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暑いぜ!クアラルンプール | |
英国統治時代に建てられたと思われる、ちょっと古びたコロニアル様式の建物が並ぶ、エネルギーに溢れたエキゾチックな南洋の中華街を歩いていたら、セリーヌ・ディオンのタイタニックのテーマが流れてきた…。今どきは世界のどこに行ってもリアルタイムヒッツがかかるのはいいんだけど、なんだかちょっと興ざめ。 でも歩いている人の顔がいろいろで、ワクワクする。中国系、インド系、マレー系、それら入り混じり系とか、これがホントのMELTING POT? 中華街を抜けるとオフィス街、川を渡ると高層ビル街。しばらく歩くと、クリケットが似合う広大な芝生が広がり、その向こうには英国的な建物。これは"SELANGOR CLUB"というクラブで、植民地時代に英国人のレクリエーションの場として建てられ、現在は政財界のサロンになっているそうだ。クラブハウスは1888年建築で、イギリスのチューダー様式。 このチューダー様式の向かいには、超アラブな建物が…。これは旧連邦事務局ビル(本名:SULTAN ABDUL SAMAD、いかにもな響き…)で、アラブ・ムーア様式という建築方法で建てられているという。もう文化交錯状態で、クラクラしてきた。すぐ裏にはマックもケンタもある。 でもクラクラするのは文化のツボにハマったからだけじゃなくて、とっても暑いから…。たぶん35度くらいだと思うけど、湿気はすごいし、都会なのでクルマの排気ガスとかエアコンの吹き出しとか、もういろんな「熱」入り混じって、1時間も歩いたら倒れそうになった。 歩きながら上を見上げたら、近未来的なモノレールみたいな電車が走っていたので、エアコンを求めて乗り込むことにする。これは"STAR"という新交通システム、確かにエアコンはガンガン効いていたけど、ラッシュ時(朝9:00ごろ)なのに、ほとんど乗客がいない。"STAR"の料金は20分くらい乗って、RM2.90(96円)。あとでわかったことだけれど、このあたりだとランチができるお値段です。 <お昼は、人気の大衆食堂で中華> 駅に行くタクシーは、インド系の女のコと相乗りした。 「クアラルンプールのギャラリーには行った?」 大学でグラフィック・デザインを専攻しているという彼女に尋ねられて、「美術館」という存在をまったく忘れていたことに気がついた。エアコンを求めていたとき、電車に乗ったりお店に入ったりしてないで、美術館に行けばよかった…。まあ、いいか。また来るかもしれないし…。 タクシーはあっという間に駅について、「お金は要らないわ。わたしも同じ方向に行くところだったんだから…」と遠慮する彼女に、なんとかお金を受け取ってもらって(といっても70円くらいだけど)、さよなら。今度は早く着きすぎて、時間が余った。そうこうしてるうちにクアラルンプールの半日散歩はおしまい。 これから列車に乗って、イポー、クアラカンサーに向かう。
*シンガポールドル(S$)は78円、マレーシアリンギット(RM)は33円で計算しています。
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