ホームなーんちゃって香港 坪洲島へ+香港エトセトラ

12/24/2002


最終回〜坪洲島へ+香港エトセトラ

<坪洲島>
特に理由があって、坪洲島へ行くことにしたわけじゃなくて、なんとなく。広州から香港に戻ったのがお昼ごろ。前回、香港に来たとき、ものすごーく気に入った、コロニアル・ムード全開なスタンレー(赤柱)に、もう一度行こうかとも思ったけど、静かな島に行きたくなって、フェリーに乗った。坪洲島にしたのも、近かったのと、フェリーが頻繁に出ていたって、それだけのことだった。

First Ferryだか、Fast Ferryだかって言う名前の船はホントに速くって、セントラルのスターフェリーの隣りの埠頭を出発して、20分ちょっとで坪洲島に着いた。予想通り?島には何もなかった。

船着場を背にして、まっすぐ歩いていくと、廟がある。右に曲がって、麻雀の牌をかきまわす音がする細い路地の商店街を歩いていくと、坂になって、丘がある。丘を降りると、ノスタルジックな南国風な団地?がある。突き当たると、小さな港と海岸があって、遊歩道の工事をしていた。老人が座って、ぼんやりしている。よそ者のわたしは浮いて、視線が集中した。

来た道を戻って、右に曲がると、また海岸。ここでも遊歩道を作っている。海の家風なレストランは、骨組みだけ出来ていた。ネコや犬がいる。湾は、弓のように気持ちよくしなって、海が拡がる。フランスの小リゾートっぽく、素朴。湾に沿って、右の端から左の端まで歩く。湾の左端には、小さなビーチがあった。砂が白くて、水は南の島の色をしてる。ボーッとする。

ここも、何年かたってまた来たら、もっとリゾートっぽく開発されているんだろう。

船着場に戻り、ブラブラ歩く。子供たちがボールを蹴る。微笑みながら見ている老人。最近の自分の生活になくなってしまった昔っぽい風景。古いもの、失われつつあるものが、たまらなく懐かしく、こみあげるものがあるのはなぜだろう。今回の旅行では、ずーっとそんなことを思っている。

全部わかったわけじゃないけど、ちょっと気づいた。ノスタルジーに浸りたくなる理由は、毎秒ごとに複雑になっていく世の中への、アンチテーゼなのかもしれない。旅行に行ったって、自分が急激に変わるなんてこと、めったになくても、旅行がやめられないのは、日常と微妙にリンクしていて、わかること、わからないこと、足りているもの、足りていないものがハッキリするから。

なーんてことを考えているうちに、今回の香港はおわりました。でも、また近いうちに来そうな予感。近いけど、旅情があって、いくら歩いても、けっして飽きない。香港、大好き! 

残りのスペースでは、香港での雑感を書いておきます。

<日本ブーム!?>
あっちこっちで日本的なモノ+コトがいっぱい目についた。たとえば・・・。

・モーニング娘出演の「ムースポッキー」のコマーシャル、日本語音声+広東語字幕で流れていた。

・『大和撫子』(ドラマ)が放映されていた。そのせいか、松嶋奈々子風の女のコをよく見かけた。

・街中には、日本的な看板がたっくさん。プロミス、ハローキティのイラスト付看板有のビッグエコー、「ここのプリクラ、超美顔に撮れる!」なんていうのまで。お寿司屋さんは超満員で行列ができてたし。

・で、ハローキティといえば・・・。MTVのTVコマーシャルだったかな、「日本人、ハラキリや〜」ってナレーションが入り、切ったお腹のなかから、怪獣とかのフィギュアが続々出てくる。で、最後にキティちゃんが出てきて、「ハローキティ?」って、ナレーションが入るのがあった。これ見て初めて気づいた。「ハラキリ」と「ハローキティ」って、音が似てるのね。

<ケータイ>
香港でもケータイは大活躍してた。着信音は単音が目立ったけど、地下鉄の車内でも喋り続けてるんだよね。車内では、ケータイの使用はご遠慮くださいって習慣は、ないみたいだった。とにかくあっちこっちで、喋りまくり。メールが多い日本と対照的だなって思った。

<お食事>
ヒョンなことからひとりで香港に行くことになっちゃったけど、できればひとりは避けたかった。レストランなんか入ろうもんなら、食べきれないんだもんね、わたしの食欲をもってしても。というわけで、今回の旅行、食事は屋台・買い食い中心になりました。

・とってもおいしー!
人が群がっていた立ち食い屋台で食べた、魚ダンゴ+ナス。広東語で値段を言われ、立ち往生してたら、隣りにいた女の人が通訳してくれた。うまさ格別。

・かなりおいしー
中環(セントラル)の近くにあった、中華系ファーストフード店(福満源食店)で食べた排骨飯。混んでたし、ローカルな人々がほとんどだった。パワーアップするには、やっぱ、お肉食べなくちゃ。

・フツー
ジョーダンの食堂で食べた中洋折衷のモーニング・セット。ハム+卵+パン+コーヒーに汁ビーフンという、コロニアルな取り合わせ。

・お茶+漢方系
「秘方薬製」というフレーズに惹かれ、飲んでみたのが「金葉菊」という漢方チックなお茶。「止咳痰」「去温清熱」(実際に見た漢字は、この通りではありません)とか書いてあって、風邪をひいてたわけじゃないんだけど、新陳代謝がスムーズになりそうなイメージだったので、飲んでみました。ま、1回飲んだだけじゃ効果はでないんだろうけど、すぐパワーアップしたような気になっちゃう、暗示にかかりやすいわたし。

・ハズレ
チムサアチョイにあるショッピング・モール系のビルに入っている、チャイニーズ・ファーストフード系のお店で食べたビーフン。そういや、前もシンガポールのこんな感じのお店でハズしたことを思い出した。お買い物中の観光客向け? 

でも、豆乳がおいしかったのが、せめてもの救い!? ま、豆乳はどこで飲んでも、コンビニのパックものでも、おいしかった。ちなみに、豆乳は、「トウニュウ」とか、「トウユー」とか言えば、通じました。

関連リンク 『花様年華』