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01/19/2004

抱きしめたくなるアルバム! ナタリア・ラフォルカデ
『メキシコ
からこにゃにゃちわ』


ナタリア・ラフォルカデ
photo: ナタリア・ラフォルカデ『メキシコからこにゃにゃちわ』CDジャケット写真より

インパクト!なタイトルが記憶に残ったひとも多いかも。去年の秋ごろ、J-WAVEやINTER FM などのラジオ・ステーションでこのアルバムに入っている曲、"EN EL 2000"が(かなり)パワー・プレイされていました。遅れ馳せながら、年末にCDを買って、以来、ずーっとウォークマンには彼女の曲を入れっぱなし。

このアルバムをつくったときは、17歳。天才なんだろうけど、天才っていう言葉のモノモノしさとは無縁、自然体な彼女の世界がどこまでも拡がっている。"EN EL 2000"の歌詞に、"GIRA GIRA A LA DERECHA" ってフレーズがあって、(世界は)右にグルグルまわっているって意味なんだけど、"GIRA GIRA"は、「ヒラヒラ」って発音するのね。この歌詞を聞くたび、すごくたくさんの可能性を抱えた彼女が、自由自在に宙を舞っているイメージが浮かんでくる。

基本的にはアコースティック、フォーキーな音。大好きなwyolicaをちょいと連想したりしたけど、なつかしい!SENTIDOS OPUESTOSっぽい曲が入っていたり、ドラムン・ベース、ボッサ系、(ラテンアメリカ的な)ロックにインスピレーションされたフレーズが出てくる曲も入っていたりする。でも、あんまり、何々っぽい音っていうのは、説明しないほうがいいかもね。抱きしめたいCDだから。間違えちゃったまま、そのまま収録されている曲もあって、とにかく愛しい。

彼女、去年の11月初旬にプロモ来日してて、たまたまインターFMのインタビューを聞けたんだけど、ホントにムリしてない感じ。「メキシコじゃどのくらい有名なの?」なんて、ちょいと失礼な質問にも「リッキー・マーティンほどじゃないけど、相当有名なの」なんて誠実に受け答えしてました。「どんな曲も大好き。音楽はみんな好き」っていうようなコメントもあって、アルバム聞いて、すごく納得。自然にいろんな曲を聞いて、自然に自分に取り込んで、自分のスタイルをつくったんじゃないかなって思う。「自分」っていう17歳のしっかりした自己主張が等身大に表現されていて、今の時代と融合されているイメージ。ジャケットのデザインも、いまどきの女のコっぽくて、かわいい。

次のアルバムも楽しみだし、ライブも絶対!見てみたい。これから彼女がどんな活動を展開していくのか、ゆっくり見守っていきたいな。未来は限りなくひろがっているんだから。

そうそう、とても詳しい解説+日本語訳がついている日本盤がおすすめ! ソニーミュージックのサイトでは試聴もできるし、ビデオも見られます。http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/ES/NataliaLafourcade/


関連リンク wyolica SENTIDOS OPUESTOS