外資系ＣＤショップでは彼女を「ラテンのアラニス・モリセット！」って紹介してました。そうそう、声の出しかたなんかは、ちょっとアラニスを彷彿とさせる感じです。耳に残る、一度聞いたら忘れられない声。日本でいえば、椎名林檎系。

ラテン界ではやっぱり「ラテン的な歌」の人気が根強くて、ロックで国際的に成功しているアーティストは少ない。特に女性では、グロリア・エステファンを除いたら、ほとんどいない!?

そんな（やや）コンサバティブなラテン音楽界で、話題沸騰なのが、このシャキーラ。若干21歳、２枚めアルバム"DONDE ESTAN LOS LADRONES?"（泥棒たちはどこ？）で、中南米を席捲しまりました。いわゆる「カリスマ性」を持ったアーティスト。

音的にはフォーキー系のロックで、アラニスやクランベリーズ、ジョーン・オズボーンなどを聞いているひとなら、違和感なく彼女の世界に入れると思う。

だけど彼女のすごさは詞なんだよね。ラテンの歌って、「ああ、君を忘れられなくて、ボクは今日もさまよう〜」系の歌詞が多いんだけど、彼女は社会的なメッセージも込めた複雑で、独特な詞の世界を展開してる。失恋系の歌でも、単純に「忘れられない。今でもあなたが好き」だけじゃないの。

彼女のルーツはアラブ。最新作 "DONDE ESTAN LOS LADRONES?" には、ルーツを意識した非常にアラブ的な曲も収められています。ラテンのアラブ系といえば、メキシコの女優 SALMA HAYEK（『デスペラード』でアントニオ・バンデラスと共演）とか、とにかく濃くてキレイで、好み！

彼女はコロンビアのバランキージャって街の出身。バランキージャ出身の有名人は、他にも、女優のアンジー・セペダ、ソフィア・ベルガーラなんかがいる。この街にはともだちがいて、滞在したことがあるんだけど、ともだちのお宅があるゴージャスなマンションには、SHAKIRAの叔父さんが住んでるって言ってた。

現在、SHAKIRAはマイアミ在住（ラテンのスーパースターたちは、だいたいマイアミに住んでる）、コロンビアではほとんど活動してないみたい。ちょっとまえにバランキージャでライブをやったら何万人も集まって、死者まで出る騒ぎになったんだって。想像を絶する人気なの、向こうでは…。

大きな外資系ＣＤショップには、上の写真のＣＤ "DONDE ESTAN LOS LADRONES?"が置いてあります。日本盤も出ているので、歌詞カードは要チェック！ 彼女の歌詞、わたしも日本語でちゃんとチェックしたいわん。