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7/23/2000 | ||
LA CAPONERA ラ・カポネラ〜コロンビア CARACOL/R.T.I.製作 2000年 村から村へと渡り歩く予知能力を持つ漂流の歌手カポネラと、彼女に運命を賭ける男たちを軸に描く人間ドラマ。
闘鶏、酒場、ギャンブル、復讐、ジプシー占師の予言、呪い、そして熱いラテン音楽・・・。灼熱のコロンビアの大地を肌で感じたいなら、これ! | ||
<物語の始まり> むかし、ジプシーの少女と少年は、ある村で出会った。母は少女に言う。「あのコの目に気をつけな。あんたを縛りつけて、離さなくする危険な目だよ」。ほどなく別れはやってきたが、少女は知っていた。運命がふたりを結び付けていることを。 10数年後。少女は成長し、村から村へ渡り歩き、フェリア(お祭り)で歌う漂流の歌手カポネラとなっていた。レコードを出すことを夢見る彼女だが、ギャンブル好きの腐れ縁のマネージャーにお金を騙しとられたりして、夢はなかなかかなわない。そんなある日、彼女は予感に打ち震える。そう、彼女の次の舞台は、あの日、少年と出会った村だったのだ。一方、自転車で興行宣伝をする貧しい青年ディオニシオは、村に到着したカポネラを見て、一目で虜になってしまう。さて、彼らを待ち受けている「運命」とは? <それから・・・> カポネラは運命と知って、ディオニシオはそれに気付かずに、燃え上がる恋に落ちていく。が、前途は多難。ディオニシオは、もう一人の恋人とのはざまで揺れ、カポネラは男を愛してしまった自分自身に揺れる。そして現れる第三の男ロレンソ。カポネラ、ディオニシオ、ロレンソは、愛情と友情が絡みあった奇妙な三角関係を続ける。 ロレンソの力を借り、負け知らずの「黄金の鶏」を育て、一気に成り上がるディオニシオ。恋のライバル・ディオニシオに、親近感を抱く大農場主ロレンソ。そして、離れようとすればするほど、ディオニシオに溺れてしまう歌手カポネラ。しかし彼女の「過去」を知ったディオニシオは、彼女を許すことができず・・・。果てのない愛と欲望の嵐が、灼熱の大地に吹き荒れる! この物語のオリジナルは、1964年にメキシコで映画化された"EL GALLO DE ORO"(黄金の鶏〜監督:Roberto Gavaldon)。脚本は、フアン・ルルフォ、翻案がガルシア=マルケスとカルロス・フエンテス・・・。20世紀のラテン文学を代表する文豪が、名を連ねています。 <汗、そして寂寥> 最近の日本のドラマの主人公たちは、ほとんど汗をかかない。いつごろから? 80年代にトレンディ・ドラマが台頭したころから? このテレノベラの登場人物は、汗をたくさんかく。緊張の汗、愛情の汗、怒りの汗・・・。だから物語に匂いがあって、リアル。登場人物の存在感が現実的に感じられるのは、汗と、そして寂寥があるから・・・。 ディオニシオは、貧しさと敗北に鼻まで浸かって生きてきた。キラキラ輝く女子高生に憧れるが、貧しさゆえに手が届かない。村を仕切る悪の支配者に辱められ、生まれ育った村を追われる。そして成り上がった彼が、再会した彼女は、売春婦になっていた。流れるハーモニカの音・・・。このせつなさ加減が、たまらない。 ディオニシオ役を演ずるのは、LAS JUANASで怪演したミゲル・バローニ。俳優兼監督でもある彼、演技上手です。 <極道の妻たち イン・コロンビア?> カポネラは、威勢も気風もいい、サバサバした姉御肌。ライバル歌手と大ゲンカしても、相手に危機が迫れば、乗り込んでって、助けちゃう。迫力のタンカを切りながらね。『極道の妻たち』入ってます。義理と人情の世界なんだわ。 カポネラは、男に従うことも、我慢することもなく、本能のままに生きる野性な女。顔のみならず、メリハリのある、迫力のカラダしてます。特に歌ってるとき、体の部品すべてをフルに使って発散するオーラは、ノックダウンもの。アグレッシブ、プリミティブ、センシュアル・・・。 <マルガリータ・ロサ・デ・フランシスコ> 主人公カポネラを演じるのは、元ミス・コロンビアのMargarita Rosa De Francisco。不朽の名作の呼び声も高いノベラ "Cafe Con Aroma De Mujer"(1994-95)の主演女優、コロンビアが世界に誇る大歌手カルロス・ビーベスの前妻としても有名。歌手としても活躍するほか、エクササイズと栄養バランスについての、本も出してます。納得の筋力系ボディ! 彼女のオフィシャル・サイトとは気付かずに、リンク依頼出したら、しばらくたって、なんと!本人の名前でメールが届いて、ビックリ。誰が出したかはともかく、感じいいよね。すっごいホスピタリティ。彼女の名前を自分のメールボックスに見つけたときの感動ったら! <音楽も聞き逃せない!> 燃え上がる情熱を歌で表現したり、歌謡ドラマ的色彩が強いこのノベラ。サントラには、ラテンの粋!な音楽がつまってます。音楽を担当しているのは、Josefina Severinoという女性音楽プロデューサー。歌っているのは、もちろんMargarita Rosa De Francisco本人です。ランチェーロ系の、昔っぽい懐かしいラテン音楽、ぜひ聴いてみて! SOUND SAMPLE ARTIST: MARGARITA ROSA DE FRANCISCO CD TITLE: LA CAPONERA CD NO: SONOLUX 05-10-39-02636 (C)+(P) 2000 SONOLUX S.A. / R.T.I. S.A. COLOMBIA La Caponera LISTEN! Lyrics:Margarita Rosa De Francisco Music:Josefina Severino Mirada NegraLISTEN! Lyrics:Carmenza Gomez Music:Josefina Severino Agua Pa' Beber LISTEN! Lyrics:Margarita Rosa De Francisco Music:Josefina Severino 「ラ・カポネラ 最終章〜旅の終わり、そして始まり」を読む |
ノベラの始まりは、このシーンから! ライブで歌う彼女。 意志キッパリ系。 CDジャケット写真 ディオニシオ役 ミゲル・バロニ 4連発! 右下の写真は、LAS JUANASで、コミカルな役柄を演じたときの彼。 | |
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関連リンク LAS JUANAS | ||
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