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02/13/2001
MILAGROS 奇跡〜ペルー/AMERICA TELEVISION製作 2000-2001年
封印された過去の怨念と憎悪に翻弄される、運命の愛の物語。
ペルーの底力を見よ!

主人公のふたり
主人公のふたり ホセ・アントニオ役ROBERTO MATEOS、ヒロイン/ミラグロス役SONIA SMITH

PHOTOS: AMERICA TELEVISION http://www.americatv.com.pe


<物語の始まり> 
20年前のある日のこと。裕福な資産家エチェバリア家では、親戚が一同に集まり、娘ラケルの盛大な結婚式が行われていた。しかし悲劇は起こる。突然侵入したゲリラの一派が、血の殺戮を繰り広げ、一家を皆殺しにしたのだ。ゲリラのリーダーは、仕上げに花嫁ラケルをレイプし、お屋敷に火を放った。かくしてエチェバリア家は全滅したかに思われたが、ところがどっこい、花嫁ラケルと、甥のホセ・アントニオは、地獄を見ながら、奇跡的に生き残り、驚愕の真実を探し当てる。殺戮はゲリラの仕業などではなかった。エチェバリア家のビジネス・パートナーだったデ・ラ・トーレ家が、利権欲しさに仕組んだ殺人だったのだ。この瞬間から、生き残ったふたりの人生を賭けた復讐が始まった。

<そして・・・>
成長したホセ・アントニオは、顧問弁護士としてデ・ラ・トーレ家に潜入する。彼に与えられた極秘のミッションは、自分たちと同じ地獄の苦しみを味あわせたうえで、一家全員を抹殺すること。しかし、彼を待っていたのは、思いもかけぬ宿命の出会い。彼女の名前は、ミラグロス(奇跡)。憎むべきデ・ラ・トーレ家の一員であった。愛と積年の怨念の狭間で、もがき苦しむホセ・アントニオ、何も知らないミラグロス、非情な復讐計画を練り上げるラケル、20年前の殺戮の首謀者ルクレシア、主人公たちの運命はいかに???

<役者揃い、おすすめノベラ>
これは、おすすめ。おもしろいです。複雑な人間関係は不可欠なノベラの世界ですが、とりわけすごい。レイプされた花嫁はなんと妊娠しちゃって、世の中で一番憎い男の子供を娘として育てる羽目になる・・・な〜んてことを皮切りに、絶望的な関係があっちこっちで、暗い炎を燃やし続ける。

キャラ的にすさまじいのは、デ・ラ・トーレ家のボス、ルクレシア。お金と欲望のためなら、一家惨殺、自分の肉親にも手をかける冷酷極まる女。演じる IVONNE FRAYSINET の鬼気迫る表情と演技は、うなされる迫力でございます。演技賞ものかも・・・。ちなみに彼女、"TORBELLINO"(竜巻)っていうペルーの青春ノベラで、校長先生役やってました。

ホセ・アントニオ役の ROBERTO MATEOS も、ちょいとくすぐるいい男だし、デ・ラ・トーレ家の娘たちからお手伝いさん、あっちの親戚、こっちの秘書、医者から看護婦まで、上手な役者さんが総力上げて登場し、飽きさせない。大学の演劇科教授も出演しているそうです。残念なのは、ヒロイン/ミラグロス役(ソニア・スミス)の力不足。他が巧いだけに、際立っちゃうんだよね。

大予算をつぎ込んだというだけあって、殺戮から放火に至るスペクタクルも迫力充分。実は一回めを見たとき、あまりのことに眠気が吹っ飛び、気がつけば朝の4時、外は明るくなってました。

原作は、「王子様現る系ノベラ」を書かせたら右に出る者なし、デリア・フィアージョ。この"MILAGROS"は、3回めのリメイクらしい。オリジナルはむか〜しベネズエラで製作され、2本目はアデラ・ノリエガとエドゥアルド・ヤニェスが共演した"GUADALUPE"(1994)。確か、スカパーのスペイン語チャンネル"TVE ESPANA"で、放映されていたと思います。

<アメリカ・テレビシオン>
ペルーの地上波テレビ局。以前はテレビサのノベラを輸入しまくってました。数年前から自社製作のノベラ製作を開始、"COSAS DEL AMOR"、"ISABELLA MUJER ENAMORADA"、"LUZ MARIA"など話題作品を続々発表し、ラテン圏にガンガン輸出してます。テレノベラ界期待の新星ね。視聴者のツボを抑えたストーリー展開、外国俳優やクオリティの高い演技陣の起用など、なかなかやるじゃん、って感じ。たぶん、製作に関してはテレビサがバックアップしてるんだろうけど、本家よりいいノベラ作るようになっちゃってたりして・・・。


主人公ふたりの写真
09/05/2001 主人公ふたりの大きな写真、見つけた! 撮影の合間、和みのひととき? 激愛な情熱とは、ちと違う。


関連リンク 
TORBELLINO アデラ・ノリエガ主演、デリア・フィアージョ原作のPRIVILEGIO DE AMAR





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