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2/13/2000 |
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エンリケ・イグレシアス関係者パーティ 潜入レポート〜炎の2月6日
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渋谷HMVのイベント・スペースは満員御礼状態で、ご年配の女性もちらほら。西城秀樹もゲストで来るっていうから、そのせいかと思ったけど、それにしても年齢高過ぎ。どうやら「息子」を見にきたフリオ・ファンがけっこういたらしい。 エンリケ・イグレシアスは、「スペインの杉良太郎」ことフリオ・イグレシアスの息子で、現在24歳。ラテン圏ではすでに「一番有名なスペイン人シンガー」の地位を確立してます。日本でもラテンブームにのって、彼の曲がクルマのコマーシャルに使われたり、西城秀樹が彼の『バイラモス』をカバーしたりと、最近ブレークの兆し。日本の市場をもっと開拓しましょ!ってことで、今回のプロモーション来日が実現したのでしょう。 そう、彼が登場するまでは、わたしはとっても冷静でした。写真やプロモビデオを見る限りじゃ、濃すぎたし、若いわりにはオヤジっぽかった。しかしちょいと遅れてステージに出て来た彼を見て、「きゃあ!」。まあ、いつまでもこんなことしてていいのかどうかは別として、彼ってやたらとカッコいい。黒目勝ちでキラキラ輝くつぶらな瞳、小麦色系の肌、筋肉質な上半身(肩幅広くて胸板厚い)にスリムな下半身・・・。 2曲歌って、西城秀樹とトークして、マスコミの質問にいくつか答えて、イベントは30分ちょっとで終わった。さて、本番はここからです。昨日のサルサパーティで知り合ったネット関連のおともだちM嬢は、この後行われる「エンリケを囲む会」にご招待されているという。「いいな、いいな、わたしたちも行きたいな」と言いながら、試しについて行ってみたら、入れちゃったんだわ、これが・・・。 入場チェックのかけらもなく、パーティ会場に潜入したN嬢、Y嬢、K君、わたしの4人組は、しばし呆然。コートを脱ぐのも忘れ、立ちつくしてました。でもかえって怪しまれるので、とりあえず平常心を保とうと、ビールで乾杯! ビールつぎあってる自分たちが、なんだか不思議・・・。どうしてここにいるんだろう??? ブッフェ形式のお料理も運ばれて来たけど、さすがに食欲はまったくなく、ひたすらエンリケの登場を待つ。女性3人は胸がいっぱいで、もうかなりいっちゃってる状態だったけど、黒一点のK君は、あくまでも冷静。わたしたちが臨界点に達しないよう、さりげなく押し留めてくれた。エンリケが現れたのは、とりわけエンリケ大好き!なN嬢の胸がはり裂けそうになる寸前でした。 登場するや否や、彼は招待されたファンに向かってズンズンと近づいてきた!ファンといっしょに写真を撮り、どさくさに紛れて、なっ!なっ!なんと!キスまでしてくれました。ああ、思い出すだけで、心臓がしぼられるような息苦しさが・・・。 デジカメで何枚か彼の写真を撮り、いざ!いっしょに撮ってもらおうとN嬢にカメラを渡し、エンリケとわたしは肩を組み、カメラに向かって微笑んだ。しかし、フラッシュが光らない! わたしの顔には焦りが駆け巡っていたと思う。N嬢からカメラを取り上げ、デジカメのスクリーンを見ると、CARD FULLの無情な文字が・・・。混乱、錯乱、気が動転の渦に巻かれながら、わたしはエンリケに向かって思わず叫んだ。 「ウン・モメンティーコ・ポルファボール!」(お願い!ちょっと待って) そんなこと言ったって、待ってくれるわけないじゃんね、天下のエンリケ・イグレシアスが・・・。だいたい「ウン・モメンティーコ」ってコロンビアやベネズエラの方言(普通は「ウン・モメント」か「ウン・モメンティート」)。かわいい言葉だけど、虚しく響き、宙をさまよったのでした。 「マスコミの取材が先になります」。 デジカメの要らない写真を消去してるうちに、情け容赦のないお告げがあり、忍耐タイムが始まった。先にファンと戯れたのは、エンリケの予想外の行動で、本来はマスコミ取材が先だったのね。ま、当然か。今度の待ち時間は長かった。待って、待って、待ってるうちに、わたしはだんだんお腹が空いてきて、ブッフェが気になり、結局3皿平らげました。その間、Y嬢は彼の曲を着メロにした携帯を握りしめていた。そう、彼にこの着メロを聞かせて驚かせようというの!
そのためには迷わず一発で着メロを出さなくてはいけない。彼女は準備に準備を重ね、その瞬間を待った。 「もしかして、エンリケは疲れちゃって、もう出てこないんじゃないだろうか・・・」。不安のあまり、エンリケ命!なN嬢の心臓が痛くなり始め、そろそろ限界が見えたころ、再び彼が現れた。N嬢がメキシコで買った、彼のポスターつき雑誌を見せたら、興味を覚えたらしく、そばのテーブルに座ってパラパラめくりだした。エンリケが腰を落ち着けた! 無意識のうちに、わたしたちは彼をブロックする。N嬢は右から、Y嬢は左から、そしてわたしは正面から、エンリケを取り囲み、今度こそ逃がさない!状態になっていたのだ。 (このときの模様は、2/9(水)テレビ朝日系『トゥナイト』で放映されました。M嬢、Y嬢はしっかり顔が写ってたのよ!) 「ボクのどの曲が好き?」と彼が尋ねる。わたしはすかさず答えた。 「ヌンカ・テ・オルビダレ(絶対、君を忘れない)! すっごいきれいな曲だわ」。「あっ、そう?」彼はちょっと意外そうに言った。ふふふ、この曲、日本では比較的知られてないの。でも去年メキシコに行ったときかかりまくってて、ホントに大好きな曲・・・。そう、わたしたちの心境も、ヌンカ・テ・オルビダレ・・・。 機を見てY嬢が携帯の着メロを鳴らした。"WOW!!!"な顔になるエンリケ。「これなに?」って質問してくれるんだけど、みんな舞い上がっちゃってて、「着メロ」が何であるかを説明できる余裕がない。「プログラムするようなものなんだけど・・・」。 今にして思えば、Y嬢の携帯鳴らして、デモンストレーションしてさしあげればよかった。ま、引く手あまたな状態だったから、何十秒も彼を引きつけておくのは、不可能だったけどね。その後も、「今日がお誕生日!」って女のコのメッセージを彼に伝えたり、いろいろしているうちに嵐のように彼は去った。どのくらいいっしょにいたんだろう?けっこう長かったような、一瞬だったような・・・。 「そろそろパーティは終了です。ファンのみなさんは、ゲスト証をご返却ください」。スタッフの声で我に返った。たいへん、忍び込んだことがバレちゃうじゃん。荷物をまとめてそそくさと出口に向かうと、「本日はありがとうございました」。丁寧なご挨拶とともに、きれいなおねえさんがゴディバのチョコレートをおみやげにくれた。 「今日は今年1年で一番幸せな日・・・。いや、これから5年間で今日が一番幸せな日になるかもしれない」。 エンリケと過ごした時間を振り返りながら、一番のエンリケ・ファンであるN嬢がため息まじりに言う。「運を使い果たしているような気もするけど・・・」。 確かにそうだ。去年わたしは、ベネズエラで「ロス・アミーゴス・インビシブレス」に偶然会い、去年の運を使い果たした。そして今年はまだ2月だっていうのに、すでに今年の運を使い果たしたような気がするの。こんなことでいいんだろうか?よくないに決まってるけど、一生やってそうな気もしてこわい。 帰りの電車のなか、放心状態で座っているわたしたちの膝には、ゴディバのゴールドの紙袋がちょこんと載っていた。「エンリケにキスしてもらったのは、夢じゃなかったんだよ」とでも言うように・・・。
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エンリケといい感じのM嬢 エンリケ登場! 追っかけ状態・・・。 |
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