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11/08/99

テレノベラなスペイン語

愛と骨肉の争いが渦巻くTELENOVELAでよく使われるフレーズで、スペイン語をかじってみましょう。旅行中でも使えそうなものから、使っちゃダメ!なものまであります。

スペイン語の文法はけっこう複雑なので、文法は最小限にしました(わたしのスペイン語がどんぶりだから…ってこともあるんだけど)。「こんなことが知りたい」「違ってまっせ」などのご意見・ご希望はメールしてね!


愛してる キスして離して! じゃあね!
もうこれっきり! ご機嫌いかが?私の愛するひと どこ? 〜する権利がある

1 TE QUIERO(テ・キエロ〜愛してる)

テレノベラだけじゃなく、愛に生きるラテンの基本的表現。何より先に覚えておきたいフレーズです。TEは「君を」、QUIEROは「愛している」(一人称現在)。英語と違うのは、目的語が動詞の前にくること。 スペイン語の語順については今はあんまり考えず、「愛してる」と言いたいときは、TE QUIEROと覚えましょう!

もっと強く「愛してる!」と伝えたいときは、TE QUIERO MUCHOといえば強調されます。

2 BESAME(ベサメ〜キスして)

ラテンの名曲"BESAME MUCHO"で有名なフレーズ。生きてるうちに一度くらい、アントニオ・バンデラスみたいなラテンの男に向かって、"BESAME"と言ってみたいもんですね。

BESA→動詞 BESAR(キスする)の命令形
ME→私に
"BESAME"は命令形なので、平常文とは語順が入れ替わり、目的語が後にきます。応用型としては、ABRAZAME(だきしめて)TOCAME(触って)など。

3 SUELTAME(スエルタメ〜離して!)

男と女が言い争い、女は泣きながら部屋を出ていく。男は女を追いかけ、彼女の手を思い切りつかむと、女は目をつりあげて叫ぶ! "SUERTAME(その手を)離して!"このフレーズは、テレノベラで非常によく使われます。

ラテンな男に追いかけられ、しかも手をつかまれないと使えないフレーズですが、趣味じゃない男に声をかけられ、手なんかつかまれたら使ってみるのもいいかも。

SUELTA→動詞 SOLTAR(ほどく、ゆるめる、自由にする)の命令形。通常、語尾がARで終わる動詞の命令形は、Rをはずすだけでいいんだけど(例:動詞 BESARの命令形はBESA)、このSOLTARという動詞は不規則変化をするので、SUELTAになります。

4 CHAU!(チャオ!〜じゃあね!)

スペインやメキシコでは、「じゃあね! また後でね」は、"ADIOS, HASTA LUEGO"(アディオス、アスタ・ルエゴ)って言います(スペイン語では、Hは発音しないので、HASTA はハスタじゃなくて、アスタになる)。

でも南米…ペルー、コロンビア、ベネズエラあたりで「じゃあね!」って言うときは、CHAU!です。イタリア語のチャオ!は、「こんにちは」と「さよなら」の両方に使うけど、南米のチャオ!は「さよなら」のときだけ使います。

ちなみに「こんにちは」は "HOLA!"、これはスペイン語圏のどの国でも同じ。
復習:Hは発音しないので、ホラ!じゃなくて、オラ!です。

イタリア語だとCIAO!って書くけど、スペイン語のときは、CHAU! になったり、CHAO! ってそのまま書いたり…。あんまり気にしなくてだいじょうぶ。

5 HASTA NUNCA!(アスタ・ヌンカ〜もうこれっきり!)

「HASTAなになに…」のフレーズは日常生活でよく使います。HASTA LUEGO(アスタ・ルエゴ)は「また、あとでね!」、HASTA LA PROXIMA SEMANA(アスタ・ラ・プロクシマ・セマナ)なら「また、来週!」、ぜひ覚えておきましょう。

で、このHASTA NUNCAは、例えば強烈な骨肉の争いをしたあとに、「あんたなんか二度と顔も見たくない」と憎しみをこめて言ったりするわけです。そのまんま英語にすると(こういう言い方があるのか知らないけど)"SEE YOU NEVER!"ですね。決して日常生活で使ってはいけません。

テレノベラでこのフレーズを聞いて、「ムカつく相手に一度キッパリ言ってやりたい」と思いましたが、これってラテン顔の女優さんが凄惨な形相で言うから迫力がでるのね。まあ、100まで生きても使うことはないでしょう。

6 COMO ESTAS? MI AMOR!
コモ・エスタス、ミ・アモール / ご機嫌いかが?私の愛するひと)

そのまんま日本語にすると、すっごい表現…。テレノベラって聞いてるだけでもムズムズしちゃうようなクサーイ言い回しがてんこ盛り。「君の美しさに乾杯!」とかね。

で、COMO ESTAS?は英語でいう"HOW ARE YOU?"です。MI AMOR!は、"DARLIN'"とか"HONEY"みたいなもんですね。

"QUE TAL?(ケ・タル / アクセントはケ)"も"COMO ESTAS?"と同じ意味ですが、中南米では"COMO ESTAS?"をよく使い、スペインでは"QUE TAL?"をよく使うようです。

そうそう、『コモエスタ赤坂』の「コモ・エスタ」は、COMO ESTAS?の三人称。三人称で話すと敬語になります。

7 DONDE ESTA...?(ドンデ・エスタ・・・/・・・はどこ?)

"MI CORAZON, DONDE ESTAS?..."(ボクの愛しいひと、君はどこにいるの?)なんていうフレーズは、熱いラテンなラブソングや、テレノベラによく使われるフレーズですが、旅行中にも必須なアイテムで、とっても簡単に使えます。例えば…。

DONDE ESTA EL BANCO? 銀行はどこですか?
DONDE ESTA HOTEL ISABEL? イサベル・ホテルはどこですか?
といったように、DONDE ESTAのあとに目的語をつければOK!!!

ちなみにスペイン語だと、"HOTEL ISABEL"といったように、先にホテルがきて、次に名前がきます。例えば「シティ」っていうホテルでも、「シティ・ホテル」じゃ通じないことが多いので、「ホテル・シティ」って言うこと。で、HOTELのHは発音しないので、実際の発音は「オテル」になります。

注:正式なスペイン語では、疑問文や感嘆文の最初にクエスチョンマークやビックリマークをひっくり返した記号「 ¿ 」や「 ¡ 」をつけます。でもブラウザによっては文字化けしちゃうので、省略しました。

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8 〜する権利がある TENGO DERECHO DE… 
これはテレノベラには絶対不可欠なフレーズ! 例えば、TENGO DERECHO DE SABER LA VERDAD!!!!!!! と言えば、「わたしは真実を知る権利がある!」って意味になります。

TENGOは「持つ」の現在型一人称(原型はTENER)、DERECHOは「権利」とか「法律」って意味もある。大学でDERECHO専攻っていったら、法学部ね。DEは英語のOFみたいなもんで、SABERは「知る」の原型。LAが女性名詞の定冠詞で、VERDADが真実。

スペイン語って、「持つ」をよく使うんだよね。例えば、「お腹が空いた」は「TENGO HAMBRE」で、「わたしは空腹を持っている」って表現するの。

カラカスのホテルに泊まったとき、窓の鍵が壊れてたので、「部屋を代えて!」ってフロントに言ったんだけど、めんどくさがって代えようとしない。あんまりダラダラしてるから思わず、「TENGO DERECHO DE TENER LA SEGURIDAD!(わたしはセキュリティを手に入れる権利がある)」とか何とか言ったら、一発で代えてくれた。ただ、これってけっこう強い表現なのね。日常生活で使うと、相手はけっこうビックリするみたい。

 



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