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男子禁制女性的旅ROOM3号室 初心者篇

個人旅行初心者向けに(???)、GERI、高熱、水まわりなどについて書きました。ひとり旅の参考になるかも!?

ビデで洗濯しちゃダメ(10/14/98)

スペイン風呂事情 (10/19/98)

生野菜に気をつけて(10/26/98)

ファラオの呪いか?謎の高熱 (11/1/98)

台北のナンベン(11/9/98)

思い違いなGERI(11/16/98)

おみず系(11/30/98)

おいしいものの見つけ方の基本(12/7/98)

ビデで洗濯しちゃダメ(10/14/98)

初めてフランスやスペインに行ったときのこと。お手洗い・洗面所つき、バス・シャワーなしの部屋に泊まったら、お手洗いでも、洗面所でもない「第三の陶器」があった。カタチは「おまる」にちょっと似ていて、管がついており、栓をひねるとチョロチョロっと水が出る。

しばらく見つめていたが、使い方がよくわからない。せっかく備え付けられているのに使わないのはもったいなので、洗濯をすることにした。で、それ以来、ホテルに泊まって、この「第三の陶器」をみつけると、せっせと洗濯する習慣がついた。

「それはビデよ」

あるとき、ともだちにそのハナシをしたら、そう言われた。

「ビデって、ウォッシュレットとかについてる、あのビデ? ウォッシュレットは便器にビデがついてるのに、ヨーロッパではビデが独立してるの?」

「そうなのよ、日本とはカタチが違うの。だから洗濯しちゃダメよ。あんまりキレイじゃないから」

「あんまりキレイじゃない」という遠回しな表現で、いかにわたしが「キレイじゃないこと」をしていたか、よーくわかった。

アソコだけ洗うために「第三の陶器」をわざわざ備えつけるくらいなら、シャワーつければいいのに。世界でも有数の風呂好きといわれる日本人のわたしは、そう思っちゃいました。そんなわけで次回のテーマは「元お風呂好きのわたしが見たスペイン風呂事情」です。

元お風呂好きのわたしが見たスペイン風呂事情(10/19/98)

(これは10年くらい前に初めてスペインに行ったときの話です)

スペインでのホームステイは果てしなく女系でした。まず一家をとりしきる女主人、ふたりの娘、そして下宿人は3人のスペイン人女子大生とわたし…ひとつ屋根の下にオンナが7人暮らしていたのです。男っ気といえば、長女の彼が遊びにくるくらい。

バスルームはひとつしかないので、お風呂争奪戦だあ!と思ったのですが、あらビックリ、好きなときに入れました。わたしは夜入るタイプ、女のコたちは朝入るタイプだったこともあるけれど、スペイン人のお風呂は回数が少なくて短い!ってのが実感でした。

不思議だったのは女主人。何ヶ月かいっしょに暮らしてて、彼女がお風呂に入っているのを見かけたのは1〜2回でしょうか。きっとわたしがいないときに入ってたんだろうけど、それにしても…。

「あんたは毎日お風呂に入って、髪の毛を洗うんだってね」

あるとき、遊びにきていた女主人のおともだち(女性)が、そう言いながらわたしに迫ってきました。

「ええ、まあ。お風呂はだいたい毎日…」

「お風呂なんてのはね、1週間に1回入ればいいのよ。あたしなんかね、ずーっと1週間に1回よ、1週間に1回・・・」

「1週間に1回」を連発しながら彼女はわたしに迫ってきます。廊下での立ち話だったので、みるみるうちにわたしは壁際に押さえつけられ、オバサンの大きな顔がわたしの鼻から3cmくらいのところまで接近しました。ああ、こわかった。

(こうやって書くとキツく感じられるかもしれないけれど、雰囲気としては、声がデカくて、ちょっとガサツだったりするけれど、世話好きで気のいい関西人のオバちゃん・・・って感じかな)

「髪の毛は毎日洗わないほうがいいんだよ」

スペイン語学学校に行けば行ったで、ディベート(のようなもの)の授業中にシャンプー論争が始まります。そのころのわたしは、毎日シャンプーするのが常識さ!って思ってました。でもクラスで日本人はわたしだけ、他の生徒はどこの国だか忘れちゃったけど、とにかく毎日シャンプーするひとは誰もいなかった。あんまりシャンプーし過ぎると、髪の毛の必要な栄養分まで洗い流しちゃったり、抜け毛の原因になったりするらしい。

さすがに朝シャンはなくなったけど、今でも日本人(特に若いコ)はだいたい毎日お風呂に入って、毎日シャンプーしてますよね。「昨日、風呂入んなかった」って言うと、若い男のコでも「きったねえ」って言ったりしてる。あと、近ごろの「抗菌・消臭系グッズ」にかける執念っていうか、執着もけっこうこわいな。

海外でときどき、日本人観光客だけが食中毒になっちゃったりするけど、あれは「清潔すぎる生活」をしてるからなんだって。元気で旅行するには、ふだんから「菌」に対する抵抗力をつけといたほうがいいかもね。

というわけで、次回は「ナスカのGERI」です。

生野菜に気をつけて〜ナスカのGERI(10/26/98)

海外で生水を飲むのはご法度、特にあんまり衛生状態のよくない地域では、コーラやジュースなどを飲むときも、できるだけ「氷を入れないでね!」ってお願いしたほうがいいでしょう(氷は生水でつくってることが多いからね)。あといけないのは、生野菜!生野菜は井戸水で洗っていたりするので、避けたほうが無難です。ってことはアタマでわかっていても、気がついたら食べてた・・・ってことがある。

初めてペルーに行ったとき、とにかく初めての南米だったから、緊張しまくり、食べ物にはすごーく気を付けていたんだけど、ナスカ(地上絵があるところ)のホテルで出された夕食に生野菜がついていた。思わず食べたのか、食べたくて食べたのか、もう忘れちゃったけど、その晩、激しい腹痛がわたしを襲った。加えて、上から下から(吐き気と下痢)の大騒ぎで、危機一発! (一過性で、次の日にはだいぶよくなりました)

生野菜が原因だったのか、他に何かヘンなものを食べちゃったのか、そのへんはわかりようがないけれど、その日一日を振り返ってみて、いちばん怪しいのがあの生野菜…。

たとえば日本だとコレラってもう死語だけど、中南米あたりだとまだまだコレラが盛んで、屋台で食べた食事が原因でコレラになり、年間に何万人もの死者がでてる国もあります。

そんなこと言ったらキリがない、生水で洗ったコップやお皿はどうなるんだ!って言いたくもなるけれど、まあ、気をつけて何とかなることから始めるってことでしょうか。で、こうやって書いてると、書いてる本人もだんだんこわくなってきて、「旅行に行っても、もう屋台では食わない!」って思ったりするけど、現地に行くとコロっと忘れて、食べちゃうんだよね。

コレラは予防注射もあるけれど、絶対ではないそうです。もっと詳しく知りたい!ひとは、リンク集の旅行情報をチェックしてね! 次回は「ファラオの呪いか?謎の発熱」です。

関連リンク ラテン系 エトセトラなリンクたち
(旅行情報をクリックすると感染症関係のリンクがあります)

ファラオの呪いか?謎の高熱(11/1/98)

ルクソールにある「王家の谷」には、ツタンカーメンをはじめ、歴代のファラオたちが眠っている。

ナイル川をはさんで一方は緑豊かなルクソールの町、もう一方には果てしなく砂漠が広がっている。「王家の谷」は砂漠のなかにあるんだけど、もうやたらと広い。黄色い砂漠が起伏しながら、盛り上がりながら延々続いていく。これだけで宇宙的な雰囲気。なんていうか、神様の力と、宇宙の力が絶対的な存在感とともにあって、肌に触れてる感じがするのね。

お墓は数えきれないほどある。公開されているのもあれば、発掘中のもあり、まだ発見されてないのもあるらしい。有名なお墓を2〜3か所見たんだけど、観光客コースなのに、インディージョーンズの世界。例えば、盗掘予防用の深ーい溝にかけられた橋を渡りながら思わず下を見ると、吸い込まれそう…。底なんか全然見えなくて、暗闇が広がっている。思わず、ゾクッ!

で、(いつもそうなんだけど)詳しいことはあんまりよく覚えていない。せっかく行ったのにもったいないような気もするけど…。あっ、そうそう、歩いていたらエジプト人のおじさんが「本物のミイラを見せてあげるよ」と声をかけてきたので、ついていったら、ミイラが無造作にゴロンところがっていた。本物かどうかわからないけど、あんまりじっと見る気もしなかったので、10円か100円か渡してさよならした。

さてさて、その夜、夕食後に突然発熱した。体温計は持ってなかったけど、39〜40度くらいあったような感じ。ともだちがタオルを濡らして額に置いてくれるんだけど、すぐ熱くなっちゃう。

「小学校のとき、図書館で借りた『ツタンカーメンの呪い』って本に、ファラオのお墓から宝石を盗んだ人たちが、原因不明の病気にかかって死んじゃったって書いてあったんだけど・・・。あたしも死ぬのかもしれない」 わたしはすっかり弱気になっていた。

「でも何にも盗んでないし、ただ観光しただけでしょ」と、ともだち。

「でもでもこんなに熱が…」 だんだんうわごと状態になってきたが、そのうち寝た。

翌朝、わたしはすっきり目覚め、朝食もきれいに平らげた。もちろん熱は下がっていた。

「何だったんだろう、夕べの高熱…」

「あんたって暗示にかかりやすいほうでしょ? だからあのインディージョーンズみたいな雰囲気にのまれて熱がでちゃったんじゃないの?」

なるほど…。高熱はその晩だけで、ホントにホントにそれっきり。これってファラオの呪い???


台北のナンベン(11/9/98)

台北はホントにホントに食べ物がおいしかった。なんで1日は3食しかないの??? とつぶやきつつ、4食くらい食べてた。お世話になったローカルのおともだちが、朝はオートミールとかシリアルを用意してくれたんだけど、これは軽く済まさせていただきました。彼女が仕事へ行き、わたしはひとりで町へ出て、さあ、買い食い開始!

力の限り食べ続けたら、やっぱ途中からGERIになった。でも食べた。まあ、お腹が痛くなることはないし、BENが緩いだけだから、あんまり気にしなかったんだけど、東京に帰ってきて、1か月〜2か月過ぎてもまだGERIだったので、さすがに心配になって医者へ行った。

「そりゃ、下痢じゃなくてナンベンだね」医者は言った。

「ナンベン…」

「そう、軟らかいウンチのこと、軟便。頻繁に下痢するわけじゃないんでしょ?」

「ええ、ウンチは1日1回くらいなんですけど、出ると下痢なんです」

「だからそれは下痢じゃなくて、軟便なの」

「台湾でちょっと食べ過ぎちゃったんですけど」

「じゃあ雑菌でも入ったんでしょう。強力な菌ならすぐに症状が出るはずだからね。まあ、クスリだしておくけど、直るまでには時間がかかるかもしれないねえ。まあウンチが軟らかいだけだから、心配することは何もない」医者は言い切った。

軟便はしばらく続いた。何ヶ月か、半年か、もう覚えてないけど、そのうちウンチが軟らかいことは気にしなくなっちゃった。

屋台などでお食事すると軽いGERI(軟便)になることがよくあるけど、たいていはこんなもんです。でも「やばい!」っ思うようなGERIもあるんだよね。次回は「思い違いなGERI」です。

思い違いなGERI(11/16/98)

ベトナムも食べ物がおいしかった。もうどこへ行ってもこればっかり、けっこう何を食べても「おいしい!」って思っちゃうほうだからね。

ベトナムのうどん(フォー)はコシがあって、おつゆも適度にコクがある好みな麺だったし、もちろん本場の生春巻もグレート!だったし、もうめくるめく陶酔の料理たちが押し寄せてきた。しかもパンがとってもおいしい! フランスに長く暮らしていた人が言ってたんだけど、フランス人がいたところ(フランスの元植民地)は食べ物がおいしいんだそうだ。そう、ベトナムのバケットはパリの味でした。あと世界で一番好きな果物チリモヤが市場で山積みになってたのを100円くらいで買って、食べまくった。ああ、幸せ!

で、1週間近くずーっとホーチミンにいてブラブラしてたんだけど、活気があってエキゾチック、昔の日本を思い出しちゃうような、アジア的な懐かしい雰囲気もあるいい街。フランス人がいたせいか、ちょっとヨーロッパ的なカフェもあったりするんだけど、ヨーロッパでも南米でもない、なんか不思議な空気感(!!!)があるの。映画「ラ・マン」を思い出したりして・・・。じゃあ、わたしはマルグリット・デュラス???

しかし恋人役のレオン・カーフェイにはめぐり逢えず、いつものようによく食べ、いつものようにGERIをした。しかも発熱つき。すごく汗をかいたので、市場で山盛り買った1枚1ドルのTシャツに着替えてはまた汗だく、着替えてはまた汗だくのくり返し。カラダがだるく、熱を持っている感じがする。汗の量もふつうじゃないし・・・。GERI慣れしてるわたしもちょっと青くなった。だってウンチが真緑色なのだ。

「彼女、ホントにヘンなビョーキかもよ。ウンチが緑色だって言ってたもん」

「ウンチが緑色???」

「そうなのよ。鮮やかな緑色らしいよ」

「何言ってるのよ。それはサクロン飲んだからよ。サクロン飲むとウンチが緑色になるの」

「なあんだ」

友人たちがそんな会話をしていたころ、わたしはお手洗いで緑色のウンチを見つめ、途方に暮れていた。

チリモヤ チェリモヤともいう。南方系でまったり味なんだけど、ジューシーなの。日本だと紀伊国屋など高級スーパーで売ってるけど、ビックリするほど高いので、そういえば最近食べてない。


おみず系(11/30/98)

初めて個人旅行でアジアに行ったのは、インドネシアでした。むかーし、中華航空に乗って、台北、香港、シンガポール…いろーんなところにトランジットして、早朝羽田を発ったのに、ジャカルタに到着したのは深夜の12時を過ぎてました。いったい何時間かかったんだっけ、15時間!!!??? (こんなルート、いまはもうないと思うけど)すごく安いチケットだったけど、ものすごーく疲れてドロドロ…。

だからってわけじゃないけど、インドネシアでも食べまくりました。確かスンダ料理っていう、チキンをたくさん使った郷土料理!?があって、15〜20皿くらいテーブルの上に小皿料理が並ぶ。並んだ小皿のなかから、好きなものだけ食べて、食べた分だけお金を払うってシステムなんだけど、知らなくって友達と二人でぜーんぶ食った。

次からは学習して、好きなものだけ食べるようにしたけど、やっぱね、お皿が並んじゃうとついつい食べちゃう。どっちかっていうとチキンは好きなほうじゃないんだけど、それでもお腹が空いてれば、食べる。

そうこうしてるうちに、GERIに襲われた(やっぱり)。しかもこれがすごいGERI、お水状態なのね。でも不思議なことにお腹は空く。だから食べる。すぐにGERIする…の繰り返し。すごーく消耗するんだけど、体力があるもんだから何とかなっちゃって、帰国の日が来た。

羽田に着いたら(中華航空だからね)黄色い紙を渡された。「下痢などの症状がある方は必ずお申し出ください」と書いてある。

「ちょっとのGERIじゃないから、やっぱ申告したほうがいいのかなあ」

「そんなことしたら監禁されて、新聞に載るわよ」と友達。

「そ、そんなあ」

「ずーっとGERIしてるけど、ひどくならないんだから大丈夫」

新聞に載るかどうかはともかく、確かに大変なGERIはどうしようもなくなります。だいたいの場合、食欲があるようなGERIなら、そんなに心配しなくていいと思います。

おいしいものの見つけ方の基本(12/7/98)

旅行をしちゃあ、GERIばっかしてるの・・・答えはカンタン、食べ過ぎるから。でも懲りないんです。「屋台で食べるの、これからはやめよう!」って思うけど、旅先でおいしそうなものや匂いが漂ってくると、もうダメ。アジアや南米に行って、GERIしなかったことってないくらい。

スーパーなガイドブックや、「秘密のグルメ帳」みたいなのを持って、おいしそうなお店に入るのもいいけど(例えば香港:お店があり過ぎるので、香港政府観光局発行のレストラン・ガイドが必携)、ふらっと入ったところで安くておいしいもの見つけちゃったときのあの快感! もう探検家+自己陶酔状態になっちゃったりして。

おいしい食べ物屋の見つけ方の基本

1メインストリートではなく、裏道をチェックする

2日本語メニューが置いてある店は、非常時以外立ち寄らない

3もちろん!地元人たちが集まっているところ

4ホテルのフロントなどなど、知り合った人に手当たり次第「お薦め店」を尋ねてみる

5街を歩いているとき、よさそな食べ物屋がないか、常に目を光らせておく。食べる直前になって慌てて探すと、ヘンな客引きに引っ掛かったりするからね。

 

旅行して、どんな人たちと会った? どんな体験をした? 何を感じた?
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