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スルタンな町、クアラ・カンサー | |
途中、1時間ほど走ったら、ちょっと大きめの町(といっても商店街が200mくらい続いている程度)があり、間違って降りる。 あそこは何ていう町だったんだろう。商店街の建物はひさし(?)部分が歩道に張り出し、自然なアーケード状態。歩道に突き出た建物のひさしを支える柱が、定間隔で続いている。どっかで見たことがあるような風景、そうだキューバだ! 再びバスに乗って、クアラ・カンサーへ向かう。バス・ターミナルからスルタン御殿までは1〜2キロの距離。でも暑いので、タクシーに乗ることにした。スルタン御殿と博物館などをまわってRM10(330円)。高いけど、RM3値切っても100円しか得しなくて、値切るために使うエネルギーを考えると、逆に値切らないほうがお得?なんて思ったりして。 「値切られるだろう・・・」と覚悟していたドライバーは、ちょっと拍子抜けした表情で出発。 スルタン御殿は本気でゴージャス。中には入れなかったけれど、異文化が迫ってくる感じね。 でも印象に残ったのは、御殿の近くにあった郷土博物館。今世紀の初めに建てられたという木造の建物は、コロニアルでトロピカル、暖かみのあるデザイン。 なかにはスルタン御殿に住んでいた歴代のスルタンたちの系譜や写真、この町の歴史にまつわる写真や記念品などが展示されている。外は暑くて、湿気を含んだ空気が重かったのに、ここは風通しがよくて、空気もサラサラしてるみたい。むかしの木造校舎のような踏み心地の木の床をミシミシさせながら歩くと、時間が止まってしまったような、タイムマシンに乗って小学校の木造校舎に戻ってきたような、フシギな感覚に包まれる。カビ臭い匂いが、むかしの人たちの魂を連れてきそうな感じ…。一瞬、「魔術的リアリズム」状態になっちゃった。
<お昼はカレー、飲み物つきで50円>
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