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旅の投稿・メールを読む(その5)中南米+お手洗い投稿スペシャル


nakagawaさんからのメール 4/16/2000
もののついでですが、最近読んだ糞尿話でおもしろかったもの数冊をご紹介します。
松沢呉一「糞尿タン」
ロジェ・アンリ・ゲラン「トイレの文化史」ちくま学術文庫
鈴木了司「きせいちゅう博士の中国トイレりょこうき」集英社文庫
中村浩「ふんにょう博士・世界漫遊記」きょうよう文庫
林望「古今黄金たん」平凡社新書


Aikoさんからのメール
 3/26/2000
楽しく読ませていただきました。
ラテンアメリカに関する日本語のホームページのなかで1,2を争うでしょう。
トイレの話とか、一年近くアルゼンチンにいたことあるけど私の通ってた学校は個室のドアの金具が外れていて誰かにドアうを持っててもらわなければいけなかったり、紙がないのや、水が流れないのは当たり前でした。もちろん便座はありません。用をたしても小のほうだったら紙は使わないでしょう。汚いと思う感覚がまったく違うんですよね。私は神経質ではないので大丈夫なのですが、殺菌、消毒と騒いでる人が行ったらひきつけ起こしますよ、本当に。

アイスランドからきた女のこはお尻洗うビデってありますよね、あれを水飲みだとおもって歯を磨いてたっていう話を聞きました。おそろしいですね、思いこみって。あとトイレットペーパーは流さないとか。ごみ箱にすてるとか。新聞紙をペーパーがわりに使うとこもあります。黒くなっちゃうんです。下着が。国道とか何もないところを何時間も走っててトイレに行きたいといったらなにもない野原で降ろされてここは全部トイレだよっていわれて外ではじめて用を足しました。あれ以来怖いもんが少なくなりました。

日本人って、トイレにリラクゼーションを求めるけど、向こうは「排出物を出すところ」以上の思い入れがないみたい。快適さとかも求めてないし。ホント、全然感覚が違う。ところで、野外トイレは、わたしも好きです。最初はのっぴきならない状況に追い込まれてしたんだけど、案外気持ちよかった。でもTPOわきまえないと、ただのヘンタイになっちゃう。当たり前か・・・。そうそう、わたしはビデを見ると、必ず下着を洗ってた時期がありました。

nakagawaさんからのメール 3/20/2000
はじめまして。
家人のPC借用して使用中です。
日付変更線から右側には一度もいったことがなく、これはおもえば20歳台の旅はアジアだけ、30歳台はヨーロッパだけだった、妙にゆうずうのきかない性格のせいでしょうか。それとは別に各国のトイレ事情には非常に興味をもち、旅のHPをもっている方々に聞きまわっています。また旅する知人たちには土産はいいから、どんなトイレ事情だったかレポートしてくれと頼み、あきれられています。それがMeguroさまのサイトを訪問したところ縷々語っていただけてとてもうれしい!!

ちなみに私が体験したうちもっとも印象にのこったのはチベットの西のはじ、ラダックの四角く穴を掘っただけのシンプルトイレです。風土が乾燥しているので自然に風化するらしいです。また体自体が乾燥するらしく、トイレが近くて旅先でトイレさがしが強迫観念になってしまう私でも一日トイレのことを考えなくてもよいほどで、天国でした。

それではとりいそぎ御礼にて。

このメールを読んで想像したのは、椎名誠の世界。広がる砂漠、遊牧民、ラクダに乗って歩いていく、ポッカリ開いた穴が並んでいる、風に吹かれて用を足す、また風が吹く、カラダが乾く、排出物も土に返っていく・・・っていうような。で、nakagawaさんにいくつか質問をしてみました。
・囲いや壁など、目隠しはあるの?
・町や民家のトイレはどんな風?

正直いって記憶そのものが風化して残念ながら印象のようなものしか残っていません。
泊まったところは外国人向けの宿だったので、トイレに関してもさほど違和感はなかったのですが、(これは推測ですが)たぶん普通の民家にはトイレはないんじゃないでしょうか(ブータンに行った知人はブータン家屋にはトイレがないといってましたし)。
荒野のなかや山上にある(唯一の文化施設であるところの)寺に行くと、前回お話したような”ただの穴”方式のトイレ(いちおう個室形式)がとりあえずありましたが、あんまり使った形跡はなかったような・・・。さりとて、みわたすかぎり一面が埃と塵と砂と石と岩と岩山・・・そして頭の上には深海のような真青な空だけ、というラダックではかくれてするような物陰なんてないし・・・そういえば皆どーしてるのか。とはいえ物陰もないかわり”人目”もないですが。

なるほど、一応個室形式になってるんですね。でも、こんな状況だったら、個室に入るのはもったいない! 野グXに絶好のシチュエーションじゃないですか! 究極のトイレって、トイレタリー用品を充実させることじゃなくて、青空の下で水平線を見ながら風に吹かれて用を足す。これに尽きると思うんです。

ありがたいことに、nakagawaさんはアジアのトイレ事情について、おともだちにウラを取ってくれました。以下はgotoさんからのメールです。


ミャンマーのトイレですか。タイやインドなどと同じようなトイレです。

普通の家では、和式水洗トイレを前後逆にしたような構造です。トイレの中には水の入った大きな甕があり、そこから小さな洗面器で水を汲んで流すのです。人力水洗トイレです。おしりはもちろん左手での水洗い。中国のトイレと比べるとずいぶんと清潔です。まあ、中国のトイレと比較するとどこの国もきれいなのですが。

夜行長距離バスでは、たまに何もないところで停車します。すると、我慢していた人たちが外へ。ロンジー(腰巻)姿でしゃがみ込むとおしりが見えないから女性でもだいじょうぶ。

ミャンマーで一番風流だったトイレはインレー湖のお寺です。トイレに入ると床に四角い穴があるだけ。その下はきれいな湖で、魚たちがなぜかたくさん集まっています。ウンコが落ちると魚たちが争うように食べています。そうか、人の気配で魚が集まってきたんだ。

ということで、インレー湖の魚はおいしいですよ〜。

何度読んでも、ふふふ・・・って笑っちゃう。水面便器って気持ちよさそう。サカナを食べるかどうかは別として。でもサカナが出てきたころには、ウンコのことは忘れてるかも・・・。


naokoさんからのメール(6/7/99)
そうそう、もちろん出会った人達は男女を問わずホントに素敵な人たちでした。しかし・・・唯一、言わせてもらえば、メキシコ・某町の某ホテルのフロントのあの女! 丁度休暇のシーズンと重なり、国内外の観光客でホテルはどこも満室。観光案内所でいくつかホテルを紹介してもらって、とりあえずTELしてみた。スペイン語がわからないので、明細はわからないけど、とりあえず「OK」らしいのでそのホテルまでいった。良いホテルなんだと思う。でも、フロントの女の子がと〜っても無愛想で、ちょっとやな感じだと思った。

部屋は外の道路脇のなんだかへんな安い部屋。荷物を置いて、もう一度フロントへ行き、洗濯したいけどランドリーサービスか何かあるのか聞いた。確かに私、ちゃんと彼女に向かって言っているのに、コンパクトを覗きこんで化粧直しに忙しくて返事もしないし、振り向きもしない。もう一度言うと、チラッとこちらを向いて、そのまま今度は髪をとき始めた。信じられない。私はお客じゃないの?

しかし人のいい(?)私は、「スペイン語じゃないからだ」と思って、部屋に戻りスペイン語の会話集をとりだしもう一度フロントへ・・・しかし彼女は隣の部屋でTVを見ている。もう一度、「洗濯」「どこで?」などの単語をならべてみる。彼女は一度振返り、そしてまだTVを見てる。

私の何がいけないの?と、部屋に戻った。良く見るとなんだかドアがちょっと不安。カギをかけたままガチャガチャゆすると、あら、開いてしまう。このドアつぶれてる。いくらなんでも、道路脇のドアのつぶれた部屋には泊れない。

また、フロントへ行って今度は「とにかく来て下さい」と彼女をひっぱて行き、「ホラ、こんなドアの部屋には泊れないです」と言うと、「他の部屋はない」というので「じゃあ泊りません、さっき払ったデポジット返してくれ」というと「部屋に一度入ったから全額は返せない」「え〜〜〜!!!何ゆうてんのアンタ。いいかげんにしいや。」とついに大阪弁でまくしたてる。一瞬ひるんだかに見えた彼女の鼻が、思いきりツンとなって、じっとこっちを見た。うっ負ける・・・あとはもう、Fxxx Youの世界に突入。しかし結局全額は戻らず。日本円にしてもたいした事ない額(2・300円)なのでもういいか・・・。

なかなか、うまく表現できないのだけど、彼女はもういかにもラテンですって感じの人だった。ほとんど英語はわからないみたいだった。きっと向うは「彼女はいかにも日本人でスペイン語が全くわからないバカな女だった」と言ってることでしょうが。

そのあと、もう腹が立つのが抑えられず、たまたま向うから歩いてきた人が「ホテル探してるの?」と声を掛けてくれたとき「はい。それがね、さっき腹立つことがあってね・・」と思いきりしゃべってしまった。迷惑だったろうと思うけど、ちゃんと聞いてくれた若い女の人は、確かにアメリカ人旅行者でした。今週のHPに書かれていた「旅行中に出合ったフレンドリーなアメリカ人」、私が思い当たるのは、この人だけ。まさにこの人こそ、でした。

そう言えば私は、いつもドイツやオーストラリア、ニュージーランドの人とはいろいろ話したり行動を共にしたりという事がありましたが、アメリカ人旅行者とは親しくなった事はありません。なんだか、接点が一度もなかった。”ニュージーランド人だけどアメリカ人の彼氏がいて、アメリカで一緒に暮らしてる人”や”台湾人だけどアメリカ人と結婚してアメリカに住んでいる人”は、いましたが・・・

そう、たまーにこういう女のコに当たってしまうことがあります。ホント、ラテン系は感じいい人が多いんだけど、徹底的に無視された記憶、わたしにもあるような…。鼻が思いっきりツンとなる…っていうの、わかるわ。向こうは鼻すじが通っているので、迫力がありますが、鼻はあっても鼻すじがないわたしだと、鼻で相手を圧倒できないのが哀しい…。

大阪弁でまくしたてるのは、いいよね。本当に怒りたいときは、母国語で怒りをぶつけるのが効果的。少なくとも怒ってる!ってことは、相手に伝わるもんね。

関連リンク フレンドリーなアメリカ人

ohashiさんからのメール(5/31/99)
トイレといったら、トルコのトイレ。水道があって、手桶みたいなのがおいてあって水で洗い流す。(さすがにできない!ダイの場合どーするんだ!)ティッシュはポリバケツにすてる、というのでしたね。(ダイの場合どーするんだ、においとか・・・)そうティッシュはほんのおまけていどのをくれますね。いちいちお金とられた。面倒だよね、ほんとに。

ティッシュじゃなくて、チケットをもらったこともある。トイレのチケット・・・。 (小さい紙切れに金額かなスタンプ押してあった。)そう思うと、キューバの便座がないくらい。紙が流れるだけでも、ましか。・・・こういう話題は尽きない、ですね。

手桶式…「ちょっと練習すればできるようになる」って言うひともいるけど、どうもなあ。1回やってみたけど、乾かなくて結局ティッシュで拭いたような記憶もある。あと、トイレチケットって、前にどっかでもらって、ずーっと取っておいたことがあった。もうなくなっちゃったけど、海辺のトイレでした。

takahashiさんからのメール(5/31/99)

男子禁制、楽しく読ませていただきました。僕は「便器の淵に乗って、和式的な姿勢をとる」でした。僕もカルタヘナから船で近くの島々に行った時にトイレに行きましたが、便座はありませんでしたね。人に見られたらなんて考えたくないですね。でも慣れました。

「便器の淵派」投稿到着! みんなそれぞれ、工夫してるんだよね。
そういえば、昔、外国人モデルのマネージャーやってたときのこと。彼女たち、和式便器を見ると最初はこわがってしないんだけど、だんだん慣れてきて、ちゃんと済ませるようになったっけ。「どっちを向いてオシッコしてるか?」って議論が沸騰!したことがあったんだけど、確か半々だったような記憶がある。盛り上がってる方を向いてするのよ…って教えてあげました。最近は、和式ってあんまり見かけなくなったけどね。

あやこさんからのメール(5/17/99)
ベトナムのハノイの公衆トイレは強烈なインパクトありました! 中国式っていうんですかね、ああいうの? トイレが5個くらい並んでるんですけど、隣との仕切りがほとんどなくてドアも無い!丸見え。トイレと言っても、前のほうの溝に流すって感じで便器がない。ちょっと、カルチャーショックでした(笑)

わあ、キョーレツ! こういうお手洗いに入るときって、究極状態になってるから、背に腹は代えられない…。
そういえば、中国のマックのトイレもビックリ。店内は万国共通仕様なんだけど、お店を出て、きれいじゃない廊下を歩き、階段を昇り、ビルの屋上にある掘っ建て小屋がお手洗い。仕切りやドアもあってないようなもんだったけど、便器があっただけマシか…。お店はとっても新しかったから、お手洗いが間に合わなかったのね、きっと。

きりさんからのメール(5/17/99)
はじめまして。トイレのエピソードを読んで私もちょっと投稿してみたくなりました〜。

確かに、海外では「洋式便座」の便座がないことってよくありますよね。私は「中腰」で、別に何の不自由も感じてません。中腰ってそんなに大変?どうしてみんなそんなに気にするの?と不思議に思っておりました。でも「大はつらい」というのは経験がなかったので気付かなかった。言われてみれば・・・つらそうです。あんまり経験したくありません(笑)。

ところで、ペーパーがなかったりあまりに少なかったり、という話ですが、多分かの地の女性達はペーパーを使ってないと思います。つまり中腰で用を足せば、自分の体にオシッコがひっかかるということは殆どないからわざわざ拭く必要なんてないんですよ。多分。(でも大のときはどうしてるのかは謎。)

ちなみに私は・・・やっぱりティッシュ持ち歩いてます。

なぜ私が「中腰」にこのような「シンパシー」を持ってるかと言いますと・・・それは私の祖母達や親戚のおばちゃん達の影響ですね。

私の両親、同郷なんですが、とにかくすっごい田舎の農村出身。で、そこに暮らす女性にとって男性用の小便器で立ったまま用を足す、というのは普通のことだったんですよ。(大は別です。)具体的には、小便器に背を向けて立って、中腰でオシッコを後ろに飛ばすんです。便座なし洋式便器で中腰で用を足すときと同じ要領ですね。これはこの地域だけの風習ではなく、日本の農村地域では結構よくあったことだと聞いております。それで私にとっては「中腰」用足しというのはそんなに違和感なかったんです。

なお、私の祖母達も既に亡くなり、こういった「中腰」おばちゃん達も高齢化、トイレは洋式でないと辛くなり(外国のお年寄りはトイレで困ったりしないのでしょうか?)、もちろん現在の若い「お嫁さん」達が「立って用足し」なんてするわけもなく、日本でのこの風習は風前の灯火、なのではないかと思われます。

そうそう、最近の女子高校生などは家以外のトイレでは便座の淵に乗ってる人が多いらしい、という記事をつい最近どこかで読みました。日本での場合、便座に土足で上がるのは明らかにマナー違反だと思うのでやめてほしいな〜と思います。落っこちても同情しません!

(このホームページの感想)
とってもおもしろかったです。私は南北アメリカには一回も行ったことはないですし(あっ、一度だけ乗った飛行機がアンカレッジに降りたことが〜)、ましてや中南米旅行なんて私にはちょっと無理そう・・なんてひ弱言ってる私ですが、でも旅行に対する基本スタンスが似てる!などと勝手に思って楽しく読ませてもらいました。

マレー半島横断鉄道の旅はいつか実現させたいと思っているので、その点でも楽しませていただきました。

トイレ文化論的展開、興味深い!!! 昔の女性たちは、生理のときも綿とか使ってたらしいし…。日本人が異常なほど清潔好きになったのって、最近のことだもんね。「女子高生たち、便器の淵に乗るな!」っていうのは、すっごく同感!

関連リンク
お手洗いエトセトラ(パート3)中南米トイレ事情
お手洗いエトセトラ(パート4)やや文化系

naokoさんからのメール(5/10/99)

ものすごく唐突ですが・・・実は、今友人たちと物凄く悩んでる事があります。大阪一大きい本屋でも、近所の図書館でも謎は究明出来なかったのです。

それは、私がメキシコを旅行した際(安い)ホテルをはじめ、けっこう公共な場所にあるトイレの便座がなかった事なのですが、たまたま壊れていたにしては“あまりにも平然とない”ので、私は常に便秘の危機にさらされていました。(小はいいけど大となるとちょっとつらい・・・)みんなはいったいどう思っているのか。実は現地の人々にとっては、何の問題もないのか。私のトイレの使用法は実は間違っているのか。うまく使うコツのような物があるのか。

何度か海外旅行経験のある、同僚の女の子の話では「イタリアもそんなだったかもしれない」との事。しかし彼女は、よく覚えてないし、使ったことないとの事。そこで、失礼とは思いつつ、もしやそのあたりの事情を何かご存知じゃないかと思い、メールさせていただきました。もし何かご存知なら、お教え頂けませんでしょうか。

作者のコメント+αを読む

近頃、海外旅行へ行くと、いろいろ思うことがあります。自分自身に自問自答する問題も多く見つかります。そんな事が、このHPにも書かれてあり、なんだか親近感を感じました。

私の中の1つの問いかけに、「では、私はどれくらいアジア人なんだ」というのがあり、そんなこんなで、先日マレーシアへ行ってきました。と、いっても日数が少なかったのと多々の事情から、ビーチリゾートなのですが、またまたいろんな事を考える機会にもなり、よかったです。今はちょっとアジアに目が向いています。

(どうやってたどりついたか)

マレーシア関連HP“jalan jalan" のリンクから。

(よかったところ)
内容が豊富。旅の情報としても、読み物としても、とっても楽しく役に立ちます。私が実行したいと思っている旅の形なので、“痒いところに手が届く”ような話が書かれていて、読んでてうれしい。「うんうん」「そうそう」と思わずうなずいてしまいました。テーブルで向かい合って座っていた母に、思わず読んで聞かせてしまいました。

(いまいち)
次にどこへ読み進むべきか、悩んでしまいました。「う〜〜ん」と迷っているうちに、迷子になってしまいそうでした。

(2通めのメールより)

中南米といっても、メキシコしか行ったことないのですが、すっかりはまってしまって、今までまったく興味なかったスペイン語習いはじめたり・・・・。しかし、なかなか上達はしないですが。

メキシコでは、まったく危険な目には遭遇せず、ひたすら行く先々でいろんな人に親切にしてもらって、とてもラッキーでした。中南米の中で、メキシコは、やはりかなり安全なのではないかと思います。どうでしょうか。

参考にしていただけるような安全対策的な事が書ければいいのですが、特になくって、“夜出歩かない”“いかにも貴重品持ってる風にならないようにする”などでしょうか。

「やっぱりメキシコの夜はテキーラとマリアッチやでー!」という時には、仲良くなったホテルのフロントの男の子に連れていってもらいました。こういう時は、自分が女性でラッキーだったな、などと思ってしまいます。

今回質問させていただいた、トイレ事情以来、「各国のトイレって実はすごく奥深い文化が隠されているのでは・・・・」と感心しています。メキシコではもう一つ、オアハカの世界一大きい糸杉っていうのを見に行った時ですが、トイレの入り口に女の子がいて、いくらかお金を払うとトイレットペーパーをピリッと切って手渡してくれるのです。今となってはいくら払ったか覚えていないのですが、その時渡されたペーパーは、1ミシン目分。(約10cm位でしょうか)目が点になった事を覚えています。ティッシュ持っていてよかったです。

HP、これからも楽しみにしています。ではまた。

Kambayashiさんからのメール (5/3/99)

さてさて、久しぶりの男子禁制女性的旅ROOM、テーマも中南米治安スペシャルと気になる話でした。

旅先で出会った人たちで、バックパックをずだ袋に入れてカモフラージュしたり、ナイフで切られないように金網で巻いたりしていた人は中南米を旅行してきた人ばかりでした。 そんな人たちの話を聞くとやっぱり中南米はひとすじ縄では行かないと思っていたのですが、今回の話では基本的にどこの国でも気をつけることばかりで、ちょっとばかり肩すかしをくらったように感じました。中南米でも犯罪にあわないためには何も特別な方法が必要なわけではないということなんですね。

ところでセントロってセンターのスペイン語版なのかな?

人それぞれ、いろんな防御策があるから、一概には言えないんだけど、わたしの結論は特別な方法するより、基本を守ったほうがいいってことになりました。あんまり防御してると、すごく大切なものが入ってるって感じしちゃうでしょ? 前に大きな錠前みたいな鍵つけてた日本人観光客の男のコがいたけど、あれ見てると、コソ泥くんじゃなくても、バッグごといただきたくなっちゃう…。

南米のどこかの国で、日本人観光客がリュックしょってバスに乗ってたら、リュックごと引っ張られ、バスから転落…って話を聞いたことがある。で、思ったことふたつ。ひとつは、彼がリュックに金目のものを入れるところを、コソ泥くんに目撃されていたんじゃないか?ってこと。ふたつめは、盗まれそうになって、彼が相当抵抗したんじゃないか?ってこと。

リュックについては賛否両論あるけれど、ガイドブックとか、生理用品とか入れてる分には問題ないと、わたしは思います。ただウォークマン、カメラ、コンピュータ…そういうものを人目のつくところで出し入れするのは、ぜったいダメ。

あと万が一、盗まれそうになったらあきらめましょう。金を出せ!って言われたら、100ドル(もったいないから50ドルでいいんじゃないか、っていう人もいる)くらい渡すとか、バッグが欲しいって言うんなら、もう渡すしかない。

ところで「セントロ」はスペイン語で「センター」の意味。英語でいう「ダウンタウン」ね。

カラカス在住Imaiさんからのメール (4/26/99)
カラカスの中でも特に治安が悪い所は、セントロのCAPITORIOやLA HOYADAです。昼までも日本人だけでは絶対行くなといわれました。

ちなみに僕は2度苦い経験があります。一度目はすりにあいました。忘れもしない30/12/98の年末です。場所はCHACAITOの駅のエスカレーターです。

事はマルガリータからカラカスに帰ってきて、地下鉄を降りた時に起こりました。地下鉄を降りて、地上へ上がるエスカレーターを登り切ろうとしたとき、前のあんちゃんがテレカを落としてエスカレーターを降りずに、あたふたしてました。当然、後から登ってくる人でつっかえてしまってエレベーターの上はもみくちゃ状態。恐らくその時に取られたと思います。

何人かがグループになって、僕はすでに囲まれていたのでしょう。前のテレカを落とした人はおとりで、僕の横にいた人は後ろから来る人をわざとさえぎって混雑を作り、そして後ろの人がぼくの財布を盗んだと思います。その時は「さっさとテレカ取れよ!」と思っていたのですが、それが失敗でした。その時には盗まれていたのです。全然気づきませんでした。3分後に「あれ!財布が無い!」と思った時には、すでに遅し・・・・、辺りを見回しても当然そいつらは居るはずも無く、もう100%帰ってこないでしょう、やられました。

本でいろいろなすりの手口を読んだのですが、「エスカレータすり」は初めて体験させられました。財布の中身は、現金Bs20000(4000円)とシティバンクのキャッシュカード。現金だけなら良かったのですが、カードが・・・。クレジットカードを入れてなかったのがせめてもの救いかな?すぐに日本のシティバンクにコレクトコールを掛け、止めてもらいました。幸い、口座のお金は引き出されていませんでした。旅行帰りでいかにも観光客の格好で、少し疲れていたので油断があったのかもしれません。

しかし、Bs20000で貴重な?体験ができました。ちょっと高いけど。命があるだけましまし。しかし、実際にすりに遭うとは思わなかったなー。日本に帰ったら「地球の歩き方」に投稿しようかな。

というのが第一話です。というか僕もズボンのポケットに財布を入れておいたのが悪いのですが。。。あとから聞いた話だと、「エスカレータスリ」は最近はやりの手口だそうです。一昔前まではおなじみ?の「アイスクリームスリ」が盛んだったようで・・・。今は財布とカードはできるだけ持ち歩かずに、生の現金だけ持ち歩くようにしています。どうしても必要なときは、ベルトに括り付けられるポケットの中に入れて、Tシャツで隠れるようにして持ち歩いています。

2度目は泥棒に入られました。一月の中旬だったと思います。僕はチャカイトのメトロの近くのアパートの3階(日本で言う4階)に住んでいるのですが、そこに入ってきました。しかも僕らが寝ている最中に・・。今思い出すだけでも恐いです。

事は恐らく僕たちが寝ているときのこと。僕たちの部屋は4階にあるのですが、よじ登って入ってきたのでしょう。盗まれたのは、僕は腕時計、足立(もう一人の日本人)は腕時計、靴、CDウォークマンです。

最初は気づきませんでした。朝起きたら、腕時計が無くどこかに置き忘れたものと思っていたのですが、学校から帰ってきて調べてもなく、足立も同様に無くなっていたので不審に思い、調べたところ窓の所に手跡がついていたので、明らかに空き巣です。

しかし、アパートの部屋には僕と足立とドイツ人が一緒に寝ていて、別の部屋でおばちゃんが寝ているのによくも堂々と入ってこられたなという感じです。しかし、もし気がついていたらかえって危険だったかもしれません。ドイツ人は朝の6時ごろに足音を聞いたような気がしたと言うので、犯行は恐らく早朝だと思われます。

すごいでしょー。4階までよじ登ってくるとは誰が想像できます? 手形がくっきりついてたのを見たときは鳥肌が立ちましたが・・・。

今はその窓にも鉄格子が取り付けられ、侵入できないように為って居ます。しかしその時にはもう周りがみんな「ドロ君」に見えました(笑)。今度は帰り際にピストルで狙われる、と自分が恐くなるような事を勝手に想像しちゃったりなんかして(笑)。しかし、学校の行き帰りはいつもノートパソコンを持ち歩いているので油断大敵です。もう今は後ろにも目がついて4つ目人間に変身しました(笑)。

あと最近のトラブルで、シティバンクのキャッシュカードがATMに飲み込まれてしまった事ですね。此方では結構こういう事が起こるそうです。ドロ君に盗まれて以来2度目の再発行・・・。日本から送ってもらわなければならないので、大変です。対策として、カードを全部吸い込ませるATMではなくて、カードを途中まで入れてすぐ引き出す方法のATMがありますよね。それを今度から使うようにします。

こう振り返ってみると、日本がいかに平和を当たり前の事として認識しているのが良く分かります。

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