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7/12/1999 |
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パナマは「アスコ」から始まった・・・ | |
パナマのイメージは、007。007シリーズにホントにパナマが登場したかどうかはわかんないけど、アメリカの秘密情報機関があって、ゴージャスなホテルでスパイが真っ白なバスローブをはおり、シャンパンを飲む。もちろん、彼の隣りには美女が…。 なのにわたしのパナマは「ドル攻勢」から始まった。飛行機に乗るときには、5ドルでツーリスト・カードを買わされ、空港のトイレでは、お手洗いおねえさんに無言で1ドルを要求され(トレーの上に、1ドル札が山積みになってた。25セントしか払わなかったけど)、空港からホテルまでのタクシーは25ドルもした。 パナマの通貨は「バルボア」と呼ばれてるんだけど、流通してるのはアメリカ・ドル(自国のコインはあるけど、価値はアメリカ・ドルといっしょ。このコインは、アメリカでは使えません、念のため)。メキシコの物価がとっても安かったので、ショックは大きい。こんなにドルドル取られてたら、すぐにお金がなくなっちゃう! パナマは初めて。ともだちもいないし、治安にもちょっと不安があったので、メキシコでホテルを予約しておいた。ちょっと高くつくけど、海外で予約できるホテルなら安心できる。 「ああ、ホテル・ソロイか。あそこはいいホテルだよ。でも治安がよくない地域にあるんだ」 空港から乗ったタクシー・ドライバーは、あっさり言った。 「え〜!!! そんなにアブナイところなの?」 「いや、昼間はそんなに危なくないけど、夜は歩かないほうがいい」 「ってことは、ホテルもあんまりよくないんだ…」わたしは混乱した。 「いやいや、いいホテルなんだけど、ホテルがある場所が問題なんだよ」 「じゃあ、今晩だけ泊まって、明日は別のところに変わる。どこのホテルがいいと思う?」 「いろいろあるけど、ホテル・ヨーロッパがいいかなあ。LAS JUANASがパナマに来たとき、泊まったんだよ」 「え〜!!! LAS JUANASが泊まったホテル! ぜったいそこにする」 LAS JUANASはコロンビアのテレノベラ(連続ドラマ)。いい作品なので、ラテン圏各国に輸出されている。パナマでも大評判で、主人公たちがパナマを訪れたというニュースは、インターネットでチェックしていた。彼女たちが泊まったホテルに泊まれるなら…、わたしの心は少し弾んだ。 予約した今晩の宿、ホテル・ソロイの前には、警察官がふたり立っていた。アタマのなかでは、「治安が悪い」っていう言葉がグルグルとまわってる。この地域はCALIDONIAといい、タクシー・ドライバーに言わせると、クスリをやっている人が多いらしい。あたりの雰囲気はネオンきらきら、ミニ歌舞伎町って感じね。 このホテル、カジノがあり、わさわさしてて、落ち着きがないんだわ。あんまり上手じゃないバンドが演奏するヒット曲が、バーから聞えてきて、お酒を飲んでる観光客が歓声を上げ、従業員が忙しく動きまわる。わたしはすっかり、麻薬犯罪者が隠れているホテルに潜入したスパイ気分になっていた。 案内されたのは、11階のエクゼクティブ・フロアの角部屋! パナマの夜景がパノラマ状態で拡がっている。ゆったり広い室内、ソファあり、冷蔵庫あり、しかもテレビではケーブルも見れる。12階には屋上プールがあり、パナマの街が一望…。ルームサービスを頼み、テレノベラを見ながら食べ、ゆったりくつろぎ、ぐっすり眠れました。 翌朝。住みたくなるほどいいお部屋だったけど、意を決して別のホテル(ホテル・ヨーロッパ)に移動することにした。乗って2〜3分の距離なのに、3ドルだった…。ムカッ。しかも、ポーターのおにいさんに「JUANAたち(テレノベラの主人公)がこのホテルの泊まったんでしょ?」って尋ねたら、怪訝な顔して、「いや、知らない」って…。で、案内された部屋は、悪くはないけど、ごく普通のビジネスホテルの一室。夜景なんて、とんでもない! そんなわけで、ガッカリ3連発だったけど、このホテル・ヨーロッパ、確かに場所の雰囲気はずっといい。まあ、暑いところなので、道で寝てる人はときどきいるが、昼間なら身の危険は感じないし、ちょっと歩くと、ビジネス街があって、旅行代理店もすぐみつかった。 それに!!! このホテル・ヨーロッパのパンフレットの写真が笑える。なんかC級スパイ映画の舞台になりそうな雰囲気なの。 で、このあと、パナマ市内と、ボカス・デル・トロっていう島へ行くツアーを予約しに旅行代理店へ行く。パナマはこれからが本番! 空港から市内へ向かう節約術
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関連リンク パナマ・シティの写真 絶対見てね!ホテル・ヨーロッパの写真 テレノベラ
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