ホームテレノベラ>SIEMPRE TE AMARE いつもあなたを、愛し続ける
02/05/2001
SIEMPRE TE AMARE いつもあなたを、愛し続ける〜メキシコ/テレビサ製作 2000年
すれ違いがループする・・・古典派メロドラマがお好きなら、これ!

主役のふたり
主役のふたり〜ラウラ・フローレス(左)とフェルナンド・カリージョ(右)
<物語の始まり> 
夫を裏切り、莫大な遺産を得た画家と駆け落ちし、列車事故で死んだと思われていた、美しき妻ビクトリア・・・。妻の裏切りに深い傷を負った夫(マウリシオ)は、ふたりの子供、超頑固で意地悪な母らとともに、住み慣れた土地を引き払ってしまう。

でも実は、画家と関係があったのは、マウリシオの妹。ビクトリアは彼女を引き止めるために列車に乗り、事故に巻き込まれただけだったのね。そして明かされる驚愕の事実、ビクトリアは、生きていた!

地獄の事故現場から奇跡の生還を果たし、マウリシオと子供を探しにお屋敷に戻った彼女は、意地悪な姑に「あんたは死んだ」と締め出される。半狂乱状態で消息を探し求めていたら、「家族はスペインに行った」という風のうわさを耳にする。途方に暮れ、公園で泣き続ける彼女。そしたらいきなり、劇団の監督に「スペインで女優にならないか?」とスカウトされちゃう。渡りに舟・・・とばかりに、女優になる決意を固めたのであった。

時は流れ、現在。巡業しながらスペイン中探しまわったけど、マウリシオと子供は見つからず、傷心のビクトリアは、メキシコに戻ることになった。戻ったら、呆気なく家族が見つかったのはいいけれど、「夫を裏切り駆け落ちした妻」を、家族み〜んなが憎んでいた。意地悪母と、悪女な後妻が、そういうふうに仕向けてたのね(意地悪母はビクトリアが生きていることを隠し続けていたので、みんな彼女は死んだものと思っている)。

悩みぬいた挙げ句、目や髪の色、姿形を変え、女優「アンパロ・リーバス」として、マウリシオと二人の子供に接近する。汚名を返上し、真実の愛を取り戻すため、もがき苦しむビクトリアを待つものは・・・。

<そして遠大なるすれ違いとループが始まる>
1)ビクトリアとアンパロは同一人物
2)夫を裏切ったというのは、濡れ衣
この2つの真実が、見ても見ても「周知の事実」にならない。ノベラにすれ違いはつきもの、ループしなくちゃノベラじゃない。とは言いつつも、何十話、何十時間と延々続くと、さすがに息切れが・・・。しかしメキシコ人たちは、息切れしなかった。評判も視聴率もけっこうよく、延長することになりました。そうそう、導入部の列車事故は、チワワ鉄道が舞台です。

後半の展開がわかっちゃってもいい。つぶやきを読む。

<出演者たち>
ラウラ・フローレスフェルナンド・カリージョヒロイン/ビクトリア役は、ラウラ・フローレス。演技上手!とは、とても言えにゃい。で、ビクトリアの夫役が、フェルナンド・カリージョ。ベネズエラ人だけど、活動の場は主にメキシコ、テレビサを代表する俳優のひとりで、『ロサリンダ』で、タリアのお相手を演じたのは、彼。でも彼もやっぱり、上手くにゃい。

特筆すべきは、超意地悪な姑役 Ofelia Guilmainの壮絶ないじめの数々! 長いキャリアに培われた、味わい深い演技。舞台でも活躍するベテラン大女優だとか。ちなみに"INFIERNO EN EL PARAISO"の主演俳優JUAN FERRARAは、彼女の息子だそうです。

新人の注目株は、マウリシオの妹役 Vanessa Guzman ヴァネッサ・グスマン。自分が駆け落ちしようとしたことを隠し続け、ヒロインに罪をなすりつけたマウリシオの妹役。強さと弱さが同居した、複雑で内的なパーソナリティを見事に演じてました。終わらないかと思うほど長く続いた"TRES MUJERES"(3人の女)というテレノベラや、"LA HERENCIA(相続財産)というラジオノベラ(ラジオドラマ)にも出演してました。ミス・ユニバースに出場し、最終選考まで残ったメキシカン・ビューティ、写真が見つからなかったのが、残念。見つけたら、載せます。それにしても、今の時代にラジオノベラとは、恐れ入った。


フェルナンド・カリージョフェルナンド・カリージョラウラ・フローレス
左・中央/フェルナンド・カリージョ、右/ラウラ・フローレス

関連リンク 
ロサリンダ INFIERNO EN EL PARAISO 天国に地獄
 




旅行して、どんな人たちと会った? どんな体験をした? 何を感じた?
http://www.page.sannet.ne.jp/megmeg/
Copy Right (C) 1997-2001 Emico Meguro All Rights Reserved.