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今週の「な〜に言ってんだか」(10)
このページを読む前に、テレノベラとは何か?をチェックしておきましょう!
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2002年12月23日(日)年末スペシャル!
去年までは、「今年見た映画+ライブ・ランキング!」とかやっていましたが、このコーナーをサラッと読み返してみると、映画とかライブの話がかなり多く登場しているので、今回は、最近、つらつら思うことなど書いてみることにしました。
<壊すということ>
東京をあちこち歩いていると、どこも同じ風景になってきてるって、実感する。今週、更新した香港のページでも書いたけど、古いものがどんどん消えていくのが、切ないって、よく思う。たとえば、原宿の同潤会アパート。来年の春には、取り壊されるっていう。だから、こないだ、表参道を挟んで、向い側からゆっくり見てみた。公園のあたりに、まだ、紅葉が少し残っていた。これが最後の、同潤会がある初冬の風景なんだって思ったら、じーんとこみ上げるものがあった。
Mビルが再開発するんだよね。神谷町あたりにあるMビルは、どれもサイバーチックで、カッコいい。でも、それだけ。六本木から西麻布にかけての、1960'sな雰囲気が好きだった、あの一帯も再開発されちゃった。シオサイトも、新しい丸ビルも、興味ない。新しいものを作るのもいいけど、古いものも残さなくちゃ。それって、時代錯誤?
<アメリカ>
アメリカがいろーんなことをする。いろーんな主張をする。新聞の見出しとか見て、ものすごく強い「反」な気持ちが湧き上がる。自分に直接は関わりのないことで、どうしてこんなに激しく?って、ちょっとビックリするくらい。そして、それは持続する。ふだん、言葉にしないから、いっそう残るのかも。
そんななか、マクドナルドが失速してる。アメリカでも、日本でも。グローバリゼーションの象徴だから、「ほらね!」って思う一方、マクドナルドを食べ過ぎて、体重過剰になった人が、マクドナルドを訴える!なんて記事を見ると、そりゃ、違うんじゃない?って。なんか、物事の基本がズレてない? それに日本のマクドナルドは、フライドポテトの替わりに、シェイカーサラダを選べるようになったし、ちょっと健気なような気もしちゃうんだよね。
<レコード>
レコードのCD化は、進んでいません。とりあえず、レコードプレイヤーを買って、聞きたかった曲をカセット!に録音して、超アナログ・ウォークマンで聞いてたら、気が済んじゃった。しかも、レコードプレイヤーが初期不良で、オートでスタートさせても、針が元の位置に戻るようになったんだわ。この機能って、「オート」っていうカテゴリーの中でも、かなりプリミティブな部類、それなら、いっそ、完全アナログにしてよ!って思いつつ、バックパックにプレイヤー入れて、まるで旅行に行くみたいに、交換しに行った。
で、プレイヤーが新しくなったので、レコードは、また聞けるようになった。CDみたいに、好きな曲だけ延々と聞いたり、カンタンにできないのが、まだるっこしくもあり、でも、昔の曲は、こうやって、位置を定めながら、針を落したりするほうが、いいのかもね。情緒あるし、勘も磨ける。「オート」に頼ると、ゆるんじゃうから。
<桃井かおり 70歳ピーク説>
永遠のあこがれ、桃井かおりは、何かのエッセイで、自分のピークを70歳に設定しよう!というようなことを書いていた。彼女のピークは、1970年代の『エロスは甘き香り』でも、『前略おふくろ様』の海ちゃんでもなく、20年後にあるなんて、ホント、すごいなって思った。それに、そう考えると、人生、たのしいよね。
こんなことを書いたあと、自分のことを並べるのはおこがましいけど、今年は、おもしろい1年だった。たいしたことは何もしてなくても、全力つくしたから。
<上海>
で、年末年始のお休みは、上海に行くことにしました。昔尽くしのついでに、『上海バンスキング』の上海、『蘇州夜曲』の蘇州にも足を伸ばす予定です。どちらも、何で今まで行かなかったんだかフシギなほど、長〜いこと憧れていた街。あと3日で出発なんだよね。まだ、実感ないけど。今回もお散歩三昧、租界フェチだから、歩きまわって、好みなコロニアルを見つけたいな・・・って思ってます。
というわけで、今年もご愛顧、ありがとうございました。よいお年を!
関連リンク なーんちゃって香港+広州
2002年12月8日(日)日本のR&B界に燦然と輝く脱力系ディーバといえば!?
1970年代のウルトラ・ディスコ・ヒット、テイスト・オフ・ハニーの『今夜はブギウギウギ』をサンプリングした"Driving
All Night"や、"Who's That Girl"のスマッシュ・ヒットで、心地いいR&Bの世界に誘ってくれたDOUBLEのTAKAKOちゃん。12月4日(水)、彼女のライブを渋谷AXで見てきました。R&Bというと、アレサ・フランクリン系列の血管切れそうなシャウト!というイメージがあったりするけど、TAKAKOちゃんのR&Bはスムース・ソフト・アンド・ちょっとレイジー。踊りも歌もさらーっとこなし、肩こりなし!って感じの自然体。だからってテを抜いてるとか、そういうことじゃまったくないの。
ナビゲータをつとめる"OH MY RADIO"(J-WAVE
毎週火曜日22:00)で、彼女自身が言ってたけど、衣装もすごくて、カーマ・スートラばり?のエキゾ系、おヘソを出したらウエストの幅、もしかしてわたしの手のひらの縦の長さといっしょくらい!?って思っちゃうほどの細〜い腰まわりくねくねセクシー系、そしてヨーロピアンな雪ん子チックなものまで、まあ、どれを着てもかわいい、かわいい。会場は圧倒的に女のコが多くて、もう、あちこちから、「かわいー」「TAKAKO〜」の黄色い?声援がかかる。
ある意味、R&Bの進化系なのかもね。とにかく気負いがない。ステージも会場もフレンドリーな雰囲気で、たぶん、これが今年最後のライブになると思うけど、ノーベル賞の田中さんにも通じる脱力っぽさがホントに心地よくって・・・。まさか!演奏しないでしょ、って思ってた、ふたり組だったころのアルバム
"CRYSTAL"に入ってた "SHAKE"や"BED"まで歌ってくれて、感動でした。お姉さんの突然の死から、もう3年半。どこか健気に感じられてしまうTAKAKOちゃんを、応援していきたいなって思いました。
2002年12月1日(日)元祖日本のソウル・ディーバは、彼女!
それは吉田美奈子です。1970年代前半、はっぴいえんど、シュガーベイブ、テインパン・アレイ、山下達郎、大瀧詠一などなど、数限りない日本の伝説的なロックバンドやサウンド・クリエーターたちと(今風にいうと)コラボレートした、伝説のジャパニーズ・ディーバ! avexが始めた大人向けのレーベル
avex ioから、最近、久しぶりの新作を発売しました。今回のライブは、ニュー・アルバムの発売記念の完全限定ご招待ライブ(いわゆるシークレット系のショーケース・ライブ)!!!
ステージに登場した彼女を見て、自分が彼女と同じところにいるんだ・・・という感慨がぐっとこみ上げてきた。ホントは、彼女がデビューした30年前に、ロフトとか、せまーいライブハウスのアングラな!雰囲気のなかで、彼女のライブを見たかった。でも、いま、ここで、21世紀的にこぎれいな渋AXで、彼女が歌ってるのを見ることができたしあわせ・・・。
歌っているときは、(彼女自身も言っていたけれど)吉田美奈子教の教祖様のようなホンモノのカリスマになり、MCになると、ざっくばらんなトークがツボにハマっちゃうくらいおもしろくって、吉田美奈子ワールドに浸りきってきました。ショーケースだから1時間ちょっとで終わるんじゃないか・・・と思いきや、たっぷり2時間以上、しあわせなときは続きました。
吉田美奈子って、だれ? って思ったひとは、YAHOOで検索すると、オフィシャル・サイトとか、のけぞるくらい詳しいファン・サイトとか、出てきます。
あと、先週は「香港映画の黄金時代」というイベントで、1961年の日本/香港合作映画『香港の夜』(出演:宝田明、尤敏(ユー・ミン)、司葉子、草笛光子、上原謙)も見た。これが(テレノベラじゃないけど)まさしく運命的な偶然で、見れちゃった。お仕事で溜池山王に行き、仕事が終わって一服できる場所を探していたら、まるで引き寄せられるように、会場の国際交流基金フォーラムにたどりつき、「あっ、これ見たかったんだ」と思いつつ、上映時間をチェックしてみると、なんと!5分後に上映開始・・・。ためらいつつも受付カウンターに行くと、「はいはい、今から上映です」と、押し込まれるように場内へ。
ストーリーは、宝田明扮する新聞記者と、中国人女性(ユー・ミン)の悲恋、往年のハリウッド映画『慕情』を彷彿とさせたりもするけど、『花様年華』的なノスタルジックな香港フェチ?で、メロドラマ好きはわたしとしては、たまらない作品でした。
関連リンク テレノベラ 映画『花様年華』と『慕情』
2002年11月24日(日)四国超パッケージツアー
近畿日本ツーリストの2泊3日のツアーは、怒涛でした。土曜日の朝、8:30に羽田を飛び立ち、9:50高地空港着予定だったんだけど、15分くらい遅れた。この15分、超詰め込みパッケージツアーにとっては、命運を左右するほどの?出来事。ここから芸能人並み、分刻みのツアーが始まった。移動はすべてバス。
まずは、『よさこい節』で知られる月の名所、桂浜。昼間なのでお月さまは見えなかったけど、しばし散策し、次は四万十川へ。日本最後の清流といわれる四万十川を屋形船でクルーズ?すること、約30分。川の水の色は神秘的だし、紅葉はきれいだし、幅2mちょっとで欄干もない橋とかあってね、素朴でよかったな。そして再びバスに乗り込み、走ること2〜3時間。爆睡し、目が覚めると、すでにあたりは真っ暗。足摺岬観光は明日になりました。ホテルには露店風呂もあって、いいお湯でした。
2日目。朝食後、7:40分に出発。足摺岬めぐりをさらっとこなし、竜串海岸へ。オプショナルのグラスボートツアーへ出発。このあたり、気温は東京と同じくらい。けっこう寒いのに、グラスボート??? 半信半疑で乗り込むと、いきなりカリブ海のようなターコイズブルーな海がボートの底に広がっていた。グラスボートはあちこちで乗ったけど、皮ジャン着て乗ったのは、初めて。熱帯魚もサンゴ礁もバッチリで、なんか不思議な感じ。その後、宇和島を経由して、内子へ。知らなかったんだけど、ここには、白壁の日本家屋が連なる通りがあって、とってもジャポネスク。パッケージツアーの定めなんだけど、自由時間が30分弱しかなかったのが、ちょっと残念でした。
そして、さらにバスは走る、走る。松山城に着いたのは、夕方。丘の上からだんだん暮れていく松山の街を見下ろし、リフトで降りました。リフトってたのしー! 宿泊は、あの!道後温泉。雑誌とかで見て、一度泊まってみたいと思ってたの(「道後温泉本館」には、宿泊施設はない)。昭和天皇がご入浴されたというお風呂を見学し、霊の湯に入り、お茶とお菓子をいただきました。『千と千尋の神隠し』みたいな、迷路っぽい構造になっていて、感銘・・・。日本の風情とファンタジーが混在してて、すてき。
3日目。瀬戸内しまなみ海道を通って、大山祇神社に行ったら、「気」が集まっていた。昨日の霊の湯の影響もあるのかもしれないけど、太古の霊っていうか、なにかがあるんだよね。オプショナルには参加しないで、しばし散策。奥の院まで歩いてみた。ひとりの時間が気持ちいい。その後、再びしまなみ海道へ。瀬戸内海は、もう10年以上前に何度か来たけど、それ以来。ぼわーっと霞んだ内海に浮かぶ島影・・・、好きなんだよね、こういう風景。しまなみ海道を抜けて、本州に入り、尾道の町を眼下に見て、そしたらちょうど列車が走っていった。小津安二郎の『東京物語』を思い出した。
いよいよ最終章。トリは香川県の金毘羅宮。785段の階段を昇り、お参りしました。785っていうと、のけぞりそうになるけど、ストレートに階段が続いているわけじゃなくて、途中にいくつも踊り場?あるし、上っちゃえばたいしたことなかった。でも、御利益ありそうな感じはするよね。これからも生き延びていけるように・・・と、一生懸命お祈りするの巻。ちなみに、奥の院まで行くと、1300段ちょっとあるとか。日没しちゃったので、行けなかったけどね。帰りも飛行機は30分ほど遅れ、高松空港を出発したのが20:30ごろ。
3日間の走行距離700km以上、超オーガナイズされていて、よくまあここまで詰め込んだ!って感じ。さすが日本っていうか。でも、これはこれであり!だと思う。とにかく2泊3日で、こんなに見れちゃうんだもん。と言いつつも、今回のツアーに刺激されたのか?そろそろ「自分の旅行」に行きたくなってきた。さて、次はどこへ???
追伸:今回のツアーのジャポネスクな写真は、もうずいぶん長〜いこと更新していない英語版・スペイン語版サイトに、掲載する予定です。
2002年11月10日(日)OUT
急に寒くなり、いきなり秋から真冬に突入したような今日このごろ。こうなると、さすがに海に行く気はしなくなってきて、また来年!モード。早く、暖かくならないかなぁ。
で、今週の映画は、『OUT』、ひさしぶりに見る邦画です。この映画に関しては、そちこちで語られているので、ご存知の方も多いと思うけど、それぞれキャラも年齢も違う4人の女性たち、内に秘めた?エネルギーがすごかったし、したたかだったし、カッコよかった。特に、原田美枝子!!! 目腺がすごいの。この映画、アカデミー賞に出品するんだってね。健闘を祈る!!!
2002年11月04日(月)『僕、バカじゃない』
猛烈な食欲をもて余すばかりが秋じゃない。近ごろは、せっせと文化しています。先週は、東京国際映画祭でシンガポール映画を見てきました。タイトルは、『僕、バカじゃない』。EM3と呼ばれる落ちこぼれ学級に入ってしまった3人の少年と、彼らの両親など周囲の大人たちをコメディタッチで描き、超学歴偏重社会のシンガポールを風刺した作品。
今どき吉本でも引くでしょ・・・的コテコテ・ギャグ、仲良し落ちこぼれ少年2人の父親が宿命のライバル?ということが発覚し、でき過ぎな偶然が重なって対決したり、時代錯誤っぽい教育ママが登場したり、そのママが白血病になったり・・・。ストーリーの設定に古典的な要素は多いけど、笑いあり、涙あり、普遍的な人間の暖かみもあって、楽しんできました。シンガポール映画を見るのは、たぶん初めて。多民族国家シンガポールなのに、中国系しか登場しないのは、なぜ? なーんて疑問は、とりあえず置いておいて、こういう生なシンガポールを描いた映画を、東京で見ることができるのは、うれしいな。上映後は、来日していた監督を囲んでのティーチ・イン。シングリッシュも披露?してくれました。
そして、祝!松井くんのメジャー挑戦! ジャイアンツはキライだけど、長嶋は大好きだし、松井くんも一生懸命応援したい。だれかが「心配なのは、やさし過ぎる彼の性格」と言っていたけど、それ、あるよね〜。記者会見見てたら、あんまりにも誠実でせつないくらい。懐が深いって感じ。とにかく、がんばれ、松井くん。来年の楽しみがまた増えた。
2002年10月27日(日)禁断の果実
ターンテーブルを買いました。といってもDJが使うような高級なのじゃなくて、1万円もしないリーズナブルなタイプ。でも、すいぶん前から振り返りモードに入っているわたしにとって、これは禁断の果実。実家に置いてある何千枚かのレコードを、「なつかしー!」と声に出しつつデジダル化していくなんて、過去に生きる女になっちゃうっていうか、老後の楽しみ状態っていうか・・・。だから、今日までCDだって再発ものには手を出さなかったんだけど・・・。
必要なかったサウンドボードを買っちゃったり(バイオって、あらかじめサウンドボードが組み込まれてたのね)、アナログをデジタル化するために使おうと思っていた「リアルジュークボックス」がバージョンアップしていて、わたしがやりたかった機能は有料登録をしなくちゃいけなくなってたので、バージョンダウンしたら連続してエラーが出ちゃったり、レコードの曲間を認識しつつデジタル化できるフリーソフトを求めてネットをさまよったり・・・。ひさしぶりにコンピュータ・チックな世界?に足を踏み入れてしまいました。
だいたい手順がわかったところで、今日は天気もよかったし、海に行った。ドライブのつもりだったんだけど、波のサイズも上がってて、夏のオマケの快感つき。まだ水は暖かかったけど、そろそろ海もおしまいかなぁ。この冬はアナログ+デジタルにどっぷり浸かりそうな予感。
ちなみに、今回、ターンテーブルを買うキッカケになったのは、アン・ルイスの『さよなら
スウィートハート』っていう曲。80'sな歌謡ポップロックで、"LA
SAISON D'AMOUR"っていうアルバムに入ってます。今も、聞きながら書いてるんだけど、やっぱこのテの曲は好きで好きでたまんない。あと、マニアックなところでは、速水陽子の『センチメンタル倶楽部』ってアルバム。いにしえの「ザ・ピーナッツ」の曲をカバーしてて(『ウナセラディ東京』『恋のフーガ』など)、ベースは後藤次利で、今聞いても、口笛吹きたくなるほどカッコいい。
そんなわけで、今週の更新は1回お休み。来週は、怒涛のテレノベラニュース特集を予定しています。で、最近、ほとんど写真をアップしていないのは、ついにウチのサイトも容量ギリギリになっちゃったため(20MBのところ、19.7MB使用)。過去の写真をちょいと整理して、それが終わったら、また写真も載せていこうと思っています。
関連リンク 1980's
2002年10月20日(日)パサパサ−>うるおい
このところなんだかバタバタしていて、自分でも乾燥しているのがわかった。そんなときちょうど、前からチケットを取っていたフジ子ヘミングのコンサートの日が来た。場所は池袋の東京芸術劇場。2階席とはいえ、ステージに向かってテラス状にせり出た、スペクタクルな?シート。お顔もほぼ正面から拝見できる。
クラシックはよくわからないけど、彼女のピアノの表現力は筆舌に尽くし難いものがありました。やわらかい風の音、吹き荒ぶ嵐、水、渦、森・・・。ピアノを聴いていると、さまざまな風景が浮かんでくる。例えば、スペインの広場によくある噴水とか、底が透けて見えるきれいな海で波に乗ると、自分が舟の舳先になったみたい、波の先端を走りながら、海の底が駈け抜けていく感じとか・・・。そして、音楽を演奏する喜びと、強い意志がヒシヒシと伝わってきて、生きるエネルギーをもらったような気もして。
セバスチャン・サルガドの写真展もやっと見に行った。「難民、亡命、移民」がデーマの300点の写真、見るだけでも耐えられるだろうか?って思いもあった。目を逸らしたくなるような写真もたくさんあったけど、2時間近くかけて見終わったとき、とってもすがすがしい気持ちになったのは、出口近くに飾られた子供たちのポートレート、希望に満ちたたくさんの表情のおかげかもしれない。そして、やっぱり考えてしまう。わたしたちだけこんなにしあわせでいいの?って。
2002年10月12日(土)お掃除の鬼
いろんな名前で売っていて、「激落ちパパ」とか、「洗剤イヤ子さん」とか。どれもちとネーミングが寒いような気がするけど、とにかく汚れがよく落ちる。実はけっこうお掃除好きで、ちょっと時間が空くと、すぐ片付け始めるわたし、今日は、ずーっと気になっていたレンジまわりをキレイにしました。
「メラニン樹脂をミクロン単位に発砲させ、汚れを削り取るスポンジ」なので、洗剤を使わなくても、こびりついたしつこい汚れが、スッキリ落ちる。その落ち方っていったら、実証広告系のコマーシャルに出たくなるほど気持ちいい。で、始めるとすぐにハマってしまうので、あちゃこちゃ擦りまくって、あやうく、夕方からの格闘技系エスササイズに遅れそうになりました。帰ってきてからも、何度も、見違えるように輝くタイルや、ステンレスに見とれちゃったりして・・・。ちなみに、このスポンジ、研磨するので、プラスチックとか、クルマなどには使えません、念のため。
さて、台風が関東に近づいてきました。湘南の波のサイズも上がってきているみたい。明日、明後日は、海だっ!
2002年10月6日(日)ゲーム
遠路遥々お台場のZEPP TOKYOまで行ったはいいけど、レニ・クラの来日公演は中止になり、かと思えば、ささやかないいことがあったり、ちょっとバタバタしてて、エクササイズをおろそかにしてたら太っちゃったり、埼京線で爆睡して武蔵浦和まで行っちゃったり・・・。なんてことはなく毎日は過ぎていき、今年もあと3か月を切りました。
で、このところハマっているのが、オンライン・ゲーム。とかくハマりやすい性格なので、ADSLにしてからも、心を鬼にして、オンラインのゲームには手を出さなかった。でも、ふとしたキッカケで、SHOCKWAVEのサイトにある
DELIRIUM というシューティング・ゲームを見つけちゃった。かつては、テトリスで止まらなくなったこともあったくらいだから、単純なゲームが好きなのね。やりたいこと、やったほうがいいことは山ほどあるのに、ついつい・・・。あーあ、こんなことじゃいけない、と思いつつ、今年も終わっていきそうな予感・・・。
http://jp.shockwave.com/games/shooting/delirium/delirium.html
2002年9月23日(月)グルグル・・・
9月11日が過ぎて、あれから1年・・・。あんまり言ったり、書いたりしないけど、わたしの中では、いつもそのことがあって、でも、何も先に進んでいない。アメリカに対する反発・・・っていうか、もっと激しくて強い気持ちは、どんどん増幅していく。いろんなニュースを見たり、聞いたり、読んだりするとき、フィルター的な存在になっているのは、イスラム圏に住むメル友。頻繁にメール交換するわけじゃないし、会ったこともないし、たくさんの違いがあっても、彼女とはビシッと一致する。じゃあ、なぜ、アメリカ的なこととは、そうならないのか? ここでグルグルまわって、日々が過ぎていく。
今日、辻堂で海に入ってたら、厚木基地に向かって、厚木基地からどこかへと、アメリカの軍用機が、轟音とともに、いつもより、たくさん飛んでいった。また、新しい戦争が始まるのかもしれない。
ところで、平井堅の『大きな古時計』が大ヒットしているんだよね。発売前からJ−WAVEではガンガンにかかっていて、この曲が売れたら、どうしよう???って思ってた。聞くと、ウルウルしちゃうから。小学校の音楽の授業のときから、そうだった。特に、後半、おじいさんが天国への階段を昇って行くあたり、こうやって書いているだけでも・・・。最近は、だんだん慣れて?きて、気持ち耐久力がついてきたみたい。ホント、見事にこの名曲を蘇らせた堅ちゃんに拍手! 彼の番組、J−WAVEの『OH
MY RADIO』も、適度に脱力してて、おすすめ!
それにしても、今年の9月の湘南は波がない。先週も先々週もなくて、天気もよくなくて。今週末、やった!台風接近!と喜んだのも束の間、緩すぎ・・・。お盆休みの台風の波を反芻しつつ、まだ来週末に期待してる。首の皮一枚つながってるみたいで、夏の終わりって、苦手!
2002年9月16日(月)タマちゃん
保護する?しない?で議論が飛び交い、この騒動を批判する人もいて、動物愛護協会は、「見に行くだけでもストレスになるので、タマちゃんを見に行かないでください」と呼びかけたり、ホントにすごいことになってきた。でも、専門家とか、いろーんな人の意見を聞けば聞くほど、どうしていいのかわからなくなってくる。
前に大分で保護されたアザラシが、その後修行を積んで、腹筋運動などの芸を身につけ、水族館のスター・アザラシの座を獲得した・・・なんてハナシを聞くと、保護したほうがいいのかなと単純に思う。でも、捕獲に関するリスクの説明を読むと、やっぱ、自然がいいのかなと思う。ホント、本人に聞きたい。タマちゃんはどうしたいんだろう???
ネコもそうだけど、動物は何か考えていて、ときどき、知りたくなる。例えば、タマちゃんが鶴見川で最後に目撃されたとき、急いで海に向かって泳いでいたっていうんだよね。それまで、何日も、鶴見川でくつろいでいた(いるように見えた)のに、彼は何を思って海へ急いだんだろう。
昨日のJ-WAVEの"TOKIO HOT 100"、ヘッドライン・ニュースでも「タマちゃん」を取り上げた。小泉首相の北朝鮮訪問などのニュースとともに、女性アナウンサーが大岡川に現れた「タマちゃん」ニュースを淡々と読み上げる。それを聞いてたクリス・ペプラーが、こんなふうにコメントした。「これ、例えば、1か月間海外にいて、成田からのタクシーの中で、このニュースを聞いた人は、『なんのこっちゃ!』って思いますよね。『今朝、6時半ごろ、横浜市南区の大岡川で、アザラシのタマちゃんが発見されました。流れの緩やかな川面をのんびりと遊泳し・・・』ですよ!」。
タマちゃんにまつわるハナシは、どれもこれもおもしろいし、このせちがらい世の中、タマちゃんは、いつも和ませてくれる。でも、なんか、これでいいのかな・・・って思ったりもする。特に、夜、ストロボ撮影するのは、とってもストレスになりそうだから、やめたほうがいいよね。といいながらも、被写体のタマちゃんは、どこが得意気で、ポーズをつけているように見えるのは、気のせい???
2002年9月8日(日)興奮!
ある日、いつものようにメールボックスを開けてビックリ! 差出人のところに、lucy
kentの文字が・・・。まさか、あの!ルーシー・ケントさん??? 半信半疑でメールの本文を読んでみたら、ホントにご本人でした。
ネットサーフィンをしていたら、偶然、ウチのサイトの「シャキーラ」のページを見つけたんだそう。このページ、4月に行われたシャキーラのご招待ライブについて書いていて、そのときのMCがルーシーさんだったのね。わたし、J-WAVE開局以来のルーシーさんファンだもんだから、そのあたりのことも書いてたわけ。まさか、それをご本人が読んで、メールをくれるなんて、思ってもみなかった。
ホームページ開設して、早や?5年以上。いろーんなメールをもらったけど、こんなにすごいことは滅多にない。ホント、予期せぬ出来事って突然やってくるんだわ。ビックリ!興奮!感動の巻でした。
ルーシーさんのサイトは、リンクのページに掲載しました。チェック・イット・アウト!
関連リンク ラテン系 エトセトラなリンクたち シャキーラ来日 ライブ・レポート 2002
2002年9月3日(火)戻ってきた夏、そしてCrystal
Kay
「行かないで!」と心の中で、たまには声に出して叫んでいたら、夏が戻ってきた。「暑〜いっ!」と言いながらも、内心むふふ・・・な今日このごろ。
先週の金曜日は、念願の!Crystal Kayのライブに行った。飲料の(だっけ?)コマーシャルに使われた
"Eternal Memories" を聴いたときは、静かな衝撃を受けました。ほんの少しハスキーで、ほわっと沁みいりつつも、確かな存在感を持った声。癒し系って言葉は好きじゃないけど、あのころからかな、この言葉がよく使われるようになったのは。あれから3年、その後も、着実にシングル、アルバムを出し続け、去年の夏によくかかってた"Ex-Boyfriend"、現在、チャート急上昇中の
"Hard To Say"などなど、ダンス・チューンもカッコいい。
ステージも、アコースティックとダンス系のバランスがとれた、すばらしいもの! 後半、m-floのtakuが飛び入りしたのには、ビックリ。そして、アンコールのラスト曲、"Hard
To Say"のアコースティック・バージョンは絶品だった・・・。とにかく、彼女の「声」の魅力がすごいの。ぜったいおすすめの必聴。
そして、彼女、クリスタル・ケイ、なんと、まだ16歳! すっごい高校生・・・。
会社のひとに、「何のライブ行くの?」と尋ねられ、「クリスタル・ケイ」って言ったら、「えっ、クリスタル・キング???」。おいおい、大都会じゃないんだから。そしたら、後ろにいた女のコたちも、まったく同じ内容の会話をしてました。念のため、もう一度。クリスタル・ケイ、です。
2002年8月25日(日)晩夏
と書くだけで、さびしー気持ちになる。先週は涼しくて、秋みたいで、落ち込みました。天気予報によると、今週は夏が戻ってくるらしくて、うふふ・・・。夏休みは、(まだあった)マイレージを使ってソウルに行こうかと思ったんだけど、結局、チケット、取りそびれた。ただ、なんか、今回は、突き上げるような、行きたい!っていう心の盛り上がりがなくて、4〜5日のソウルだったら、何もお盆の超混雑のなか出掛けなくてもいいような気もして。
というわけで、ひたすら海+ビールの日々になりました。ちょうど台風13号が来てくれて、むちゃくちゃ巻かれたりしながらも、エクスタシーな波にも乗れたしね。先週の土日は台風が接近していたので、逗子で入ったんだけど、沖から1キロくらいのところにあるポイントは、水がキレイで感動! 海底が透けて見えちゃうし、波しぶきが立つあたりはペパーミント・グリーン。逗子って、戦前からのリゾートなんだっけ? 辻堂や稲村ガ崎あたりとはちょいと違った風格と色香があってね、ちょっとしたトリップ感がありました。
前回の更新から今までに見た映画は『怪盗ブラック・タイガー』。父の仇を討つため盗賊団に入ったブラックタイガーと、深窓の令嬢の恋・・・なーんて、テレノベラのような古典的なストーリーでありながらも、色彩は超ビビッド、主演女優さんは、原節子のような美貌、ノスタルジックな音楽などなど、すっかり魅了されちゃいました。ライブはインディース系ミクスチャー・バンド「HY」(エイチワイ)。沖縄のイキのいい、若い、いいバンドがいるって聞いて、ほとんど彼らのことは知らないままライブに行ったんだけど、すばらしかった。ラップ、ロック、ポップスなど、いろーんな要素を取り入れながらも、彼らなりのスタイルを持ってる。演奏も上手だしね。4月に高校卒業したばっかりだって、後になって知ってビックリ! 要チェック!ざんす。
2002年8月4日(日)ウェットスーツ
去年の夏、ビリビリに破れたウェットスーツを再生させた。足首まであったのを腿のあたりで切って、それでも破れているところがたくさんあったので、縫ったり、ウェットスーツ用の接着剤で貼り合わせたりして(つまり、ロングジョンがショートジョンになった)。特にヒマなわけでもないのに、せっせと1週間かけてくっつけて、今日、着て海に入った。波も天気もあんまりよくなかったけど、ちょっと充実感があった。でも、今日は夏の終わりみたいな雰囲気で、冴えなかったな。夕方には、駐車場もガラガラ。
さて、これからの更新予定。このところ、「旅行記」が薄くなっているので、8〜9月は旅行記系強化月間にしようかなって思ってる。今となっては遥か彼方?「2001年ラテンな旅」も、まだ1/3くらいしか書いてないし、「なーんちゃって香港」も、まだネタあるしね。というわけで、そして、サイトは続く。
2002年7月28日(日)真夏
今が1年中で一番好きな季節。部屋のエアコンの調子はグーンとよくなったけど、あんまりつけずに、ひたすら汗をかく。今のところ、自律神経の調子もすごくいいようで、すっごい量の汗をかく。っていうか、サウナ状態なんだよね。ただ、外出先でも、ものすごく汗かいちゃって、冷や汗じゃないんだけどね、ちょっと困ったりする。ま、いいか、とにかく夏だし、真夏だし。飼いネコは、汗をかかないので、ただただ、ぐでーっと寝てる。こうして今年の夏も過ぎていくの巻。
2002年7月21日(日)エアコンのフィルター
このところ喉の調子がよくない。タバコを吸うせいもあるんだけど、エアコンビンビンの室内−>太陽炸裂の屋外−>エアコン−>太陽・・・を延々繰り返しているのも原因のひとつかも。なんて、つらつら考えていたら、ある事実が発覚。ウチの部屋のエアコンをつけると、咳が出ることに気づいた。エアコンはあんまりつけないんだけど、これだけ暑いと、やっぱ、たまにはつけるからね。
ウチのマンションは古く、エアコンも古い。古いことのいいところは、何でも、何か不具合?が起きたら、「古いから」で済ませられること。でも、こうなってくると、そうも言っていられない。「エアコンの内部クリーニング」を頼むか・・・と考えたところで、基本的なことを思い出した。エアコンにはフィルターというものがあることを。
フィルターがあることを忘れていたくらいなので、かなりな状態。掃除機で吸い取るだけじゃ茶色いままだったので、洗剤つけてタワシでこすってみた。そしたら、あら、ビックリ、フィルターが真っ白になった。キレイなフィルターを通って冷たい空気が出てきている・・・とイメージすると、喉の調子もよくなるのが不思議・・・。影響されやすい性格なだけかもしれないけど。
全然ハナシは変わって。2月ごろからときどきランチを食べに行ってる新橋の小料理屋さんに顔を出したら、板前さんが作った、「メニューにない一品」が添えられた。実は初めてこのお店に行ったとき、隣りに座っていたお客さんが、特別に添えられた「みかん」を食べているのを横目に見て、「いいな、常連さんって」なーんて思ったものでした。別に「みかん」が食べたいってことじゃなくて、特別扱いされる、むふふなよろこび感が・・・。
あれから半年、ついに夢が現実になりました。いただいたのは、セロリの炒めもの。舞い上がっていたので、細かいお味はよく覚えてないんだけど、セロリって気づかないように見せかけた?手の込んだ逸品。それにしても、板前さんから小皿を差し出されたときから顔がニヤけちゃって、ちょっと情けなかった。もっと毅然とできないもんかなって。
2002年7月15日(月)m−flo
このページにまだ書いていないことで、今年上半期ショックだったのは、Lisaがm-floから事実上の脱退をしたこと。このところの傾向として、グループって解散したり、脱退したりしなくなってる気がする。サザンとかはその極みだと思うんだけど、みんなでやるのに飽きてくると?、ソロでやったり、別のユニット組んだりして、しばらく過ごし、また古巣に戻る。ブリリアント・グリーンのトミーもそうだったよね。ソロで、いきなり80'sものやって、「ブリグリ解散?」とか言われたけど、結局、やるだけやったら、またブリグリに戻って、前の音出してる。だから、Lisaがトライセラ・トップスとコラボしたときも、そんなに心配はしてなかった。ちょっとロックしたくなったのね、くらいで。
が、彼女はあっさりと(そう見えた)m-floを抜けた。ソロになって出したシングル”バビロンの奇跡”を聞いて、なんとなく脱退の理由がわかったような気はしたけど、それでも残念さは今でも続いてる。去年の6月見逃したm-floのライブ、去年の夏に聞きまくってた”EXPO
EXPO"、Lisaがいるm-floの次回作もライブも、ないっていうこと・・・。ま、m-floのオフィシャルサイトのLisaの「ソロ活動専念コメント」を読むと、「脱退」って言葉は出てこないんだけどね。
今年はKICK THE CAN CREWを聞いている。"VITALAZER"。ボサノバっぽい?”キックOFF”をはじめ、カッコいい曲がめじろ押し。でも、ふっとm-floが聞きたくなる。去年の夏がなつかしくて。くやしいけど、今年の夏は、あんなにスペシャルで、強烈で、たのしくはならないだろうなって。
関連リンク Lisaのソロ活動専念コメント
2002年7月8日(月)上半期映画ベスト
この週末は、金曜日に飲んで2時までカラオケして、次の日はさすがにしばらく使い物にならず、夕方から筋トレして、で、また飲みに行って、途中でふっと気が遠くなって、それでもウチに帰って、翌日、海に行って波乗りして、その後クルマ飛ばして、首都高でハンドル取られ慌てて態勢立て直してお台場着いて、相川七瀬のライブ見て・・・。そう、彼女の気持ちが伝わってくる、いいライブでした。疲れてないわけないのに、疲れを感じないのはあぶない???
というわけで、上半期映画ランキング。去年は年末にまとめて1年分やったけど、1年分になると書くのがけっこうタイヘンだったのと、(そんなにたくさん見てるわけでもないのに)忘却の勢いが激しいので、早めにやっておいたほうがよさそ。で、今回も「えっらそーに!バージョン」です。
ベスト!
花様年華 In the Mood For Love (2000年 フランス・香港)
TSUTAYAから「更新のご案内 期間内に更新していただくと、ビデオorCD1本/枚無料!」のハガキが届き、見逃していたこの映画のビデオを見ることにした。
そんな軽い気持ちで借りて、見始めたら、どっぷりハマってしまいました。っていうか、映画の設定である1962年の香港に入り込んでしまったような心地よさ。1950〜60年代の香港って、究極の憧れなの。なぜかはよくわからないんだけど、子供のころに母といっしょに見た、古き良きハリウッド映画『慕情』(1955年 アメリカ)の影響かな。決してリアルタイムで体験できない時代への憧れもあるし、デジャヴを感じたりもして・・・。そしてこの映画に吸い込まれたのは、「運命」の暗示があったからか???
同じ日にお隣りに引っ越してきた主人公2人が、お互いの伴侶が不倫関係にあることに気づき、何度かふたりで会ううちに、だんだん、自分たちも惹かれあっていく・・・。
ストーリーはシンプルなんだけど、もうとにかく主演のふたり、マギー・チャンとトニー・レオンの色気がすごい。ふたりともモラルありな性格設定なので、惹かれる気持ちを徹底的に抑える。その抑圧された濃厚な色香が、ウチの古いテレビの画面から漂ってきて、ゆっくりと床を浸すの。で、それが床上浸水みたいに、どんどん水かさを増していく。
マギー・チャンは、すばらしい女優さんだと思う。記者会見とかの写真を見ると、お隣りに住んでいる中国人のおねーさんみたい。でも、ひとたび「女優」になると、のけぞるような存在感があるんだよね。劇中ではチャイナ・ドレスの妖艶さが表面的に目立っていたけど、自己を抑える「演技」のすごさっていったら・・・。なのに?食事のシーンでは、色香を振りほどいて、平然と、泰然自若系できっちり食べ進んでいく。そうして「強さ」の表現を、あちこちの面から演じ分けていく。
監督はウォン・カーウァイ、撮影はクリストファー・ドイル。お馴染みのコンビの映像は、とってもスタイリッシュ! ふっとしたときの動作に、微妙にコマ送りやスローがかかっていたりして。決してあからさまなフェイド・アウトじゃなくてね。あとは、小道具の色っぽさもステキ。例えば、マギー・チャンが演じる秘書が働く商社のオフィスがカッコいい。木の机、地球儀、縞模様が交錯しそうなブラインド、ランプシェード、階段・・・。この階段の段差は、マギー・チャンとトニー・レオンの距離を表しているのかな・・・とか、いろいろ想像するのも楽しい。そして、彼女がいつも夜食を買いに行く屋台へと続く階段、突然降ってくるスコール、ふたりが雨宿りするイギリス・チックな建物・・・。
挿入歌には、スペイン語のむか〜しの歌が何曲も使われています。これがまた、ノスタルジックといっしょに走り出したくなるような、慕情を?かきたてます。英語なまりで歌っているのは、クレジットを見てビックリ、ナット・キング・コールでした。
最後になっちゃうけど、ウォン・カーウァイ監督が、こういう映画を作るのは、ちょっと意外だった。すっごいバリエーションがあるんだよね。彼って、もしかして、どこかで、小津安二郎の影響を受けているんじゃないかな?って思うシーンもいくつかあった。最新型の日本製炊飯器の描き方とかね。
ウォン・カーウァイ監督の新作『2046』は、来年公開予定。出演は、マギー・チャン、フェイ・ウォン、そしてなんと!木村拓哉なんだって!!!
おっと、思わず盛り上がって長〜く書いてしまいました。以降のコメントはシンプルにいきます。
ヘドウィッグ・アンド・アングリー・インチ Hedwig and the Angry Inch
(2001年 アメリカ)
グラマラスなゲイ・ロッカー 旧東ドイツ出身のヘドウィッグ、性転換手術の失敗で残った「1インチ」、アメリカ人との「結婚」と破局。そして見つけた新しい愛にも、終わりがくる。しかも、別れの後に、ヘドウィッグの曲が「元恋人」によって盗作されていることが発覚して・・・。
どこまでも自分の愛を貫こうとするヘドウィッグは、裏切られても、傷ついても、さびしさに頭のてっぺんまで浸かっても、それでもなおヘドウィッグ自身でいようと、もがきまくる。せつない。どんどん年を取っていくことも含めて。だからこそ、毅然とステージに立つ「彼」に拍手喝采!!! それは、せつなさがあるからこそ際立つ爽快感なのかも・・・。そして、タイトルの「ヘドウィッグと怒れる1インチ」の意味を考えるの。それと、旅して歌う(これじゃ演歌歌手みたい?)「トラベリン・バンド」な設定も、カッコいい。人生、ロックだもんね。
KT (2002年 日韓合作)
1973年夏、ひとりの韓国人政治家が東京で消息を絶った。彼、金大中は、なぜ、誘拐されたのか。背後にどんな組織が関与したのか。そもそも、彼はなぜ、生きて帰ることができたのか。この映画を見た、金大中韓国大統領は、「限りなく真実に近いストーリーかもしれない」と語ったとか・・・。
息呑む展開の連続で、呼吸するのを思わず忘れるくらい疾走感ある映画です。だって、オトコたちがステキ過ぎるんだから。原田芳雄に佐藤浩市ときたら、おっと、思わず・・・。ワイルドでギラギラした(油性ということではなく)セクシーさ・・・。しかも、当時の時代背景、建物、クルマ、部屋の内装、タクシーのメーターまで、すべて当時を再現しているのが、これまたすご過ぎ。
暗い日曜日 Gloomy Sunday (1999年 ドイツ・ハンガリー)
第二次世界大戦下のハンガリー、ブダペスト。聴いた人々を死の誘惑に駆りたてるメロディ『暗い日曜日』。「何もなくなるよりは、少しあったほうがいい」、男ふたり女ひとりの奇妙な三角関係。しのびよるホロコーストの影と、そして・・・。
ストーリー的には、往年のハリウッド映画『カサブランカ』を彷彿とさせたりもして、ま、ありがちだったりもするんだけど、「残る」映画でした。映画館出てもしばらくは映画の世界に入り込んだままで、駅のアナウンス、「喫煙は所定の場所で」を聞いて、思わず我に返りました。ヒロイン、エリカ・マロジャーンのほんわりした不思議な魅力が心地いい。ふたりの男に愛されて、それがまったく厭味にならない、尖がらない柔らかな母性がすっごい。かと思うと、いきなり自転車カッ飛ばしたりする意外性もあってね。映画見てて思い出した。ブダペストのカフェ、すてきだったな。デカダンスの香りがしてくるようで。
ノー・マンズ・ランド No Man's Land
(2001年 フランス・イタリア・ベルギー・イギリス・スロヴェニア)
この映画については、ここで書いてます。
次に見るのは、おっと、そろそろ上映終了、ペネロペちゃんの『裸のマハ』か??? そして、来月のお楽しみは、『天国の口、終わりの楽園』。
2002年7月1日(月)チンクイ
ワールドカップが終わった。決勝戦は昨日のことだったのに、もうずいぶん昔のような気がする・・・。なんでだろう??? 先週の木曜日あたりから、あと2戦で終わりかと思うと、ワールドカップ・ブルー?になった。今日はこの試合、明日はあの試合、3日後には決勝リーグが始まる・・・とか、そういう心地よい縛りがなくなっちゃうことを想像するだけで、妙に虚しくて・・・。そう、カーニバルの終わりが近づいてきたときの、あの感じに似てた。
でも、昨日の決勝戦を見終わったときは、(自分は何もしてないのに)すっごい達成感に満たされちゃった。書き始めたらキリがないけど、とにかく、ホントに楽しい、スペシャルな1か月間。と同時に、「韓国」のことについて、いろいろ考えるいい機会をもらった。いろんな意見があるけど、韓国と日本、いい方向に向かっているんじゃない???
そして今日、早めに帰って何したか?って言うと、テレノベラを見ました。最近、全然、見るヒマなかったから、すでに懐かしー! ああ、あのノベラ独特の大袈裟でくさーい演技、セリフまわし、独特の表現・・・。やっぱ、ノベラはやめられない!?
ところで昨日、海に行ったら、「チンクイ」に刺されまくられた。「チンクイ」っていうのは、エビ・カニの幼虫で、刺されると痛み+しびれが残って、肌が赤くなる。それでもめげずに波乗りしてたら、はずみで水を飲んだ。そしたら、喉に刺すような痛みが走ってビックリ! 息が苦しくなって、さすがに上がったけど、こんなこと初めて。鏡を見ると、顔、手、喉まで、「わたしの彼は吸血鬼」状態で、妖しく赤く腫れている。どうしようかと思ってたら、東京に戻るまでの間に、ほとんど消えちゃった。
「チンクイ」は3mmくらいの大きさなんだってね。クラゲと違って見えないから、始末が悪い。それにしても、飲んじゃった「チンクイ」は、どこへ行った???
関連リンク 「チンクイ」について All About Japanのサイト
2002年6月23日(日)スーパー・フライデー
日本がトルコに負けちゃったのは、もうずいぶん昔のことのよう。もし、勝っていれば・・・って何度も思った。負けたのは悔しいけど、でも、今回のワールドカップで、確実に何かをもらったもんね。日本が着々と勝ち進んでいたころ、東京で、今までにない熱気を感じることができた。トルコ戦が始まる直前、渋谷にいたんだけどね、どっかから地響きみたいに、ウォーッって歓声が聞こえてきた。若い男のコは、メガフォン持って、「さぁ、みんな、サッカーを見よう!」って叫びながら歩いてた。そして、そして、言葉にし難い熱気があった。
今、うらやましいことがふたつ。ひとつは韓国の熱狂ぶり。東京じゃあ、ワールドカップ、半分以上終わっちゃった感があるけど、あの興奮が持続・・・っていうか、大増幅して続いているソウルは、すっごい。そしてもうひとつは、今回のワールドカップを「青春」で迎えた若いコたち。「あのワールドカップがあったとき、オレ、19歳だったんだよな」とかって、言えるのいいな。
ま、いろーんなコメントは、すべて語り尽くされてる感あるし、なんてったって、一億総評論家状態だもん、今って。ウチの母だって、トルコ戦を評して、「パス回しが遅い」って言ってのけたんだから、恐るべし!
ところで、先週金曜日、六本木某所SSBに踊りに行きました。日本で最初のハンバーガーショップ(ハンバーガーイン)でゴハン食べて、深夜、ロアビルの交差点を通りかかると、ともだちが「えいみさんだ!」と叫んだ。
「こんばんは」と気軽に話し掛ける彼女。あんまりにも自然だったので、あたしはすっかり、彼女の取引先の人かと思って、「こんにちは」と頭を下げた。顔を上げてみると、おっとっと、そこに立っていたのは、山田詠美さんでした。
「どちらまで?」と彼女が尋ねると、詠美さん、「ちょっとそこまで」と答えた。もう、サザエさんじゃないんだから! あたしは舞い上がってて気が付かなかったけど、そのあと、彼女、しっかりと、「わたしたち、これからSSBに行くんです。よろしかったら、どうぞ!」って付け加えてたらしい。これまた、恐るべし! あんなに飲んだ後なのに。あれ、飲みまくってたのは、あたしだけ?
その日は、静岡でイングランドvsブラジル戦があって、イングランド、負けちゃったせいか、六本木は思いのほか静かだった。お巡りさんばっかり目立ってて。なーんだ・・・と拍子抜けしてたところに、詠美さん登場! 彼女、いい感じだった。気軽に言葉を交わしてくれてね。
で、その後、わたしたちは夜明けまで踊りました。むかーしの懐かしー曲とともに。昔があって、今に続いていて、これからも続いていって、みんなとハグハグする今があるから、もう何もいらない。
2002年6月15日(土)ニッポン・チャ・チャ・チャ!
昨日のチュニジア戦、勝った!!! ロシア戦を見て、これなら行ける!って感触はあったけど、中田が2点目を入れたとき、夢が現実になるんだ・・・って思った。そして、ホントに勝利が現実になった。「決勝トーナメント」、なんて甘美な響き! 決勝トーナメントって言葉、耳にしたり、目にしたりするたび、顔がニマーっとほころぶ。
チュニジア戦終了直後、池袋の西口公園を通りかかったら、若者!たちが自然発生的に集まっていて、「君が代」を大合唱してた。念のため、お巡りさんが警備してるんだけど、大事には至るような出来事は起こらないので、お巡りさんも和み気味。女のコたちに何か質問されて、談笑っぽい雰囲気で会話してたりして・・・。
若者も含めて、日本がこんな一体感に包まれる感覚を味わったことなんて、今までなかった。「君が代」を進んで歌いたくなるほど、日本って国を誇りに感じたことも。
そして、そして!韓国も決勝トーナメントに進んだ。やったー!!! 韓国人の若い男のコが、インタビューで「日本もおめでとう!いっしょにがんばろう!」って言ってるのを見て、グッときた。韓国、決勝トーナメント出場、おめでとう!!!
ところで、マスコミなどが心配してたフーリガン問題も、今のところ肩透かし。でも、ガタイのいい外国人が歩いていると、「フーリガン!」とかって、声がかかるとか。そんなとき、「ニッポン・チャ・チャ・チャ!」をやると、場が和むという処世術?を身につけ、彼ら、そちこちで「ニッポン・チャ・チャ・チャ」をやっているらしい・・・。目撃情報ある???
2002年6月12日(水)ショック!
アルゼンチンが決勝トーナメント出場を逃しちゃった・・・。まさかっ!の敗退。これでもうバティが見れないなんて。アルゼンチン、最近、いまいちな状態だから、ここで盛り上がりたかったんだけどなぁ。今回はフランスも負けちゃったし、カメルーンもいけなかったし、波乱万丈。ま、気を取りなおして、金曜日のチュニジア戦に気合入れよう。それにしても、今回は、ブラジル強いよね。足にボールが当たったのに、顔を押さえて大げさに倒れて、罰金になっちゃったブラジルの選手いたでしょ? あのクサい演技、さっすがテレノベラ王国?!
2002年6月9日(土)ワールドカップ、そして『ノー・マンズ・ランド』
すっかり、どっぷりワールドカップ・モードに入っています。水曜日の日本VSベルギーのみならず、特にラテン系やアフリカの国々が出場する試合は、テレビでダイジェスト見るだけでも、胸が苦しくなるほど興奮したりしてる。こんなに夢中になれる自分がかわいいような、情けないような・・・。
今日は、イタリアVSクロアチア戦で盛り上がった。いいオトコ揃いのイタリアを応援したいのは山々だけど、判官贔屓の気がある?わたしとしては、ついついクロアチアに肩入れしたくなる。だって、クロアチア、この試合に負けると、自力での決勝トーナメント出場がなくなっちゃうし。結果はクロアチアの勝ち! ただ、こないだの日本VSベルギー戦でもいくつもあったけど、審判の判定、疑問あり!で、ちょっと複雑。今ごろ、ナポリあたりじゃ、怒り爆発してるんじゃないかしら。ま、とにかく、クロアチアがすっごいがんばったのは確かだし、明日はいよいよ正念場の日本VSロシア戦! 海に行っても、体力残しておかなくちゃ。あぁ、考えるだけで、ドキドキだぁ!!! ゴー!ゴー!ニッポン!
ワールドカップは、サッカーだけじゃなくて、中津江村のような文化交流?があっちこっちであったり、場外のこぼれ話もおもしろい。こういうイベントって、国と国が近づいていく感覚もあるしね。韓国と日本だって、昔に比べたらずいぶんいい関係になってきたんじゃない? BoAちゃんみたいに、韓国の歌手が日本のチャートで1位になるなんて、考えられなかったもんね。
こういう今だからこそ、『ノー・マンズ・ランド』っていうボスニア戦争を舞台にした映画のことを書いておきたい。ボスニアとセルビアの中間地帯<ノー・マンズ・ランド>に取り残されてしまった両軍の兵士たち。一触即発の緊迫した状況で、交わされるブラックユーモアに満ちた会話。ユーモアがあるだけに、現実の重さに押しつぶされそうになる。憎み合っているはずの彼らには、共通の友人がいることも発覚する。仲裁に入ろうとする国連軍の無力さと矛盾、特ダネを掴もうと群がるマスコミ、そして言葉にできない衝撃のラストシーン・・・。
この映画の監督ダニス・タノヴィッチは、こう書いています。
『ノー・マンズ・ランド』が意図するのは、責任追及ではない。悪いことをしたのが誰なのかを指摘する映画じゃないんだ。僕が言いたいのは、あらゆる戦争に対して、異議を唱えるということだ。あらゆる暴力に対する僕の意志表示なんだよ。
東京では、渋谷のシネ・アミューズで上映中です。
2002年5月26日(日)ジュマペル・カメルーン
桜が満開だったころ、よく愛宕山に行った。NHKの隣りの公園には、ネコ一族?がいて、お弁当を広げた人の足元に集合する。ひとしきりいただくと、新しく来た人のところへゾロゾロと移動。大勢で囲み、やんわりとおこぼれを要求する。その中に一匹、風邪っぴきのネコがいた。鼻水+よだれ+目やにで、顔はグチャグチャ。その顔はとても大きく3頭身、模様も白黒で地味めだが、愛想はいい。足元にスリスリしてきて、おねだりする。うっ、そんなことしたら、新しいお洋服に鼻水が・・・。
次に行ったら、彼は草むらの中でじっとうずくまっていた。風邪が悪化したのかしら・・・。気になったけど、以来、愛宕山方面に用がなくて、それっきりになった。
先週、久しぶりに近くを通った。「あいつはどうしているんだろう」。ちょっと不安な面持ちでエレベータに乗って愛宕山の公園に行くと・・・。いた! 他のネコたちといっしょに、せっせとゴハンを食べていた。相変わらず愛想がよく、すぐに寄ってきた。まだ鼻詰まり気味だったけど、前に比べたら毛にもツヤが出て、元気そう。よかった〜。ちなみに、ウチのネコも食欲全開、達者にしてます。
さて、ワールドカップの開幕まであと4日!!! 先週は、中津江村に始まって、中津江村に終わりました。一生懸命フランス語を勉強していた村長さん、やっと到着した選手たちにフランス語でご挨拶。で、こう言った。「ジュマペル・カメルーン」(わたしはカメルーンです。今朝の爆笑問題が出てる番組ネタ)。これ、ものすごーくウケました。ワールドカップそのものも楽しみだけど、これからいろーんな珍事?が起こりそうで、これまた楽しみ。
というわけで、これから完全にワールドカップ・モードに突入! いいオトコ揃いのイタリア+アルゼンチンの試合も見逃せないし!
そうそう、いいオトコといえば、先週、『KT』を見てきました。佐藤浩市+原田芳雄、揃い踏み! 実は超好みです、ふたりとも。目の力がすごいんだよね。自分を貫こうという意志がギラギラしてる目・・・。こういう目をした男のひとって、生じゃなかなかお目にかかれない。それに、金大中事件の謎を推理で解き明かすストーリーにも、グングン引き込まれました。加えて、70年代前半の時代をカンペキに再現(クルマ、テレビ、タクシーのメーターなどなど)してるのもすごくて、あの時代をいっしょに生きてるような錯覚さえあった。この映画、見る価値ありざんす。
2002年5月12日(日)ゴールデン・ウィークという言葉も
そろそろ懐かしい響きになってきた。次の連休は・・・とカレンダーを見たら、今年の海の日は土曜日なんだよね、どよよーん。で、過ぎ去った連休は海に行ったり、ジムに行ったり、まあ、いつも通り。波も天気もサイコー!って日があってね、ひさしぶりに気持ちよく波乗り!
あと気持ちよくなったのは、お部屋の片付け。去年から延ばし延ばしにしていたCDの整理をしました。机の上に100枚くらい、山積みになっていたCDをボックスに移動し、時系列に並べ替えた。なーんだ、それだけのことじゃん。でも、コピーCDにはラベル貼っておかないとわかんなくなっちゃうし、あれやこれやでけっこう時間かかった。数えてみたら、CD600枚近くあって、もうCDボックスもいっぱいだし、CD買うの控えよう! でも、さっき、http://www.batanga.com/
聞いてたら、見つけちゃったんだよね、欲しいCD。Zurdokっていうラテンのロックポップ系バンド。好み! ま、とにかく、山積みになっていたCDの壁がなくなって、お部屋超すっきり!
今週から、新しく「テレノベラ・ニュース 2002」というコーナーを作りました。今週は第1回めにふさわしい!タリアの新しいアルバムの話です。チェック・イット・アウト!
そうそう、前回のクイズの答えは、アリシア・キーズでした。これまたすっごいライブ。彼女って、1981年生まれなんでしょ。絶句するほど、大物の器。意外にゴスペル色が強くて、アレサ・フランクリンを彷彿とさせちゃったりして。1時間のステージは、見事に計算し尽くされてました。脱帽!
2002年4月28日(日)うれしいこと、かなしいこと
先週はシャキーラのライブ、赤坂ブリッツで見てきました。すっごかったんだから! 詳しくは、ここに書いてます。そして、実は、またひとつ、一般発売なしのプレミア・ライブ・チケットを入手しちゃった! うふふ、さて、誰でしょう? ヒントは新人、グラミー賞。
浮かれていたら、かなしいニュースが入ってきた。TLCのレフト・アイこと、LISA
ROPESが、バケーション先のホンデュラスで交通事故に合い、亡くなったそうです。7人くらいでクルマに乗っていて、他の人たちはほとんど無傷、彼女だけが・・・。いまはずーっと、TLCのCDを聞いている。デビューアルバムや、"CrazySexyCool"・・・。いま聞いてもホントにカッコいい。まだ31歳、本当に残念です。
1995年だったかな、TLCのライブのチケットを手に入れて、楽しみにしていたんだけど、相次ぐ公演延期、最終的には公演中止になってしまいました。モニカや、宇多田ヒカルとの競演で来日したことはあったけど、単独公演は結局実現しなかったんだよね。去年出した彼女のソロアルバムに入ってた、"The
Block Party"がずーっとアタマのなかでまわっている。元気で威勢のいい彼女のラップ。合掌。
2002年4月21日(日)新宿昭和館
ヤクザ映画専門の映画館。むかーし、『仁義なき戦い』シリーズとか、ここで見た。『網走番外地』や『緋牡丹博徒』も見たかもしれない。妙に印象に残ってるのは、『ダイナマイトどんどん』っていう、菅原文太主演のヤクザ系野球映画。終戦後すぐ頃の設定で、用具もないけど、掻き集めて、だだっ広い野原で野球するの。パンパンのおねえさんたちに応援されながら。それだけのことだったような気もするけど、今、ネットでチェックしてみたら、天下の岡本喜八監督作品だったのね。失礼しました。しかも、宮下順子と岸田森も出演してたなんて、記憶から完全に欠落してた。
で、ちょっと前、ひっさしぶりに新宿昭和館の前を通って、「まだ、あったんだ・・・」って、感慨にふけったりしてたんだけど、閉館になるって記事を読んだ。最近の東京って、みーんなきれいになっちゃって風情がなくなってきてる。代官山だけじゃなく、今度は原宿の同潤会アパートまで取り壊しが決まったんだってね。上野駅も改装して空港みたいな、妙に無国籍な雰囲気になっちゃったしね。そういえば、香港のホンハム駅も、似たような感じになってたっけ。でも、JR上野駅から、銀座線の上野駅に抜ける地下道は、健在です。食堂が並んでて、戦後の日本が残ってた。なんか最近、古いもの探して、歩いているような気がする。
ところで、今週は、各コーナーに「今後の更新予定」を追加してみました。最近、生活サイクルが変わったこともあって、コンテンツの更新がなかなかはかどらない。考えてみれば、もう5年もサイトやってるしね、いつまで続けるんだか・・・って思うこともあるけど、もう、サイトの更新って、完全に生活の一部になっちゃってるし、やめるっていうのは、考えにくい。ただ、楽しみながら更新したいから、ムリはしないのね。ま、そんなわけで、これからも、更新は続きます。気長に付き合ってね!
2002年4月14日(日)飼いネコmimiの近況
最近、このコーナーにmimiが登場しないので、心配してるひともいるかも?! だいじょうぶ、彼女はとーっても元気です。百年一日が如し、毎日、よく寝て、食べて、便秘の人が見たらうらやましくなるようなウンチをして、ときどき遊んで、たまーに窓の近くに座って外を見て近所の犬や、通り過ぎて行くノラネコの様子をチェックする。
当たり前のことだけど、ネコって、自分のアイデンティティとか考えないもんね。こんなことしてていいんだろうかとか、わたしの存在理由はどこにあるんだろうとか・・・。ひたすら、同じ毎日を繰り返す。泰然自若!って感じでね、うらやましくなったりもするし、いっしょにいると和むんだわ。欲も見栄もないもんね。
こんなに暖かくなってきてるのに、ホットカーペットの上で寝て、たまに飼い主のヒザに乗ったりもする。明け方、ちょっと寒いとき、ふとんの中に無理やり突っ込むと、そのまま、寝ちゃったりもする。でも、朝、起きたときには、別の場所で寝てるから、もしかすると、気を使ってるのかもしれない。「ま、仕方ない。ふとんの中に入るだけで、飼い主が喜ぶんなら、しばらく入っててやるか」って。で、飼い主、すぐ二度寝しちゃう。すると、寝かしつけたような気分で、そろそろとふとんから出て、自分がホントに寝たい場所で寝る・・・。
なーんて擬人化しちゃったりして、あたしってヒマなのか、それとも、ネコにハマり過ぎてるのか、どっち???
2002年4月7日(日)4月になって
新しい年度が始まりました。って言っても、生活の変化はあんまりないんだけどね。いちばんの変化?は、自転車置場の登録申請して、駅前の区画が当たったこと。今まで2年連続、「審査」で落ちて、駅からちょっと離れた区画しか利用できなかったの。だいたい、自転車置場の登録するのに、審査で落ちるって、合点がいかないよね。わたしのどこがいけないの?みたいな。でも、ついに!3度目の正直。駅前に自転車を乗りつけられる?快感、気持ちいい〜。
で、4月といえば、番組改編の季節。ガッカリしたのは、J-WAVE平日夜にクリス・ペプラーがやってた"FUTURE
TRACKS"が終わっちゃったこと。大好きなクリス、カッコいいようでいて、その実、とっ散らかってて、あっちこっちにハナシが飛んで、それでいて、ロック分析深〜い、混在状態で魅力的な彼のトークが、毎日聞けなくなったのはガッカリ。こうなったら、日曜日の"TOKIO
HOT 100"は聴き逃せない。
毎日楽しみにしていた、朝日新聞夕刊の4コマ漫画『ワガハイ』も3月で終了しちゃったんだよね。初めておもしろい!って思った新聞の4コマ漫画。飼いネコ、ノラネコ、公園のボスネコ、葉っぱのフレディくん、カラス親子、飼い主、飼い主を取り巻く人々など大勢の登場人物たちを通じて、淡々と人生を語る・・・。無常感もあってね、大好きだったのに、残念! 新しい4コマ漫画は、つまんないし。あと、フジTV水曜日深夜にやってた『バックアップ』も終わっちゃった・・・。
ところで、昨晩は『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』を見て、ゴハン食べて、"SOUL
SONIC BOOGIE"に踊りに行った。映画は切なくて、すっごくよかった。サイコーのともだちと過ごした、サイコーな時間。
2002年3月31日(日)玲葉奈
お正月に香港に行って、ホテルでテレビ見てたら、玲葉奈の"Travellin'man"のプロモ・ビデオをやってた。香港、日本ブームだったからね、宇多田ヒカル、浜崎あゆみなどなど、いろーんな日本人アーティストたちの曲をそちこちで耳にしたけど、いちばんインパクトがあったのは、彼女。そういえば、この曲、ときどきラジオ(J-Wave)でかかってたんだけど、聞き流してた。よくよく聴いてみるといいんだ。しかも、彼女、とっても魅力的。
で、東京に戻って、しばらくすると、彼女の新しいアルバムが発売になり、ライブの告知も出た。アルバム聴いて、チケットも取ったけど、でも、そのときは、こんなにすっごいライブになるなんて、想像外だった。コマーシャルで使われていた、70'sジャパニーズポップスの伝説
はっぴいえんど の『風をあつめて』をリメイクしてたのは、彼女だって、知ったのもこのころ。
クアトロは満杯だった。彼女の音楽って、どう説明すればいいんだろう。アコースティック系でもあるし、ブラックの影響は感じられるし、リズム的にはブルースだったりもするし、そして、そこはかとなく、70'sの匂いも漂ってくる。
「(音楽聴きながら)ゆらゆらしてね」。
何度か彼女は、そう言ったっけ。そう、ゆらゆらが程よく似合う音楽。
「バンドといっしょに歌えて気持ちいい!」。歌うことがしあわせな彼女と、しあわせそうに歌う彼女といっしょにいることで、しあわせになるわたしたち。
ライブは歌い手の存在感がいのち。彼女はとにかくものすごーくカッコいい。語彙不充分を言い訳するわけじゃないけど、音楽とかライブって、カッコいいか、カッコよくないかって、それで決まるものじゃない? 大きく動くわけじゃないのに、リズムにピタッと合ったカラダの動き、さりげなく吹くハーモニカの音色の染み入りよう、そして何より、本人の魅力・・・。歌の表現力だけじゃなくて、表情もトークも、魅力が弾けてる。
たとえば1年後に、「玲葉奈のライブ、クアトロで見たの!」って自慢しちゃうほど有名になってるかもしれない。でもね、そういう先物買い的なことは本意じゃなくて、いちばん願うのは、彼女がしあわせそうに歌い続けてくれること。
ちなみに、玲葉奈はレヨナと読みます。彼女のオフィシャル・サイトは、ここです。http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/leyona/
彼女のニューアルバム "Niji"は、必聴。どの曲もよくて、1曲選ぶのはきついけど、涙ものは、やっぱ、『風をあつめて』かな。詞もすばらしいし、またまた思わず、こみあげるものが・・・。
2002.03.29.at 渋谷クラブクアトロ
2002年3月24日(日)今年いちばんのお気に入りコマーシャル
このコーナーの読者の方々は予測叶・・・じゃなくて、予測可能でしょう。答えは、「松雪の欽ちゃん走り篇」(?)です。今、絶対的に好きな日本人タレントベスト3に入る松雪泰子が、「手が届きそうもないカンペキな大人の女の美しさ」と「欽ちゃん走り」を見事に融合?させました。と、ここまで書いて、何のコマーシャルだったか、まったく覚えてない自分にビックリ。松雪のインパクト、強すぎ??? それとも、あたし、若年性アルツ???
何年か前、確かこのコーナーで書いたような気もするけど、松雪、ライブ見に行っちゃったくらい好き。保坂尚輝と別れ、魔性の女の名を思うがままに手に入れた後、ギタリストとケッコンしたころ。ライブについて、細かいことはあんまり覚えてないんだけどね、「魔性の女」を目の当たりにした達成感に満たされたことは、ミョーに印象に残ってる。そう、魔性って、性だからね、備わってなければ、まず、一生手に入れることはできないものなの。
そんなどーでもいいことを書いてたら、感動したくなってきた。このところ見た映画+ビデオ(複数)が、いまいちでね、映画に向かっていく「気」が、ちょいと衰え気味。それでも見たい映画は、2本ある。それとライブ系も、何本か予約済み。ただ、来月、すっかり行けるつもりでいたOrange
Pekoeを取り損なっちゃった。油断大敵、祈る!追加公演。
次回は、ライブレポートです。さて、だれでしょう? なーんて思わせぶり、しちゃったりして。
そうそう、今週末は、桜三昧しちゃった。去年、旅行に行ってて、桜見逃したから、2年ぶりの満開の桜。年々、春になって、お花が咲くのが、どんどん感動的になってくる。寄る年波???って思いつつも、四季のある国に住むよろこびがヒシヒシ。だからってわけでもないけど、温暖化はやっぱ、やばいな、って思う。
2002年3月17日(日)探しに行こう!
今、住んでいるのは4階。すばらしい!ってほどじゃないけど、まあまあな夜景が見える。で、遠くに、ほんのりイルミネートされた高層ビルが見える。「なんだろう、あのビル」って言ったら、「サンシャインじゃないか?」と返ってきて、この3年間、ずーっと、そのビルはサンシャインだと思ってた。でも、違ったんだよね。つい最近、サンシャインをよくよく見たら、「ほんのりイルミネート」なんて、されてなかった。というわけで、もうちょっと暖かくなったら、磁石買って、そのビルを自転車で探しに行こうと思ってる。
それにしても、どんどん春めいてきて、桜は咲くし、ウキウキです。つまり、それはイコール、夏めいてきたってことで、海の季節がやってきました。今年も波乗り! もう、あとさき考えないで、ひたすら波乗りしようと思ってます。今年のドライブのお供は、原由子の『東京タムレ』。このアルバムに入ってる、『愛のさざなみ』は、絶品! 島倉千代子の古〜い曲なんだけどね、騙されたと思って聞いてみて。ホントにいい曲だから。あと、『天使の誘惑』も!!! 欲を言えば・・・『逢いたくて逢いたくて』も入れてほしかったな。
試聴はここで! http://www.sas-fan.net/tamoure/
最近、とっても、日本ものを聴くことが多い。この1か月間くらい、ずーっと、毎日聞いてるのは、hitomiの"Huma-rhythm"だし。特に、"プラスティック
タイムマシーン" "Ele Pop"
"Samurai Drive"が好き! ラテンなサイトのわりには、ラテン音楽、このページに登場しないでしょ。Los
amigos invisibles、Paulina Rubio、Thalia
あたりで止まってるの。最近、何か、お薦めある???
2002年3月10日(日)身延のしだれ桜
今年は暖冬だったから、桜の開花も早いらしい。っていうか、もう桜、見たんだけどな、新橋で。それに、家の近所の公園の桜は、だいぶ前から咲いてるってハナシ。でも「開花宣言」は出てないよね?
今まで一番印象的な「花見」は、身延山、有名なしだれ桜があるところ。急に思い立ってクルマを飛ばした。平日で、近所のコンビニでお昼を買って出発したのが、13:30ごろだった。たぶん、仕事とか、何もかもイヤになって、午後半休したんだと思う。
現地に到着すると、もう日が傾いていた。帰る人々の流れを横目に階段を昇ると、現れたのは、あの!有名なしだれ桜。噂にたがわず重厚で、悠久の時代にタイムトリップしそう。お見事! ただ、雑誌で見た写真をなぞってるような、物足りなさも感じた。片道3時間もかけてここまで来て、これで帰るのももったいないし。例によって、散歩することにした。
歩いてるうちにだんだん暗くなってきて、光がもやみたいに残るころ、どっかのお寺の近くで、色とりどりの花が咲き乱れる夢幻が出現した。ほとんど丹波哲郎の世界で、一瞬、あっちの世界に踏み込んじゃったかと思った。少女漫画に出てくる、美形の剣士が決闘していそうなシチュエーション。夢幻じゃなくて、ホントに幻だったのかもしれない・・・って、後になって思ったくらい。『千と千尋・・・』に、季節ごとの花が同時に咲き乱れてるシーンが出てきたでしょ。あのイメージ。
帰り道は永遠かと思うほど、長かった。走っても走っても東京は遠くて、やたらとお腹がすいた。サービスエリアで、「じゃがべえ」買って食べたのを覚えてる。
あれから6年たつけど、もう一度行ってみようとは思わない。二度めは期待しちゃうでしょ。夢幻が壊れちゃうとつまらないから。
2002年3月3日(日)eastern youthを聴かずして、ロックを語ることなかれ
なーんて書くと、ロック哲学に頭のてっぺんまで浸かってる、前世紀の遺物系説教オヤジみたいね。むかし、森高が歌ってた『臭いモノにはフタをしろ』に出てくるみたいな。でも、あえてそう言いたくなった。先週の木曜日に見たeastern
youthのライブがすごすぎたから。
去年の夏、『夜明けの歌』っていう彼らの曲をラジオで聴いて、ぶっ飛んだ。絶対、ライブに行こうと誓って早や半年、ものすごーい期待を裏切らない、すばらしいものでした。なんであんなにこみ上げたのかって、あんまり分析したくないけど、たぶん、それは、彼らがいい年してロックやってて、マイノリティであるがゆえの痛みや悲しみを知ってて、それでも前に進もうっていう一途さがあることに、感動したんだと思う。これまたクサい言い方で、ちょっと嫌だけど、「魂の叫び」があったから。
彼らの音は、「ジャパニーズ・ラウド・ロック」っていうカテゴリーに入るらしい。歌っていうより、叫んでる状態で、音量は果てしなくデカい。ライブ後、数日間、ずーっと耳鳴りしてたくらいだしね。「ロックは好きだったけど、この四半世紀、ロックって進歩してないよね。ずっと同じことやってるじゃん。もう飽きた」って近ごろ思ってて、eastern
youthを聴いてない人がいたら、彼らを見ることをおすすめします。
東京での次回のライブは、4月16日(火)渋谷クアトロ、チケット発売は、3月16日(土)です。先にテレビでチェックしたいなら、3月11日(月)27:15〜28:15、フジテレビでツアーの模様のドキュメンタリー番組がオンエアされます(東京のみ)。
そうそう、彼らのライブに少年ナイフがゲストで出演してたの。彼女たちも、もう20年、バンドやってるんだよね。がんばれ!
2002年2月24日(日)My Revolution
今年のモットーは「平常心」。いまのところ、まあまあ守れてると自分では思ってる。でも、ソルトレークにはムカつく。こないだのスピードスケート男子ショートトラックで、韓国の選手が失格になったレースで、頂点に達しちゃった。アピールしたもん勝ちなら、政治の世界や会社組織と変わらないじゃん。オリンピックの意味がない。で、政治っていえば、田中真紀子の「スカートの裾、踏んづけられてた」発言は、お見事!!! もう、何回見ても笑える(笑ってる場合じゃないけど)。
さて、ハナシは変わって。最近、よく新橋でお昼食べるんだけど、いいお店見つけちゃった。小料理屋さん。白身魚の唐揚げ+野菜あんかけがもう絶品!!!だし、他のお魚もみーんなおいしい。店内は品よく和風でね、向田邦子はかつて、こんなお店がお好みだったんじゃないかって雰囲気。で、何度か行ったら、板前さんが挨拶してくれるようになったの。顔なじみのお店っていろいろあるけど、小料理屋さんは初めて! 板前さんに挨拶されるのって、快感だわ・・・。大人の女になったみたいで。実は板フェチだった、わたし・・・。
先週の木曜日、金曜日あたりの東京は、ぽかぽか暖かくて、春の予感。もう身も心もウキウキ。海のシーズンが近づいてきました。この季節になると、思い出すのは渡辺美里の"My
Revolution"。あれからもう16年もたったなんて、信じられない。なーんの進歩もない自分に気づき愕然・・・っていうか、笑っちゃう。あんまりにも変わってなくて。あっと、板前さんに挨拶してもらえるようになったんだ。変化はこれだけだったりして!?
2002年2月17日(日)寒かったけど、暖かくなった
北海道は超盛り沢山でした。記憶にある限りでは、初めて!体験した近ツリの国内ツアーは、驚異的にオーガナイズされてました。夕方出発の2泊3日ツアーのスケジュールは・・・。
*北斗星(寝台車)乗って、いざ、函館へ!
*翌朝5時前、函館着。海鮮どんぶりを食べ、朝市を見る。
*また3時間くらい列車に乗って、札幌へ。ここで2時間半ほど自由時間、雪まつりを見学する。
*今度はバスに乗って旭川へ。旭川の雪祭りを見学。
*引き続きバスで移動、層雲峡へ。夕食のあと、氷と光の幻想的な世界、氷爆まつりを見る。零下17度で凍える。が、風もなく、雪も降っていなかったので、まあ、思ったほどじゃなかったかな。
*最終日。朝はのんびり出発、網走へ。網走刑務所を車窓から見学した後、カニ食べ放題の昼食。あんまり期待していなかったら、意外にもちゃんとしたカニ。興奮しつつカニを剥く。参加者の中では(たぶん)一番たくさん食べたと思う。
*砕氷船オーロラ号に乗って、流氷の海に出る。
*夜、女満別空港から羽田へ。
とにかく充実した内容。書くと爆走状態のツアーって感じがするかもしれないけど、参加してみた印象では、意外とゆとりもホスピタリティもあってね、ツアーいいじゃん!って見直しちゃったりもした。流氷も雪祭りもよかったけど、でもいちばん感動したのは、札幌で、むかしのともだちに8年ぶりに再会したこと。会えてうれしかったけど、時間も短かったし、別れるときはとっても悲しかった。いまでも、あの別れ際を思い出すと、こみあげるものがあるけど、言葉じゃ説明できない。ひとつ言えるとしたら、こころのつながりがあったっていうこと、かな。今年は、少しづつ、むかしのともだちに会っていこうと思ってる。
2002年2月10日(日)生まれて初めて見る光景
その朝は、いつもより5分早くウチを出れた。「余裕だぜ、ベイビー」状態で、マンションの前に停めてある自転車を出そうとすると、「立ち入り禁止」の黄色いテープが一帯に貼られてた。「工事でもしてるのかな」。ま、冷静に考えれば、朝っぱらから工事するわけないんだけどね。
「こちらにお住まいの方ですか?」。いきなりお巡りさんに訊ねられた。
「はあ?」
「ちょっと前から、この状態なんです。ほら」
お巡りさんは、空の方向を指差す。その指先を見ると、鮮やかな黄色い服を着た女性が、柵を乗り越えた状態で、いた。
ウチの建物は、幹線道路に面していて、幹線道路沿いが廊下になってる。その廊下の柵を乗り越え、彼女は飛び降りようとしていた。
「あの女性をご存知ですか?」
目をこらしたが、見覚えはない。だいたい、知ってる住人は同じ階に住んでる人と、管理人さんくらい。
「この建物の住所を教えてください」
「住所は、えっと、XXX南 1-34-△」
最後に自分の部屋番号をつけそうになって、慌てて止めた。だれも、そんなこと訊いてないって。
「建物名を教えてください」
ウチのマンションの名前は、全角で16文字ある。とにかく長い。気が動転して、一瞬、わからなくなって固まってると、通りすがりのおじさんが教えてくれた。でもあんまり長いので、聞き取るほうも、わけがわからなくなってくる。
「△△△第2XXXマンションですね」
「いえ、第2XXX△△△マンションです」
書くと長くなるけど、実際にはここまでで1分くらい。
気になって仕方がなかったけど、仕事に遅れるわけにもいかないし、立ち入り禁止のテープをくぐった。でも、その日は、沈みっぱなしだった。ふっとしたときに、鮮やかな黄色い服を着た彼女が飛び降りようとする光景が蘇る。何度も、何度も、何度となく。頭のなかでは、ずーっと、ユーミンの『ツバメのように』がグルグルまわってた。
夜。もう管理人室は閉まってたけど、ピンポンを押した。
「今朝の事件は・・・」。
「助かったんですよ。2時間半近くかかったんですけどね」。
よかった・・・。
あのあとすぐにレスキュー隊、警察、消防車などが到着し(総勢70〜80人)、目にもとまらぬ早業で?歩道を埋め尽くすような巨大なエアマット(3メートルくらいの高さ)を敷き、網を張ったんだそう。ここまで来れば、ひと安心(それまでが大変、生きた心地がしなかったそうだけど)。婦人警官がじっくりと説得し、最後は、コーヒーとタバコを差し出したとか・・・。原因は夫婦喧嘩だそうです。朝の4時ごろまでケンカしてて、衝動的に家を飛び出し、さまよっていて、フラッとウチのマンションに入ったって。
こういうシーンって、ドラマには出てきても、まさか自分が目の当たりにするとは思わなかった。ま、助かったから、こうやって書いてるけど、もしも・・・って考えると・・・。
さて、話は変わって。昨日、Garbageのライブに行ってきました。もう、「超」をいくつ付けても足りないほど、カッコいい!!! 基本的にわたしはロックで育っているので、こういうキレのいいロックは、マジ、たまりません。ギター2本、ベース、ドラム、ボーカルって、シンプルな編成。ハードコアになり過ぎることもなく、適度にポップで、うねりがあって、ニルバナほど絶望的じゃないけど、そそられる暗さがあってね。ロックに包まれる極みな陶酔感、ひっさしぶりに味わっちゃった。
ところで、最近、いっちばん気に入ってる日本の曲は、KICK THE CAN CREW の『マルシェ』! ラテンフレーバーもありーの!だしね。
2002年2月3日(日)読み流してね
最近、自転車でいろんなところを走っている。歩くのとは、また違った視線になるのがおもしろいんだよね。例えば、高田馬場を自転車で走ると、ビル街がなぜかニース(フランスのリゾートの!)っぽく見えたり。池袋は、やっぱり香港。コーズウェイ・ベイの、トラムが走ってる通りから、海と反対側にちょっと入ったあたりの雰囲気と似てたり・・・。ふっと光の加減が変わって、いつも見ている街が別モノに見えるとき、わたしの人生まで、ほんの少し違った方向に動くような気がする。で、ホントに動いていく。ま、ほーんのちょっとだけどね。
さて、どーでもいいことは置いておいて、エンリケ話。ゲストブックにもチラッと書いたけど、1月29日(火)にZEPP
TOKYOで行われたMTVプレゼンツのライブ、エンリケは口パクでした。「プレミアライブなんだから!」と、ともだちにさんざん恩着せがましく言って、お台場くんだりまで行って、引っ込みつかないじゃん!と焦る一幕だったけど、その後登場した面々、特にUSHERと平井堅ちゃんのパフォーマンスがすごくって、ひと安心。っていうか、価値あり!ライブで、めでたし、めでたし。
あとひとつ。エンリケ・サイン会のウラ?話。今回は平常心で臨んだつもりだったけど、やっぱ、興奮してたのね。CDの「聴くほう」にサインしてもらっちゃった。これじゃ、聴けない!? ウチ帰って、さっそく聴いてみたら、1〜2曲め("HERO"と"ESCAPE")は無事で、3曲めのカラオケ・バージョンだけがダメだったのは、不幸中の幸いというべき??? ホント、肝心なところで、これなんだから・・・。
関連リンク ゲストブック
2002年1月27日(日)5kg減量!
この4か月で5kg、体重を落した。うふふ・・・。妙なダイエットとかムリとかしてないの。エクササイズの量を増やして、食事の内容に気をつけたら、自然と落ちた。みるみるうちに体重が落ちていくのは、快感! でも、年末年始+香港があったから、維持できるか、ちょっと不安だったの。でも、だいじょうぶだった。香港ではホントによく食べたけど、その分、1日中歩きっぱなしだったからね。普段のお食事は、やっぱり和食がいちばん。大豆たんぱくとかね。大好きな焼肉系も、食べるときは食べるけど、回数は減らした。お酒も我慢はしてない。こないだ、夕方5時から朝の5時まで、12時間飲み食いしたときも、瞬間的に増えただけで、すぐ戻ったし。夏までに、あと2kg減できたら・・・。欲張り?
ところで、去年、トリニダードでいっしょにカーニバルしたソフィアから、メールが届いた。今年はもう、カーニバルが始まってるんだって。ホント、なつかしいなぁ。年末ジャンボもハズれちゃったけどね、行きたいな、トリニダード! もう1年近くたっちゃってるんだよね、あのカーニバルから。というわけで、ひさしぶりにトリニダードのカーニバル・エピソードを更新しました。
そうそう、昨日(日曜日)、渋谷HMVのイベントで、エンリケ・イグレシアスに会ってきた。彼は覚えてなくても、わたしにとっては2年前、やはりHMVの地下のレストランでキス+ハグしてもらったことは、忘れられないもんね。今回は、ともだちがイベント入場券付CDを取っておいてくれて、かぶりつきで生エンリケが味わえちゃったの。彼ってね、マジで、「気さくないいやつ」って印象。"Hero"が大ヒットしたから、天狗になってたりして・・・なーんて、想像しなかったわけじゃないけど、前回とまったく同じ超感じよさ!に感激。うわごとのように、「いいヤツだよね」と繰り返していた、わたし。
ちなみに明日は、ZEPP TOKYOで、彼、平井堅、USHER、DE
LA SOUL、JADE ANDERSONなどなどが出演するプレミア・ライブに行ってきます。どんな展開になるかな? そういえば、昨日のイベントで、エンリケに、「ZEPP
TOKYOで歌うんでしょ?」って訊ねたら、「えっ、そんなの聞いてないよ」だって。マネージャーも知らなかった。まさか??? いやいや、ラテン、のんびりしてるからね、ってことにしておきましょう。続きは次週、お楽しみに!
関連リンク トリニダードのカーニバル・エピソードへ
エンリケ・イグレシアス関係者パーティ 潜入レポート(1999年)
2002年1月20日(日)緊急捜索!ハンナちゃん
久しぶりに表参道のラス・チーカスに行った。お目当ては、今年初!のハンナちゃんのアフリカン・ランチ!!! しかし、胸を躍らせていたわたしたちを待っていたのは、ウェイトレスの女のコの衝撃的なひとこと。「ハンナのランチは、去年で終わっちゃったんです」。
ビックリして息が止まり、口も開いたまんまのわたし。ともだちがウェイトレスの女のコに突っ込みを入れた。でもわかったことは、「国に帰ったわけではないようだが、諸事情あって、ラス・チーカスでの彼女のランチは去年で終わることになった」ってことだけ。
考えてみれば、ハンナちゃんの個人の連絡先はきいてないし、知ってることといえば、これだけ。
・名前はハンナ(Hannah)で、出身はナイジェリア。
・アフリカ料理の名手で、特に、白身魚のカレーが絶品!
どこかで、自分のレストランをオープンする準備をしてるのか、それとも、別の場所で、またランチをやるのか・・・。ナイジェリアはともかく、彼女が日本にいるなら、彼女のお料理をいただくためなら、どこにでも行きます。彼女に関する情報があったら、教えて〜!!!
2002年1月14日(月)2002年が始まって気分一新!
今年のモットーは「平常心」です。とりあえず、今日までは保ってます。
さて、香港。急に行くことにして、バタバタと出発。お散歩、食堂+買い食い三昧してきました。念願の?重慶大廈(重慶マンション)にも、ちゃーんと?泊まり、広洲にも足を伸ばしました。香港の魅力はね、漢字で書くと、「力懐食匂租熱気建商港雑極喋喧騒新旧混在」って感じかな。今回は諸事情ありーので、初めてひとりで行ったんだけど、予想以上にトリップ感、味わえました。香港、大好き! 来週から「なーんちゃって香港」の連載を始めようかと思う、今日このごろ。それより先に、去年のラテン旅行を片付けたほうがいいんじゃない?ってハナシもあるけどね。
ま、そんなわけで、今年もこのサイトは続きます。よろしくね!
ところで、さっき、「スマスマ」で、吾郎ちゃんの復帰!を見てて、じーんと来ちゃったりした。5人で歌う『夜空のムコウ』、そして『SHAKE』もよかった〜!
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