけれど、それはエキゾチック。 気に入ったのは、駅近くの庶民的な繁華街、ラテンアメリカを彷彿とさせる白亜に輝く壮大なコロニアル建築〜コロンボ国立博物館、湖(池?)のほとりの仏教寺院と港町的建て方の小振りな家々が立ち並ぶ風景。池を一周しようと歩いてたら、突然、軍隊に止められた。「ここはセキュリティ・エリアだから入っちゃダメよ」。 「貿易風」って言葉を思い出すような静かな風景なのにね。犬がぐだーっと寝てる脇に、軍人が銃を構えて立っている。街の中心地は犬も歩けば軍人に当たるほど。平時じゃなくて、今は有事だ。 <テロと治安> 本当に残念なことだけれど、スリランカでは民族抗争によるテロが頻発している。わたしがコロンボにいた数日前にも大きなテロがあったそうだ。島の東部、北部は、特によくないらしい。コロンボはとにかく軍人が多くて物々しい雰囲気だったけど、コソ泥くんが少ないというのがわたしの印象。 トゥクトゥクという三輪タクシーの値段は交渉次第、ほぼ全員が吹っかけてくる。あと「XXXに案内してあげる」と言って後になってお金を要求する人や、寄付を請う人もいた。数百円のことなので払うもよし、直感があやしいと囁けば、相手にしないのもよし。 <ホテル〜ヒッカドゥワ> 「ブルーオーシャンビラ」というゲストハウスに泊まりました。目の前が海、メインのサーフポイントまで徒歩数分。朝一番で波乗りし、ホテルに戻って海を見ながらオープンエアの朝食・・・。しあわせ! オーナーは千葉に住んでいたこともあって、日本語ペラペラ。リーズナブルなお値段、ネットで予約もできます。おすすめです! ブルーオーシャンビラのサイト http://www.promptbox.jp/blueoceanvilla/ <ホテル〜ゴール> 「ザ・フォート・プリンタース」という旧市街にあるホテル。よーく手入れされた18世紀の建物、部屋はたった5つしかなくて、ほどよく至れり尽くせりしてくれます。外観は目立たないし、華美な装飾は一切なし。品格とはこういうことか・・・と感嘆! 中庭でいただく朝食は雰囲気もお味も絶品です。世界遺産の旧市街にあるので、お散歩にもとっても便利。 <ホテル〜コロンボ> 「ゴール・フェイス・ホテル」という名前だけど、ゴールにあるわけではありません。築150年近くのコロニアル様式建築。東京でいえば、オークラのような格式あるホテル。 壁が薄く、お手洗いでは隣りの部屋の人の咳払いが臨場感持って聞こえたり、赤い絨毯はそろそろ新しくしたほうがいいような気もするけれど、風格と気品に満ちている。食べることばっかりだけど、バイキングの朝食にも気品があります。海に面した広い広い庭を見ながら、思いを馳せるは大航海時代。 <アーユルヴェーダ> アロマオイルを使って、女性が2人で、左から右から、後ろから前から、上から下から対称にマッサージしてくれる。2人でマッサージしてくれるのがミソ。すっごく包みこまれる感じがする。アロマの香りがこんなに気持ちよく感じられたのは初めて。部屋中、体中がアロマに包まれる。で、不覚にも後半寝ました。寝ても、マッサージは続けてくれたんだろうか??? アーユルヴェーダといえば、額にアロマオイルをゆっくり垂らす・・・そんな光景を思い浮かべる。これはシロダーラって言うそうなんだけど、この施術を受けたら、お酒は飲んじゃいけないとのこと。今回はビールを選んだけど、今度行ったら、1日だけ禁酒して体験してみる!? <世界の車窓から> 駅の切符売り場に行くと、「当日、出発の15分位前にもう一度おいで」と言われた。で、当日行ってみてわかった。オンライン予約って、存在しないのね。先着順。切符売り場窓口で行き先を告げると、厚紙の切符を手渡してくれる。ダンボール紙としては薄い、切符としては厚い。昔は日本でもこんな切符だったっけ。 さすがにリアルタイムでは知らないけど、映像で見たことがある戦後の引き揚げ列車みたい。エアコンはなく、入口のドアも開いたままだったり、閉まっていたり。ヒッカドゥアからコロンボまで2時間くらい、運賃は150円くらいだったと思う。けっこう混んでて、通路までほぼ隙間がない。それでも物売りや芸人が行ったり来たりする。こういう旅情って大好き。小さなビニール袋に入った揚げ物系のスナックを買って食べた。 <オマケ:宝石> わたしには縁がないコトなんだけど、スリランカといえば宝石が有名。あるとき散歩してたら、何かの間違いで宝石屋に連れていかれた。待っていたのは、コロンボの羽賀研二。とにかく話が上手。おもわず笑っちゃうような歯の浮くトークの数々、ずいぶん勉強になった。佳境、彼は真剣な顔でわたしを見つめて言った。「マネー・カム、マネー・ゴー」。これはビンゴ!ね。 せっかく楽しませてもらったので、ムーンストーンなどをいくつか購入。彼の売り上げにはあんまり貢献できなかったけど、デスクにムーンストーンを置いてから、いいコトがあるのは(いまのところ)確かね。 <スリランカで撮った写真集へのリンク> http://www.ringo.com/photos/share.html?id=Bd1UyTyT.190 関連リンク トリニダード・トバゴ |
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