ホーム2001年ラテンな旅インデックス トバゴ

03/04/2002


トバゴって、アフリカン・アイランド!?


カーニバルは終わった。お世話になったソフィアと、彼女の友人たちと気持ちよくお別れした。でも、さびしかった。いい出会いはいつもうれしいけど、別れるときは、グッとくる。今度会えるのは、いったいいつなんだろう???って。

さて、次の目的地は、トバゴ。トリニダード・トバゴという国名が示すように、この国はトリニダードと、トバゴという2つの島で構成されている。でも、それぞれの島は、別の国?っていうくらい違いがある。例えば、ソフィアたち、トリニダードに住んでるともだちは、自分の国を指すとき、「トリニダード・トバゴでは・・・」とフルネーム?では呼ばずに、「トリニダードでは・・・」って言い方をするんだよね。比較的都会的なトリニダード、自然が溢れるトバゴ。トリニダードは、インド系が多いけど、
トバゴはほとんどがアフリカ系。

トリニダードからトバゴまでは、飛行機で15分くらい。夜の飛行機って色っぽくていいな・・・って、ロマンチックしようとしたら、飛んだ途端に到着しちゃった。

トリニダードでも英語が聞き取れなくて格闘状態だったけど、トバゴでもいっしょ。宿泊したゲストハウスはキッチンはついてるけど、レストランはない。夜到着すると、すぐに朝食のことを考えるわたし。従業員の男性に尋ねてみると、「じゃあ、『グールン・ゲールズ』へ行くといいよ。タクシーで2〜3分だよ」。

何度か訊き返してみたけど、答えはやっぱり、グールン・ゲールズ。翌朝、タクシーに乗り、そのまま発音してみたら、見事に通じた。到着したお店は、「ゴールデン・ガールズ」でした。わかんないってば!

<到着2日め>
カーニバル疲れから回復、トバゴの首都(県庁所在地?)スカボロに行くことにした。乗合バスだと思って止めたら、空のスクールバス。乗ってから気づいたんだけど、とても気持ちのいいおじさんで、スカボロの中心地まで連れてってくれて、帰りのために、タクシー+バス乗り場を教えてくれて、料金はいらないっていうから、いくら何でもそれは!って思って、気持ちを渡した。

スカボロ、大好き! すっごい異国情緒があってね。数少ない観光客を除くと、ほとんど全員、99.9%がアフリカ系って印象なの。港が近くて、露店や、色鮮やかなペンキで塗られた家が並んでて、ポスターや看板も極彩色でポップ、強い陽射し・・・。アフリカのどっか、知らない国に来ちゃったみたいな、エキゾチックな雰囲気。首都っていうよりは、規模的にはフツーの村。ひとつ不思議だったのは、VIE DE FRANCEがあったこと。パン屋じゃなくて、ドトール系のお店だったんだけど、日本と同じロゴでした。

小さな町なので、散歩はすぐ終わった。ふと丘の上を見上げると、"COURTS"の看板がある。トリニダードのともだちの何人かが、"COURTS"で働いていたことを思い出し、入ってみることにした。最初、「COURTSで働いているの」って言われて、「えっ?弁護士なの?」と、すっとぼけた返事をしちゃったわたし。COURTSって、イギリスが本社(らしい)で、旧英国領のカリブの島々にたっくさんのチェーン店を持っている会社。ラオックス+大塚家具+丸井って感じね。パソコン、オーディオ製品、家具などがローンで買える。ウチと同じエプソンのプリンタが、日本円で1万円くらいで売ってた。

ヒマなので、家電売場でテレビ見てたら、どこかで見た風景が・・・。なんと!巣鴨の「とげぬき地蔵」がフィーチャーされていて、日本人のお年寄りがインタビューを受けていた。偶然にも日本特集をやってたの。日本人は平均寿命が長い、買い物大好き、老若男女を問わず、娯楽が必要・・・って感じの切り口でした。で、気になったので、トリニダード・トバゴの平均寿命を調べてみたら、男性が68.4歳、女性が73.2歳。けっこう高いよね。ちなみに、日本は男性76.6歳、女性83.0歳(データブック・オブ・ザ・ワールド 1998/二宮書店より)。それにしても、トバゴでとげぬき地蔵のテレビ見るって、ミョーな感じ。

その後、乗り合いタクシーに乗って、空港の近くまで行った。後ろのシートに真中に座ったんだけど、力士クラスの重量級女性に挟まれて、うーん、きつかった・・・。FIRSTCLASS BIKE RENTALSっていう貸し自転車屋さんで、自転車を借りた。ペダルこいだら、風が気持ちよくすり抜けて、「自由だーっ!」って開放感に包まれ、わーっと叫んだ。乗り合いタクシーに乗ってたきつーい約15分から開放された喜び・・・じゃなくて、自転車でどこでも行っちゃえそうな開放感。

日本のガイドブックに「トバゴで一番きれいなビーチ」って書いてあった、CLUB PIGEON POINT BEACH RESORTは、欧米人好みに観光化されてて、そちこちからドイツ語が聞こえてきて、情緒ないな。CROWN POINTや、STORE BAYもね、いかにも!な観光地で、好みじゃなかった。わたしが宿泊してたのは、CANAANって、STORE BAYから、クルマで5分くらいのところだったんだけど、ローカルな雰囲気でよかった。幹線道路からちょっと裏道に入ると、鶏とひよこの親子が散歩してるの。泊まったゲストハウスのオーナーには、ムカついたけどね。

ま、でも今は、自転車があれば、もう何にもいらない。


外務省の資料によると、トリニダード・トバゴの人種構成は、アフリカ系(41%)、インド系(41%)、混血(16%)、ヨーロッパ系(1%)、その他中国系等(2%)だそうです。


関連リンク トバゴの写真 ソフィアなど、トリニダードのおともだち紹介 
ホテル・ランキング(トバゴで泊まったゲストハウスについてのコメントあり)

 


Copy Right (C) Emico Meguro All Rights Reserved.