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魔都?!マラッカ |
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「どこから来たの?」彼女は尋ねた。 「どこだと思う?」クイズにしてみた。 緑魔子はわたしの顔をじーっと見て、確信を持って答えた。 「日本」 わたしのこと、彼女はよーくわかっている。 まあ、このクイズはマレーシア滞在中いろんなひとにしてみたけれど、10人中8人は「日本」って答える。あとの2人は韓国で、香港とか台湾って言った人はひとりもいなかった。日本っぽさがカラダ全体からにじみ出てるみたい。 「手染めのハンカチは買わないの?」 彼女はわたしが手染めのハンカチを持っていて、ちょっと迷って買わないことにした様子もちゃんと見ていた。 「また戻ってきて買うから」 そう答えたときは、ホントに戻るつもりはなかったけど、散歩してたら説明できない力に引っ張られて、みやげもの屋に戻った。が、レジに彼女はいない。 「ともだちが呼んでいるわよ」 振り向くと奥で彼女がお昼を食べてた。挨拶すると、ふたたび不思議な感覚につつみこまれるような…。
わたしは霊感ゼロなんだけど、旅行中に出会った人と、こういうデジャヴー状態になることが、たまーにある。まあ、ふつうの生活しててもそうかな?
この人とは気が合いそうだって感じるときって、デジャヴーに似てるかもしれない。
マラッカ観光の基本、観光名所めぐり GREJA CHRIST CHURCH〜マルティニークとか、カリブの小さな教会に近い雰囲気。コーラスなんか聞こえてきちゃったりして、いい感じ。 YOUTH MUSEUM〜ちょっと地味。1階はその名のとおりYOUTHで、福岡のユニバーシアード関連などの展示、2階は絵画系。 THE STADTHUYS(スタダイス)〜1650年にオランダ政府役人たちの公式の住居として建てられ、現在は総合博物館。東南アジア最古のオランダ建築物で、かつては市庁舎として使用されていた。 1階〜結婚式の様子など、植民地時代の生活様式が等身大の模型で展示されている。中国系のものがけっこう多くて、なんとなく『ラスト・エンペラー』の世界。 2階〜マラッカやマレーシアの歴史絵巻状態。当時の交易図とか、宗教の分布など、文化や歴史などの資料がてんこ盛りですごいボリューム。 別館〜マレーシア文学館。
内容もすごいけど、この建物全体が歴史をつつみこんでいるような力を持っていた。
本日のメインイベント〜"THE
BABA AND NYONYA HERITAGE" BABA AND NYONYA とは?〜マラッカの中国人たちのこと。BABAが紳士で、NYONYAが婦人。自らのルーツである中国の習慣に、マレーの文化を取り入れた独特の生活様式を持っている。 外から見ると地味なんだけど、内部装飾のすごいこと! イタリアから取り寄せた鏡、イギリスから取り寄せたヴィクトリア調の家具、洗面台、日本の屏風、映画『ラスト・エンペラー』に出てきたような、飾りつきベッド、階段には細かく彫刻された手すりがついてるし…、見回したらキリがない。 家の真ん中はパティオになっていて、自然光がふんだんに取り入れられ、金の魚(お金の象徴)のオブジェがある。雨が降るとサカナの口に水が入り、そこを伝って水が流れると、お金が二乗に儲かるという、中国人系縁起もの。 そのころの女の人は、結婚前は血縁関係以外の人に会うことは許されなくて、例えばお客さんが来ると、ちょっと離れたところからこっそり見ていたという。 こっそり見るといえば、覗き穴。2階の床に5cmくらいの小さい穴があいている。さてこの役割は??? この穴の下は、ちょうど玄関先になっていて、訪問者が確認できるようになっている。で、この家の主人たちはこの穴から覗いて、好ましい訪問者だったらドアを開けるように召使に指示するけど、嫌なヤツだったら追い返す。もう大っ嫌いなヤツだったら、尿瓶に入ったオシッコをぶっかけたりしたらしい。これってすごいなあ…。 ところでこの家の持ち主だったBABAとNYONYAは男22歳、女16歳で結婚。このころの女は20歳を過ぎたら見向きもされなかったという(!!!)。もちろん結婚してない男女は一人前としては扱ってもらえない。で、もし女が処女じゃなかったら、新郎は「キンマナッツというコショウ科の木の実」をベッドにぶちまけ、大いなる怒りをあらわす。 注:キンマナッツというコショウ科の木の実って忘れてたんだけど、sunaoさんからの投稿で教えてもらいました。 で、ホントに処女じゃなかった新婦は、一生召使としてこの男性に仕えるか、実家に戻るか、二者択一しなくちゃいけない。でも実家に戻ってももう「嫁」としての商品価値がないわけだし、戻ってきても困っちゃうから、結局は召使の道を歩むしかない…ってことね、きっと。 このミュージアムでは入場時に、「英語?日本語?」と尋ねられて、「日本語!」って答えると、日本語のパンフレットを渡される。それを持ってひとりでまわるんだけど、パンフレットはちゃんとした日本語で(よく海外に行くとヘンな日本語のパンフがあるけど、あれじゃなくて)、かなり詳しく説明されています。英語や北京語だと、喋れるガイドがいっしょにまわってくれる。
入場料はRM7(231円)、マレーシアでは破格のお値段だけど(例えばYOUTH
MUSEUMはRM1、THE STADTHUYSはRM2)、その価値十分! ホテルにいったん戻って荷物を取ってくる間、ドライバーくんにちょっと待っててもらった。で、また彼のタクシーに乗りんでバスターミナルに向かう途中、再び彼は言った。 「ここ、クールだろう」 「もちろん! ホントに、COOL! COOL! COOL!」
エアコンつきの彼のクルマ、とっても誇りを持ってるみたいで、「暑いよね」なんて挨拶がとんだ誤解を生んでしまいました。こういうときは、「ここは涼しい。ああ、それに比べて外は何て暑いんだろう!」式にしたほうがいいのね。
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