ホームテレノベラテレノベラな女優シリーズ その3
9/6/99
SALMA HAYEK 実は彼女もテレノベラ出身

 

日本でも公開された『デスペラード』『フロム・ダスク・ティル・ドーン』などのアメリカ映画に出演したメキシコ出身の女優SALMA HAYEK。日本では、サルマ・ハエックってフリガナふってます。実は彼女、ハリウッドに行く前は、メキシコでテレノベラやってたんです。

 天才の呼び声高いロバート・ロドリゲス監督作品に多数出演し、地道にアメリカで実績を積み重ねた。最近は、70年代のニューヨークにあった伝説のディスコ "STUDIO 54"を舞台にした『54』に出演するなど、確実に演技の幅を広げてる。

初めて彼女の映画を見たのは、『デスペラード』(主演:アントニオ・バンデラス 監督:ロバート・ロドリゲス 1995年)。あんまりにも濃くて、キレイで、存在感もあってぶっ飛んだ。ちょっと話題になった映画だから、覚えてるひともいるかも。アントニオ・バンデラスの恋人を演じてたのが、彼女。

メキシコ人女優がハリウッドで成功するのは、限りなくむずかしい。今までも何人ものメキシコ人女優が、アメリカでの成功を夢見て、ハリウッドに行き、挫折した。メキシコでは有名でも、ハリウッドでは全くの無名。ゼロからのスタートに加えて、彼女たちの前には、「英語」という厚い壁が立ちはだかる。「アイ・ロブ・ユー」とか「アイ・ドント・ハブ・ノッティン(nothing)」「アウ(HOW)・アー・ユー?」なんて発音してると、いつまでたってもお手伝いさん役のまま。

たとえ英語が上手になっても、与えられるのは、アメリカ人がイメージするステレオタイプなメキシコ人役ばっかり。「不法労働で稼いだお金をせっせと仕送りしながらも、明るい未来を夢見る美人ウェイトレス」とか…。これは日本で、ルビー・モレノが、「フィリピンホステス役」から抜け出せなかったのに、よく似てる。

 そんな状況で、彼女SALMA HAYEKがハリウッドで成功したのは、彼女自身の魅力、果てしなき野望、ビジネスセンスがあったことに加えて…

1)メキシコでそんなに有名にならないうちに、「当たって砕けろ!」状態でハリウッドに行った。

2)ロバート・ロドリゲス監督などとラテン系ネットワークを築いたうえで、メジャー作品へとしっかりシフトした。

3)ヒスパニック人口が急増、マイノリティ勢力が拡大するなど、アメリカ社会の変化が味方した。

…なんてことが挙げられるでしょう。最近のラテン大ブームの隠れた牽引力のひとりが彼女だと思う。

さてさて、SALMA HAYEKの美貌の秘密(!?)は、彼女の体を流れるアラブの血。コロンビアのSHAKIRAもそうだけど、アラブ系ラテンの女のコって、ゾクッとするような鋭く熱い魅力がある。これからの活躍がホントに楽しみ。

彼女の最新作はウィル・スミス主演の『ワイルド・ワイルド・ウエスト』。次回作は、激動の人生を送ったメキシコの伝説的女流画家フリーダ・カーロの伝記映画になるらしい。

 

映画 『デスペラード』 より
映画 デスペラードより

SALMA FOTO 4
courtesy by JOAN ABAD 
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SALMA FOTO 3

 

SALMA FOTO 2

 

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