ホーム> 60日間のラテンな旅行体験記
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ああ、ケータイ |
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ドミニカ共和国 キューバ ペルー(公衆電話篇 / リマ) 「そのテレカは使えないよ」 「なぜ?」 「あなたのテレカは全体が銀色の公衆電話では使えるが、この青い公衆電話には使えないのだ」 彼女は自信を持って、キッパリと答えた。 「銀色の公衆電話はどこにあるの?」 「ここからずーっと向こうまで歩いたところにある」 「じゃあ、この青い公衆電話で使えるテレカは?」 「それは、このテレカだ!」 おばさんは印篭のようにテレカをかざした。 「どう、22ソル(約990円)よ。買わない?」 「テレカ1枚買っても使いきれない」 「じゃあ、1通話50センターボ(約22円)でどう?」 交渉は成立した。 わたしが購入したテレカは、まだ普及していない新電々系公衆電話用だったのだろう。おばさんのテレカを青い公衆電話の挿入口に差し込んだら、見事に機能した。 このテレカおばさんは、公衆電話の近くに小さなショーケースを置き、テレカや電池などを並べて売っている。ペルー人でさえ、公衆電話のまえで困惑していることがあるので、商売繁盛していた。 ペルー(アレキパ) 「うん、ぼくだ。今、空港にいる。そう、これから飛行機に乗るところ。うん、大丈夫…」とやや声高に携帯で話しているオヤジがいた。すぐそばに公衆電話もあるのに、時間があるもんだからつまんないこと喋っちゃって…。でもいい年して、すごく嬉しそうに話しているのが、とてもかわいい。 ペルー(カハマルカ) イタリア タオルミナ(シチリア島のリゾート地)の広場ではドーベルマン連れのマフィア系オヤジの携帯が、かわいい音で「ピロピロピロ…」。イソラ・ベッラ(美しい島)という名を持つ、その名のとおり人気のない美しい浜辺でも、若い男のコの携帯が…。 夜行列車で同じコンパートメントになった体育会系の男のコは、携帯でカラダと同じくらい大きな声で楽しそうに話してた。が、ノスタルジックな夜汽車の情緒がブチ壊し。 ほかにも、長距離急行列車で同じコンパートメントにいた人の携帯は5〜6回も鳴ったし、別の急行列車の車内では(このときはコンパートメントではなく、新幹線のようなタイプだった)、もうあっちこっちでピロピロ鳴りまくり! ローマから乗った飛行機がマドリードに到着すると、空港ターミナルへ向かうバスのなかでは、「ああ、ボクだ。今、マドリードに着いたよ」の嵐。ホント、今、着いたばっかりなんだから(ちなみにヨーロッパの携帯は各国で使えるタイプが多い)。 フランス(パリ) 3/4/99追加 そんなフランス人も、時流には勝てず、近ごろはけっこうケータイ持ってる…って記事を読んだ。 イギリス ケータイにまつわるエピソードって、国境を超えてる…よね。 旅行した時期は1996年10月〜11月です。 |
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