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2/20/2000 |
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土地土地のお話その2 カルタヘナ | |
「コロンビアのカリブ海沿岸地方で、一番の見どころは、なんてったってカルタヘナ!」って地元の人々も口々に言っていた。あの文豪ガルシア=マルケスが、世界で一番美しいと言った街なんだわ、ここは・・・。 カルタヘナは大雑把に2つのパートに分けられる。ひとつは半島のように突き出たビーチサイド。超高級ホテルが立ち並び、垢抜けたリゾート地の雰囲気。もうひとつは、城壁で囲まれた旧市街を中心とするコロニアル地区。最近増えすぎてるような気もするけど、ここもまた世界遺産に指定されている。リゾート・パートのほうには、治安もよく、観光客も多くて、落ち着いて過ごせる。でも観光地チックだし、海もそんなにキレイじゃない。やっぱ、ハズせないのは旧市街! 眩暈がしそうに美しい城壁の中には、コロニアルな建物が連なっている。壁に囲まれているせいか、どっか別の世界に飛んじゃったようなトリップ感も味わえるの。お散歩好きだったら、いくら歩いても飽きないと思う。ま、歩くだけでもいいけれど、休みがてら美術館に入るなら、ココがお薦め! PALACIO DE LA INQUISICION 植民地時代の生活用品や、家具などが展示されているんだけど、雑然と置かれているもんだから、妙に生活感がある。歩くとミシミシ音がする木造の床、正方形で四隅にポールが立ってる貴族的なベッド・・・。死者のささやきが聞こえて・・・はこなかったけど、なんだか小泉八雲の世界だわ。精霊は宿ってる感じね。中庭や庭園も雰囲気よい。ちなみにここ、宗教裁判関連施設だったよう。
MUSEO DE ORO(黄金美術館)
銀行と同じ建物にあり、警備が非常に厳重。ボディチェックを受け、金庫みたいな部屋に入っていくと、シュワちゃんになったみたい。冷房がガンガンに効いていて、凍りそうに寒いので、涼むのにもいいかも(カルタヘナ、暑かった!)。館内にはマグダレーナ川流域に栄えた文明などの展示もあって、ちょっとチップあげると、セキュリティのおじさんが丁寧に説明してくれる。 生々しい果肉をさらけだすマンゴの切り身、なぜか山積みになったルービック・キューブ、鳴りっぱなしのアラーム時計、コピーものらしい真っ白なスニーカー、ビンに入った澱んだ液体、下着、工具、化粧品・・・。そう、バランキージャのセントロもこんな感じだったっけ。治安はよくないけれど、コロンビアのエネルギーが爆発してる。人々のエネルギーと暑さが互いに影響しあって、空間のヴォルテージが上がりきっちゃってる感じなの。
通りすがりの民家の入口に、階段がある。見上げると、その先は真っ暗。どこへつながってるか、どこへ戻っていくかわからない階段の先には何が??? ま、節電で電気つけてないだけなんだろうけど、どこからか忍び寄ってくる、ガルシア=マルケスの魔術的リアリズム感覚・・・。カンタンに妄想に支配されちゃうのは、単なるプラシーボ効果???
<オマケ>ロサリオ島
カルタヘナからヤマハのボートで約1時間、きれいな海で過ごしたいなら、ロサリオ島がお薦め。水族館もあって、愛想のいいイルカやカメ、そしてサメが待ってます。浜辺でゴロゴロして、お昼食べて、またゴロゴロしながらお昼寝・・・。薄目を開けると、エメラルド・グリーンの海が広がる。ああ、また行きたい!
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関連リンク カルタヘナの写真 首都ボゴタにゲリラが迫った ガルシア=マルケスについて読む バランキージャのセントロ
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