<セルフタイトルアルバム、パウリナ>
むかしはデビューアルバムにセルフタイトル付けるってパターンが多かったけど、最近は何枚か出して、「これが自信作だぜ、ベイビー!」ってアルバムにセルフタイトルを冠する傾向があるよね。彼女の場合がまさにこのパターン。レコード会社も移籍し気分一新、4年ぶりに出したアルバム"Paulina"は、ポップに徹した、クオリティ高し!な出来ばえで、ラテンアメリカ各国で大ブレーク!
"Arrasando"のタリアを彷彿とさせるラテンビート系あり(個人的にはこのテの曲が大好き!)、いまどき売れ線ギターが泣いちゃうサンタナ系、ちょい泥くさいロック系、セクシー系にゴーゴー系、かと思えば、マリアッチ的伝統ものあり、もちろん箸休め?バラードだって入ってます。反金太郎飴状態に徹したバラエティ豊か+売れ線ポップな構成。
このサイトをずーっと読んでるみなさんは、もうお気づきでしょう。いろんなタイプのポップな曲が入ってて、なおかつバラードが少ないアルバムが、いちばんわたしのツボにハマることを・・・。
<2001年は人生最良の年?>
Ritmo Latino Music Awardsでは、POP
ARTIST
OR GROUP OF THE YEAR FEMALE、ALBUM
OF THE
YEAR、MUSIC VIDEO OF THE YEARの3部門を受賞、Grammy
Latinoにも3部門ノミネート、ビルボードのラテンチャートでナンバー1、スペイン、プエルト・リコでのコンサートツアー大成功など、2001年はまさに彼女のためにあったような年でした。
来年2月には、英語+スパングリッシュで構成された、世界制覇を狙ったアルバムが発売される予定です。フランス、イタリアあたりのディスコでも(クラブのりじゃあない)、パウリナの曲がかかりまくってるっていうし、いまどきラテンのフェノメノンはパウリナ!
ちなみに彼女の婚約者 Ricardo Boffilは、Chabelli
Iglesias(フリオ・イグレシアスの娘)の元恋人だとか・・・。ま、いいか、それはどーでも。
<チャイドルからテレノベラへ>
アイドル大好き!な土壌を持つメキシコ、現在はOV7、Magneto、Kabahなどのグループが活躍中。で、1980年代のメキシコ・アイドル系で一世を風靡したのは、Timbiriche。あの!タリアも在籍していた伝説のチャイドル・グループに、パウリナもいました。だから彼女、芸歴は長いんだよね。1982年にTimbiricheに加入したらしい。
ところで、メキシコって男女混合グループが比較的目立つのね。Timbiricheもそうだし、最近だとKabahもそう。日本って、SPEEDにしてもSMAPにしても、女のコと男のコは分けてまとめる。男女混合で爆発的に売れたのって、いにしえのフィンガー5くらい? おっと、trfやZooなんてグループもあったっけ。
ついでに、メキシコと日本の違いを考えてみると、勝負をかけたアルバムにマリアッチ系が入ってくるあたり、メキシコらしいなって思っちゃう。アレハンドロ・フェルナンデスだって基本的にはランチェロ一筋だし、若手に伝統音楽が根付いてる。だって、氷川きよしが演歌歌っても、浜崎あゆみのアルバムに演歌が入ることはないもんね。しかも氷川きよしは、ギャグ的にウケたとこあるし。
話をパウリナに戻して。Timbiriche脱退後は、ソロアルバムを出しながら、テレノベラにも出演してた。ビクトリア・ルッフォ主演の"Pobre
Nina Rica"(かわいそうなお金持ちの女のコ)や、同じくTimbiriche出身のビビ・ガイタン主演の"Baila
Conmigo"(わたしと踊って)など。でも、主役じゃなかったんだよね。
で、1996年に発売された彼女のソロ4枚目のアルバム"Planeta
Paulina"は、バリバリのメキシカン・ユーロ・ビート。購入した当時は、そのままCDの山に埋もれました。今、聴きかえしてみると、スペイシー・チックでポップ、意外といいじゃんって思ったりする一方、「おいおい、そこまでやるか」って、恥も外聞もない?!80's後半的ユーロに照れたりもする。
<女は30からが勝負!?>
パウリナ・ルビオは、1971年6月17日生まれ。ライバルといわれるジェニファー・ロペス(1970年生まれ)と同年代です。このふたり何かと比較されることが多いっていうか、パウリナのプロモ・ビデオを初めて見たひとは、「ジェニ・ロペ風」って感じるかも。
でも本人は比較されたくないって言ってる。で、勢いづいてるパウリナを「J-LOを足元にひざまづかせた女」的に扱うマスコミもあるんだよね。もうこの際、来年は世界をひざまずかせちゃってほしいと思ってます、マジで。
日本でいえば、藤原紀香だって30歳。やっぱ女は30からが勝負!? 熾烈なメキシコのエンターテインメント業界を生き抜いて来た"Chica dorada"(ゴールデン・ガール)、世界制覇へ向けてゴォ!
そうそう、Ritmo Latino Music AwardsでMUSIC VIDEO OF
THE YEARを受賞した"Y Yo Sigo Aqui"のビデオ、
カッコいいよ、必見!