ホーム世紀末な???中南米旅行インデックス パナマ

4/19/1999

いざ、パナマへ〜コパちゃんとわたし


そもそも今回の旅行の目的は、コロンビアだった。お隣りの国だから…とベネズエラに行くことにし、マイアミで1泊したくなくて、メキシコ経由にした(マイアミ、好きじゃないの)。

じゃあ、なぜパナマに行ったか?っていうと、メキシコからパナマのコパ航空を使うと、行きたかった都市(ベネズエラのカラカス、コロンビアのバランキージャ)を両方ともまわれて、しかも!安かった。他の航空会社より、確か300〜400ドル安かったような…。で、パナマにも行けちゃうんだから、使わないテはない!? しかし、やっぱ安いのには理由があった。

先に、コパ航空に乗ったルートを見る

まず、近年希にみるほどチェックインに時間がかかった。チェックイン、リコンファーム、それにツーリストカードの確認で、わたしも15分以上かかりました。しかもツーリストカードを5ドルで買わされる! これって、飛行機のなかで配られる入国カードみたいなもん。前時代的じゃない?

で、機内に乗り込む。ほぼ満席、乗ってる人々はとっても飾り気がなく、なんかバスみたい。飛行機はボーイングの737-200(通路を挟んで3席づつ並んでいるタイプ)なんだけど、シートカバーがきれいじゃないせいか、狭く感じる。エクゼクティブ・シートはちゃんとあって、パリッとしたビジネスマンが2〜3人座ってた。

わたしは通路側の席、真ん中におばさん、窓際に巨大な体をして、巨大なバッグを足元に置いてるおじさんが座り、3人並んだ。おばさんは、どうやらおじさんが暑苦しいらしく、「席を代わってほしいか?」とわたしに尋ねる。「代わってほしい」わけないじゃん、こういうときのために「通路側」を指定したんだから。

「わたしはここがいいの」と謙虚を心掛けながら答えたが、何度か同じことを尋ねる。そのうち諦め、今度は乗務員に別の席を用意するように交渉し、どこかへ消えた。隣りが空いてラッキーだったけど…ね。

「彼女みたいな女性を、ネシアって言うんだよ」

彼女が消えると、おじさんは顔をしかめながら言った。「ネシア」っていうのは、「人に何かを強要する女性」を指すんだそうだ。

そんなわけでおじさんとの会話が始まったので、不思議な足元の巨大な袋の中味を尋ねてみた。

「これはメスカルさ」

メスカルはメキシコの有名な蒸留酒で、アルコール度は44〜50度! テキーラみたいなもんだけど、原料種が微妙に異なる。

「ちょっと持ち上げてみてもいい?」

しかし、このわたしの力を持ってしても、袋は持ち上がらなかった。おじさん、ちょっと手が震えてたし、体も巨大だし、相当なアルコール好きね。そうこうしているうちに、お楽しみ!の機内食が配られるときがきた。しかし…。

パスタの見ためは、焼きソバ。食べてみると面妖で、中途半端な太さの麺はゆで過ぎで歯ごたえがなく、なんとも形容しがたい味! 塩を使ってるのは、わかる。あとは何??? さらによく見ると、麺が7cmくらいの長さで途切れ途切れになっている。具はトマト、ピーマン、謎の肉、ブロッコリーなどなど。何でもおいしく食べられることだけが自慢のわたしが、半分でギブアップ。でも、パンはなぜかビックリするほどおいしく、アップルパイも合格だった。

食事が終わると、飛行機は高度を下げ始めた。もうパナマに着いたの???

「実はこの飛行機、マナグア経由なんだよ」

おじさんが教えてくれた。マナグアはニカラグアの首都でした。飛行機の窓から、湖と森が見える。「うわあ、きれい!」なんて言ってたら、天井から正体不明の風が吹いてきた。窓が開いたのかと思ったら、到着した。ニカラグア…、いつかちゃんと訪れてみたい。

「きみはパナマに行くのかい?」

「ええ」

「ボクはパナマで乗り換えて、コロンビアのカリに帰る。こうやってあっちこっち止まっちゃあ、飛んで…を繰り返す飛行機を、コロンビアでは『レチェーロ』って言うんだ」

レチェはスペイン語で牛乳、レチェーロは牛乳配達。あっちこっち寄って、なかなか着かない…イメージね。

な〜んていろいろ書いたけど、実はその後、何度も何度も何度も、このパナマの航空会社「コパ」に乗って、すっかり気に入っちゃった。熱いおしぼりが出てきたことだってあったし、おいしいビーフやクリーム・クレープを食べたこともあった。パンとデザートはいつもおいしいし、キレイなシートカバーがかかってたことのほうが多かったし、アフリカ系の好みなスチュワーデスはいるし…。

それにこれだけ乗ると、親近感がわいちゃうの。
これだけコパに乗りました!
青の矢印 メキシコ−マナグア経由−パナマへ
水色の矢印 パナマ−カラカス(唯一の直行便)
ピンクの矢印 カラカス−パナマとカルタヘナ経由−バランキージャへ!
グレーの矢印 バランキージャ−パナマで1泊−さらにサン・ペドロ・スーラを経由−ようやくメキシコ

これだけ乗っていくらでしょう??? 答えは7273メキシコペソ、81312円!!!(メキシコの空港税のみ含む) さて、これを安いとみるか、高いとみるか???

日本−メキシコの往復チケットが、79500円(メキシコ、アメリカ出入国税、成田の出国税を含む)だったから、それと比べると高い??? でもラテンアメリカって、全体的に航空運賃は高いの。日本だと競争があるから、格安チケットもけっこう充実してるけどね。このあたりのことは、また近いうちに書きます。

(注:コパはスペイン語で CUP の意味。コップじゃさまにならないけど、優勝カップっていう意味もあるもんね)

 



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