ホーム音楽・映画系 ラテンもの インデックス ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
1/24/2000
映画 ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
必見!ぜったいおすすめ!ラテンの底力を見よ!
BUENA VISTA SOCIAL CLUB 1999年 ドイツ・アメリカ・フランス・キューバ合作

1997年、キューバの長老ミュージシャンたちを集めて作ったアルバムが、なんと!グラミー賞を受賞した。仕掛人はボトルネック・ギターの帝王ライ・クーダー、アルバムタイトルは、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』。ドキュメンタリーな手法で、アルバムに参加した老ミュージシャンたちが語る彼らの人生観と音楽観、ハバナの下町など現実のキューバを、手持ちカメラで映しだしていく。もちろん全篇にわたって流れるのは、彼らが演奏する古典的伝統キューバ音楽!

でもそれだけじゃない。この映画はホントに深くて、いろんなことが含まれている。さて、あなたはこれを見て、何を感じるか?

見てる間じゅう、ウルウルっていうか、もうグショグショでした。何でこんなに感動したかっていうと、人間の強さとか、生きていくエネルギーが画面から溢れていたから。そこに音楽のすばらしさや、キューバへの思い入れが加わり、もうどうにも止まらない状態・・・。感想をまとめようと試行錯誤したけど、まとめなくてもいいのかもね。ただこの映画はぜひ見てほしい!ってメッセージが伝われば・・・。

登場人物のひとり、コンパイ・セグンドの存在感はすごいね。90歳にして、まだまだ現役、「6人目の子作りに励んでるところさ」とニンマリ笑う彼には、信じられないことにいたずらな少年の面影が残ってる。パナマ帽と葉巻が似合ういなせなオトコ。だからキューバは失われない、見たか、ラテンの底力!(ちなみに彼は現在92歳、もちろん<精力的>に活動してる)

そして歌姫オマーラ・ポルトゥオンド。積み重ねた年齢がかもしだす成熟、やさしさ、そして色気・・・。ヴィム・ヴェンダース監督は、「彼女をヒロインにして映画を撮りたい」と言ってるそうだ。そんな映画をぜひ見たい。

スケボを持った女子高生2人組も見に来てた。見終って外に出ると、スペイン坂まで長い長い列が伸びていた。いろんな人たちが、こういう映画を見に来るなんて、とってもうれしかった。さあ、ステレオタイプじゃない映画を見に行こう!

監督:ヴィム・ヴェンダース
『ベルリン・天使の詩』など、いわゆる「難解な映画」をつくってきたひと。『パリ・テキサス』ではライ・クーダーとコラボレート、空虚さと危うさが同居する好きな映画でした。

製作:ライ・クーダー
70年代にボトルネック奏法で脚光を浴びたブルース/カントリー系ギタリスト(実は昔、彼のギターに憧れて、ボトルネックを練習したことがある)。以降、旅するミュージシャンとして、沖縄を含む世界各地の民族音楽を取り入れた作品を発表している。

出演:イブライム・フェレール、ルーベン・ゴンザレス、エリアデス・オチョア、コンパイ・セグンド、オマーラ・ポルトゥオンドなど


生命力旺盛な彼ら
生命力旺盛な彼ら

この色、たまらない
キューバの街並、ノスタルジー

オマーラとイブライム
左 オマーラ・ポルトゥオンド
右 イブライム・フェレール

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