小笠原雑記その２〜ジニービーチ
「父島ガイドマップ」には、小港海岸バス停から徒歩１００分と書いてある。でも、実際はもっとかかる。山をひとつ越え、ふたつ越え、最後に「砂山」を越えて、やっと着く。「砂山」というと、山のカタチをした、こんもり砂場を想像するかもしれないけど、早い話が崖。先端が尖った急斜面の崖を登り、重力が一斉に加担してくるのを踏ん張りつつ、崖を下る。
そうすると、楽園が待っている。
「新しいところに行くたびに、ここがいちばんキレイ！」って言うって、ともだちは食傷気味だけど、カリブも焦りそうな絶景なんだ、ホントに。
その日は波がちょっとあったので、気持ち動的な楽園だったけど、すごい「青」。
もう、写真撮りまくった。「ここがいちばん！」って言えば、こんなに目で見る風景と、写真の色の落差がはがゆかったのも、あんまりないこと。
ジニービーチには、シーカヤックで上陸する方法もあるそうです。上陸はできなくても、船で海側から見ることもできます。どんな方法を選ぶにしても、ここは、ホントに、ホントに、体験する価値がある。
小港海岸のバス停から、ジャングルを流れ海に注ぐ川を横目に進み、野性化したヤギが人間の居住区に入らないように設置されたドアを閉め、山に入るときのドキドキ。峠の上から見下ろす、人間の手が入っていない、自然の浜辺。続く、続く、ザラザラした感触のジャングル。次の海岸。次の峠・・・。
ジャングルを歩いて、ジニービーチにたどり着いてよかった。選んで、納得して進む経緯で、しあわせが味わえれば、到着する喜びもひとしお。
小笠原では、１月１日、日本でいちばん早い海開きイベントが開催される。その数日後、ジニービーチと「砂山」ひとつ隔てて並んでいるジョンビーチで、水着で泳いでみた。ちょっと寒かったにゃ。 ^ ^
写真は近日公開！
