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男女兼用旅ワザ<3>説教的部屋
アメリカのサン・フランシスコの空港でトランジットしたとき、「ここは日本か!」って錯覚しちゃうくらい制服着た高校生たちがてんこ盛り。この空港は日本人の利用客が多いらしくて、カフェテリアでは日系人のおばちゃんがカレーをつくって売ってるんだけど、そのカレーに高校生が殺到してた。「カレーひとつ」「オレもカレー」「カレー3つ」「カレー」…。そのノリで彼らは飲み物カウンターへ行く。 「コーラひとつ」「オレもコーラ」「コーヒー」「オレンジジュース」「コーラ」(続く、続く)。でも飲み物カウンターを担当してるおにいちゃんは、マイケル・ジョーダンみたいな生っ粋のアメリカ人。通じないっつーの。面倒臭くなったマイケル・ジョーダンは言う。 「ヘイ・ガイズ、みーんなコーラでいいのかい?」 「オッケー!」「イエーイ」(なぜか歓声があがる) 免税店に行く。高校生たちCKに群がる。グッチも手にとってみる。 この風景って、集団の外から見ると異様なの。渋谷にいる高校生がそのまんま、太平洋を超えてアメリカ大陸にワープしたって感じ。集団で固まったまま行動して、日本にいるときと同じことしてたら、外国に行くことないんじゃない? 旅行なんて遊びに行くんだから、そんなにモノ考える必要もないし、外国を経験するだけでもプラスになるって意見もある。空港で見かけただけだから、旅行中どんなことしてたのか知らないけど、集団から離れたところで、カレーとコーラに群がる修学旅行の高校生を見ると、「これでいいの?」って思っちゃう。 会社のラジオ体操や朝礼なんかも、いっしょになってやってると慣れちゃうし何にも感じなくなるんだけど、一歩引いて見ると、けっこうこわい。 日本人って横並び意識が強いから、ついつい「みんなで」状態になるけど、全員参加の海外修学旅行って意味がないと思うんだよね。「外国に行って何がしたいか」ってレポート書かせて、いいこと書いたコとか、やりたいことがムラムラ燃えてるコだけ選んで連れてったほうがいいんじゃない? 高校生で全員参加型海外体験なんてしちゃうと、これからもずーっと典型的日本人観光客の悪しき伝統を引き継いじゃうような気がするんだけど、どう??? サミー・ソーサ、野球もすごかったけど、彼のドミニカ人としての誇りに感動しちゃった。ハリケーンで大きな被害にあった祖国を救おうと率先して募金を集め、祖国に凱旋帰国したときの記者会見では、「愛するドミニカ共和国」とか「家族、そして祖国の友人たちに感謝する」というような「誇り」を語る場面がすごく印象に残った。 外国行って、自分の国の悪口言う日本人旅行者(+留学生)を見かけたことってない? 「日本は物価が高い」から始まって、「オトコがやさしくない」「男性優先社会」「終身雇用で(最近、崩れてるけど)会社優先主義」「父親不在な家庭」「住宅事情が悲惨」「自由がない」エトセトラ、エトセトラ。 否定はできないんだけど、外国行ってそれを言っちゃあおしまいよ…って思う。こういうタイプをよく見かけたのは、アメリカあたりの日本人留学生。もしも!現地に溶け込もうとするが故、日本の悪いところを強調してるんだとしたら、まったくのお門違い。 たいていの国には「よくないところ」がある。自分の国が完璧!って信じこんでるのもアブナイけど、外国行って自分の国の悪口三昧ってのも切ない。旅行者(+留学生、ビジネスマン+観光ガイドも含めて)っておおげさに言うと、民間大使みたいなところあるでしょ? 会ったひとの印象が、その国の印象になることって多い。例えば、すばらしいキューバ人の観光ガイドと出会ったことで、わたしのキューバに対する印象は最上級になったしね。 旅行したり、外国人と会ったりするとき、「自分の国のよくないところを冷静に見て、いいところを伝える」っていうのが理想。書くのはカンタンだけど実践するのは、とってもむずかしい。歴史も少しは押さえとかないといけないし…。わたしにとっても大きな課題なんだけど、せめて外国に行って日本の悪いところを強調するのはやめましょう。
関連リンク:キューバ
3泊4日で香港行って、知ったかぶったは終わった 12/21/98 海外から帰ってきて、「XXXとはこういうものなんだ」とか、「○○○ではこうするんだ」とか、「すべてわかったぜ」状態で話すひとたちがいる。 一時期の香港超リピーターたちなんかに、そういうタイプがよくいたよね。最近、香港全然人気がなくなっちゃったけど、彼らはどうしているんだろう。ホントにすごいひとは、今こそガンガン行っちゃって、こっそり水面下でビシビシ体験を貯えたりしてるから、知ったかぶったはしないの。 あと、お買い物+市内観光+グルメな典型的3泊4日ツアーで行った初の香港帰りだったりすることもある。これってとっても不思議なんだけど、どうやら本気で「ぜーんぶわかった」と思ってるフシがある。 「それって違うんじゃない?」って思ったのが、このホームページをつくるキッカケだった。こういう話題って、日常会話で取り入れちゃうと、「えっらそうなこと言って!」って思われたりするからね。 旅行して「わかったぜ!」と思っちゃうのはつまらない。世界にはいろーんな文化・風習・習慣・価値観エトセトラがあって、「こりゃ、つきあいきれない」って一歩引いちゃうこともある。でも一番大切なのは、「わからないことをわかろうとする」って姿勢だと思う。 なんてことを書いてたら、アメリカがイラクを爆撃し始めた(とりあえず攻撃終了宣言は出たけど)。これについては書き始めるとキリがないし、興奮しちゃいそうなのであんまり書かないけど、クリントンの考え方は支持できない。アメリカを支持した日本政府にも同意しない。
そう、我が身を振り返っても、知らず知らずのうちに「自分が正しいと思う標準」を押しつけていたり、「こうあるべき」みたいなことを言ってたりすることがある。せめて「あぶない、あぶない。知ったかぶったしちゃった」って振り返るくらいの余裕を持ちたなくちゃ…。
アメリカかどこかに留学してる日本人に、外国人が尋ねた。
昔むかし、バブルのころだけどね、六本木のディスコビル入口にいる黒服たちがよく叫んでた。「アジア系、入れんじゃねーぞ」。 今は知らないけど、当時、外国人モデルって六本木のほとんどのディスコにタダで入れたの。マネージャーも名刺見せればタダ。 ワーキング・ビザを延長するために、モデルと入国管理局へ行く。モデルだとすぐに手続きしてくれるんだよね。担当者のオヤジもデレデレ。その後ろでアジア系の人たちが朝から待ってるみたいな顔して座っている。わたしは仕事が早く終わっていいけど。 日本人はなぜガイジンに甘いっていうけど、違うんだよね、欧米系に甘いの。で、一般的に(みんながみんなじゃないけど)、年寄りだけじゃなくて若いコたちもアジアに対しては妙な優越感を持っている。そう、特に英語が母国語の白人に弱い。アメリカあたりに留学してる日本人は、ラテン系に対して差別意識があったりする。なぜ??? 旅行中、イタリアのバスでいっしょになったソフィア・ローレンみたいなおばさんに、「ヨーロッパはひとつになった。今度はアジアがひとつになる番ね」と言われた。アジアがひとつになる??? わたしたちが生きているうちに???
こんなことよりもっと目先のこと考えたまえってハナシもあるけど、日本人はアジア人で、リーダーとしてアジアを引っ張ろう!くらいの気迫を持ちたいし、アメリカのイエスマンでだらだらしてるのはもうやめていい。アジアがひとつになるためにも…。
日本人旅行者のありがちな言動を<説教>してきましたが、とりあえずこのあたりで打ち止め。挙げだすとキリがないし、ここに書いたようなことが幹で、あとはそっから派生した似たりよったりな話になりそうだし…ね。 と言いつつ、最近気になるのは、ペルージャ(2000年3月現在、ローマ)で活躍してる「彼」なの。日本から飛び出したら急に愛想よくなっちゃって、サインはするわ、インタビューではニコニコするわ…。外国に行き、日本のしがらみから開放されて、思いっきり明るく別人状態になっちゃった彼、テレビで見るたびに鏡を見せつけられてるような複雑な思い!? <説教的部屋>について、そうだ!そうだ!系のご意見をいただいたので、「旅の投稿・メールを読む」で紹介しています。ここをクリック!
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