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笑う2000年 太陽を追いかけろ!? 1/9/2000
でも「ミレニアム」に対するみんなの反応は、けっこうクールだった。何かのアンケートでも、「おうちでミレニアム」って回答がけっこうな割合を占めてたっけ。そういうわたしも静かに過ごしたクチ。むかしは漠然と、「2000年は飛行機のなかで!」なんて思ってたけど、いざミレニアムが近づいてきたら、「静かに過ごしたいモード」に入っちゃった。で、楽しみにしてたのは・・・ロシアで何が起こるか??? 「古いレーダーが使われ、画面が消えるたびに、管制官が機械をけ飛ばしていた」 「管制施設がほとんどコンピュータ化されていない。だから2000年問題は関係ない」 そんなウワサが飛び交うなかで、ロシア側は余裕の笑みを浮かべて、こう言った。 「我々は仮にレーダーがなくても管制ができるので、まったく心配ない。航空当局の幹部は、自宅でシャンパンを飲みながら、ミレニアムを迎えるのであ〜る」 こんなハナシを聞くたび、2000年問題にちゃんと備えていた日本の航空会社は背筋がゾクゾクしたらしい。でも「ロシアがあぶないから」なんて言うと、カドが立つし、発着枠を減らされたり制裁されちゃうので、「予約の低迷」を理由に、大晦日の全欧州便を運休した。 あと、ロシアっていえばすぐ思い浮かぶのが、今も残る老朽化した原発施設。このテの原発は、東欧の旧共産諸国にも散在していて、世界中の心配の種だった。でも「コンピュータ化されてないから、だいじょうぶ」の一言ですべて済まされた。 じゃあ、ロシア国内はどうかというと、あたふたしてるのは外国人だけ。停電を心配して、ストーブ、寝袋、発電機などを手に入れようと、東奔西走する外国人を尻目に、ロシア人は「停電や暖房ストップはよくあること」と泰然自若だったとか・・・。で、ロシア人に、「2000年問題を知っていますか?」と世論調査してみたら、「生活水準がまた下がる・・・という問題」「世界の終わりのこと」なんてとんちんかんな回答が、けっこうたくさん返ってきたんだってね、ホントに。 そうこうしてるうちに、あっけなく2000年に突入した。ロシアで大変な2000年問題が起こった!なんていうニュースもなくって、肩透かし! アメリカや韓国のレンタルビデオ屋で、ビデオの延滞金が100年分加算され、何十万、何百万って請求されたとか、そんなハナシはあったけど・・・。でも実はロシア、何か重大なことが起こってるのに、気が付いてないだけだったりして。来月になって、「実は放射能が漏れていたのであった」なんて言われても、困るわ。 ちなみに南米ベネズエラの2000年問題最終対策は、「太陽を追いかける」。つまり先に年が明けるオセアニア、アジア、ヨーロッパなんかの情報が入ってから、対策をたてようね!ってこと。でもそれ、「対策」っていうのかしら。ホントにラテンなんだから・・・。 関連リンク どんぶりなベネズエラ人たちのエピソードを読む
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