THALIAと書いて、タリアと読みます。メキシコのみならず、ラテン圏などで超有名な女優兼歌手！人呼んで「テレノベラの女王」。

メキシコ人の男性に、「タリア、好き？」って尋ねてみると、必ず「サイコー！」って返ってくる。インテリ系だろうが、思慮深い系だろうが、「タリア」って言うだけで、みんな顔が緩んでくる。「特にカラダが…」なんて言いながら、ニマニマしちゃったりする。

そう、彼女には、すっごいフェロモンがあるの。彼女が主演してるテレノベラを初めて見たとき、「クサーイ演技！」って思ったけど、そのクサさがたまんない。見るひとを惹きつけて、忘れさせない魅力があるんだよね。

彼女の主演ドラマは、世界中…アジア、アフリカ、中近東などへ輸出され、各国で好視聴率をあげてる。特にフィリピンでは、絶大な人気！ 1996年に彼女がフィリピンを訪れたときは、大統領を表敬訪問し、その彼女の姿を一目見ようと政府関係者が押し寄せ、マラカニアン宮殿が機能停止状態になった（1996年８月30日朝日新聞より）。

フィリピンで彼女の人気が爆発するキッカケになったのは、MARI MARというテレノベラ。貧しい女性にいきなり遺産が転がりこみ、自分を捨てた元夫に復讐するっていうシンデレラ＋リベンジもの。このドラマを見るために、と帰宅を急ぐクルマですごい渋滞になったんだって！

彼女の代表作は、このMARI MARを含む、「MARIA三部作」。その他のMARIAのおおまかな内容は…。

MARIA LA DEL BARRIO『街のマリア』
身寄りをなくした貧しい少女マリア。超お金持ちの家で召し使いをすることになり、お坊ちゃまと恋に落ち、結婚までこぎつける。しかし…そうは問屋が卸さない。超ド級の不幸が次から次へと彼女に襲いかかる。
（彼女が歌う、このテレノベラの主題歌が入ったＣＤは、日本盤も出ました）

MARIA MERCEDES マリア・メルセデス〜女性の名前
お母さんは失踪、お父さんは毎日お酒ばかり飲んで働かない。一家を支えているマリア・メルセデスは、宝くじを売ったりしながら懸命に働いている。そんなある日、彼女は「死を宣告されているお金持ち」に見初められ、結婚することになる。しかし…結婚したとたんに、彼は永久の旅へ。彼女の運命はいかに???

ROSALINDA ロサリンダ〜女性の名前
メキシコで今年の春放映された最新作は、数奇な運命をたどる主人公ロサリンダの愛と苦しみを描く古典的なメロドラマ。「いくらなんでもワンパターン過ぎる」なんて批判もあったりして、賛否両論が吹き荒れた。

＜音楽活動＞
歌手でもある彼女は、音楽活動にも力を入れてる。1997年に発表されたＣＤ "AMOR A LA MEXICANA"のプロモーションでは、世界各国を飛びまわり、なんと！フランスにも行った。

このアルバムのプロデューサーは、エミリオ・エステファン（グロリア・エステファンの旦那）で、インターナショナルに売れる緻密なラテンの音をつくってます。特に "MUJER LATINA"って曲は、いきなり血が沸騰しそうなパワー・ラテン系で燃える！夏にピッタリ！