ホーム音楽・映画系 ラテンもの インデックス ビバ!アルモドバル
5/15/2000
ビバ!アルモドバル!

ペドロ・アルモドバル PEDRO ALMODOVAR

アルモドバル1951年9月25日生まれ(誕生日がわたしといっしょ!)
スペイン、ラ・マンチャ地方のカルサダ・デ・カラトラバに生まれる。16歳でマドリードへ行き、電電公社(TELEFONICA)で事務補佐の仕事をしながら、雑誌編集、8ミリ映画製作、コミック、劇団、音楽など、アンダーグラウンドの世界で、さまざまな創作活動を開始した。
1980年、初の16ミリ長編、"PEPI, LUCI, BOM Y OTRAS CHICAS DEL MONTON"がスペイン国内で話題となったのが、成功へのステップ。原色に彩られた摩訶不思議なアルモドバル・ワールドを展開し、『マタドール』(1985)は、パリやニューヨークでも高い評価を得た。
その後もほぼ2年ごとに新作を発表。国際的に大注目が集まる、数少ないスペイン人映画監督のひとりとなった。

<フィルモグラフィー>
(日本で公開、ビデオ・リリースされた作品)
セクシリア (Laberinto de Pasiones)1982
バチ当たり修道院の最期 (ENTRE TINIEBLAS) 1983
グロリアの憂鬱/セックスとドラッグと殺人(Que He Hecho Yo Para Merecer Esto) 1984
マタドール (MATADOR) 1985
欲望の法則 (LA LEY DEL DESEO) 1987
神経衰弱ぎりぎりの女たち (MUJERES AL BORDE DE UN ATAQUE DE NERVIOS) 1988
アタメ (ATAME!) 1990
ハイヒール (TACONES LEJANOS) 1991
キカ (KIKA) 1993
私の秘密の花 (FLOR DE MI SECRETO)1995
ライブ・フレッシュ(CARNE TREMULA)1997
オール・アバウト・マイ・マザー (TODO SOBRE MI MADRE)1999
トーク・トゥ・ハー (HABLE CON ELLA)2002

『神経衰弱ぎりぎりの女たち』『セクシリア』など、初期の作品には、無名時代のアントニオ・バンデラスが出演してます。

<ゴー!ゴー!アルモドバル>
ハイヒール 写真 40年も独裁してたフランコが亡くなり、スペイン人たちがふたたび路上で自由に抱き合えるようになったのが1975年。以降、アンダーグラウンドな文化が地上に顔を出す。ペドロ・アルモドバルは、そんな時代に開花し、80年代から90年代にかけて、キッチュな映画をたくさんつくった。
ゲイ・カルチャー、不能な男が<静的に>興奮するような交錯、小道具に使われる車椅子、ねじれた愛情と暴力、異常な方向へむかう欲望、ドラッグ、テレノベラ的男女の多角関係、へなちょこで支離滅裂な性格を持つ主人公たち、アングラな密かな愉しみ、ときに悪趣味なファッション・センス、etc., etc.,…。
フランコ政権下、禁欲の時代に青春を送ったアルモドバルの映像は、床を這うような抑圧された欲望をラテン的原色で彩っちゃうな、奇妙で破壊的な魅力があった。でも彼の真骨頂は、意外なほど正統派、時に悲劇的で、メロドラマなストーリー展開と、新感覚のミックス!だと思う。そういう意味での彼のひとつの頂点は、『ハイヒール』、これは必見です。


<作品紹介>
ハイヒール
 
オール・アバウト・マイ・マザー   トーク・トゥ・ハー

 

関連リンク テレノベラ

5/1 5/8/2000


旅行して、どんな人たちと会った? どんな体験をした? 何を感じた?
http://www.page.sannet.ne.jp/megmeg/
Copy Right (C) 1997-2000 Emico Meguro All Rights Reserved.