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出会った犬 | |
パンコール島の BEACH HUTS というロッジに到着してすぐに仲よくなった彼女は、ホントにアタマがいい。例えば…。 晩ゴハンを食べにレストランにいくと、いっしょについてくる。レストランのなかに入ると従業員に怒られるのがわかっているので、ササッと入り、テーブルの下に隠れて寝る。 レストランから出るとついてきて、部屋(コテージ)の前までくる。部屋の中には入れてあげられないので、「また、明日ね!」と言うと、ちょっとさびしそうな顔をして座っている。ちょっとしてから外を見たら、わたしがいつも座っているテラスのデッキチェアの上で、気持ちよさそうにのびのび寝てた。じっと見てたら目が合って、バツの悪そうな顔をした。 それからというもの、わたしが部屋に入っているとき、彼女はよくデッキチェアで寝てた。もう目が合っても、バツの悪そうな顔はしない。「あなたがいないとき、デッキチェアはわたしのもの」というような顔つきね。 でもホントはデッキチェアの上で寝ることも、テラスに入ることも禁止されている(犬好きじゃない人もいるからね)。あるとき彼女といっしょにテラスで和んでいたら(わたしはデッキチェア、彼女はテーブルの下)、従業員がバイクに乗ってこっちに近づいてきた。「ガタン!」と音がして見えなくなった彼女。走って逃げたのかと思ったら、デッキチェアと壁のほそーい隙間に入りこんで、見事に隠れてた。 ビーチで寝てると、わたしの足元に穴掘って、穴にグググッと入りこんで寝る。あれは涼しくてかなり気持ちいいはず。 わたしといっしょにレストランに入ろうとするところを、フロントのオヤジに見つかって怒られた。オヤジに怒られると後ずさりして戻るんだけど、オヤジが背中を向けると前進する。オヤジがサッと振り返って彼女を追い払おうとすると、また後ずさり。「だるまさんが転んだ」状態で、オヤジも思わず苦笑。 従業員が言った。「彼女はホントにアタマがよくて、外国人のあとをついてまわるんだよ。地元の人だと追い払われるのがわかってるんだ。外国人はかわいがってくれるからね」。犬にしておくのはもったいないかもしれない。 マレーシア育ちの犬なので、辛いチキンも大好物。 |
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