ホーム音楽・映画系 ラテンもの インデックス コンパイ・セグンド93歳 キューバ男の色気ここにあり

12/11/2000

コンパイ・セグンド93歳 キューバ男の色気ここにあり


セニョール・コンパイ 写真


『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』はめったに出会えない特別な映画だった。あんまり感動し過ぎちゃって、細かいことはあんまり覚えてなかったりもするんだけど、セニョール・コンパイの色気は忘れられない。「いま、6番目の子づくりをしてる最中さ」なんてことを、ウィンクしながらサラっと言う。まるで少年のように無邪気で、いたずら小僧っぽい目、完全にやられてしまいました。彼は当時、90歳くらい。こんなオトコにぜひ!会ってみたい・・・。

夢はかなった。会ったとはいえないけど、見れた。で、彼の色香はちょっと離れた客席まで、充分に伝わってきたのでした。ギターを女性に見立て、キツく抱いたりするパフォーマンス。終わるとニマッと笑う。そうそうそう、この目が好きなの。いたずらっ子のまなざし。彼の第一声を聞いたときにも、ゾクゾクきた。なんてシブい、セクシーな声・・・。

コンパイが発明した「アルモニコ」というギター。普通のギターよりちょいと小振りで、弦が7本ある。これを抱えて奏でるのは、のんびりした昔ながらの素朴なラテン。ヤシの木が2本立っているだけのステージセットも超シンプルなら、楽団の編成もこれまたシンプル。ベース、パーカッション、ギター、そしてクラリネット。堂々とした体格+朗々とした歌を聞かせるバンドマスターや天然ボケ系の通訳、KONISHIKIのようなバックミュージシャン・・・みんなでコンパイを盛りたてる。彼もとっても楽しそう。一番前の席にいた女のコが踊りだしたら、しっかり彼女の動きを目で追っていたように見えたのは、気のせいじゃない。「いい女だな・・・」と目で言う。とってもセクシー。

8〜9月(2000年)にかけて行われたオマーラたちのマンボ系、トロピカーナばりのキャバレー系スペクタクル・ショーとは、また違ったラテン音楽の魅力をじっくりみせてくれたのでした。それにしても、今年93歳の彼が、遥か極東の島国日本にやってきて、パフォーマンスしてくれるだけでもすごいのに、彼ったらずっと(ステージの上で)立ちっぱなし。約1時間半、休むことなく、演奏するなんて、信じられん。セリア・クルースだって76歳だっていうのに、いまだに「アスーカル、ハァ!」でパワー全開。人生って長くて、楽しいものなのね。


12月3日(日)at NHKホール

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