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7/21/1999
ぜったい!お薦めのフランス本
『クレモンティーヌのフランス案内』


フランス人歌手、クレモンティーヌのフランス・エッセイ。でも歌手の片手間なんかじゃない。ユーモアとウィットに富んだ「フランス人から見たフランス」の冷静な分析…、これが抱腹絶倒におもしろい! 特にフランス人や、フランスに対して、「コノヤロー」って叫びたくなったことがあるひとにお薦め!!!

まず最初にこう書いてある。
あなたがパリジャンになるための条件
1、雨が降ったらすかさず「チッ」と舌打ちする。
(できるだけいやみったらしく)
2、夏、クーラーのない部屋では、「暑い暑い」と繰り返す。(たとえその部屋の住人の前でも)
3、長くて寒い冬には、もちろん一日中文句を言い続ける。(とにかくなんにでも文句をつける)
4、仕事は嫌い。
5、ヴァカンス大好き。
6、食べること大好き。
7、おしゃべり大好き。(特に悪口)
8、自分はアーティストだと思う。
9、年をとっても恋をする。
10、自分の幸せを求める。
11、自分らしく生きる。


これはまだまだほんの序の口。本編では、彼女のフランス人にまつわるつっこんだエッセイが、ガンガン続いてく。パリジャン気質とは何か??? フランス人は、なぜ山本耀司や川久保玲の服に惹かれるのか??? フランス人はなぜ人前で居眠りしないのか???

で、この本がすごいのは、パリや避暑地の隠れた名店・名所も紹介した「ガイドブック」としても使えること。そしてフランスとジャズ、セルジュ・ゲインズブールとジェーン・バーキンなど文化ものについての考察も深い。もちろん!フランスとは切っても切れない、食べ物話、アート話もある。さらに、メトロでアコーディオン弾きとデュエットした話や、「蚤の市の女」などのご当地エピソードも…。

クレモンティーヌは、フランスの新聞で『日本で一番有名なフランス人』って紹介された経歴がある。フランスではあんまり知られてなくて、年の半分は日本で仕事してた時期もあったらしい。表参道のカフェで、よくお茶してたってウワサ・・・。彼女の歌はコマーシャルに使われたりもしてるので、ピンと来ないひとも、声を聞けばわかるかも…。

で、この本、デザインや写真もキレイだし、翻訳が自然で、今どきな文体で読みやすい。もうぜったい買い!だと思うんだけど、自分だけのものにしときたい…って気持ちも、かなりあるんだよね。ブランドもの買いに、フランスに行くタイプには読んでほしくないの。

『クレモンティーヌのフランス案内〜サンジェルマン・デ・プレとコート・ダジュール』主婦と生活社 定価:本体1942円 大きな本屋さんにあります。


この本に使われてる写真
写真もおしゃれ、パリのエスプリ???
関連リンク 偉大なるフランス文化



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