ホームテレノベラAmigas Y Rivales 2001年メキシコで一番ウケたノベラは、これ!

07/16/2002

Amigas Y Rivales 2001年メキシコで一番ウケたノベラは、これ!
Amigas Y Rivales (友達とライバル) メキシコ/テレビサ 2001年 



左から:Laura役 Michelle Vieth、Nayeli役 Angelica Vale、Ofelia役 Adamari Lopez、そしてJimena役 Ludwika Peleta

photos: www.esmas.com


お待たせしました! 遂に!Amigas Y Rivales 公開です。2001年、メキシコでいちばん話題になった、人間関係超絡まり系骨肉的青春テレノベラ。青春ノベラであっても、愛憎と骨肉の争いは健在、あっちこっちでドロ沼にハマりまくるのが、ミソです。ただし、ドロ沼だけに終始しないのが、この作品のすごいところ! エイズやドラッグ中毒など社会問題にも切り込み、今までのテレビサ・ノベラとは、ひと味違う現実的な作品に仕上がっています。加えて、さまざまな個性を持った女のコたちの競演も見もの!

右がお坊ちゃまロベルト役アラト・デ・ラ・トレ 左はアダマリ・ロペス一般的に登場人物がとても多いのがテレノベラの特徴のひとつ。それにしても、このノベラ、とりわけ登場人物が多くて、名前が足りなくなるんじゃないか・・・と心配するほど。言わずもがな、彼ら全員が一丸となって絡まりまくるので、ストーリーはとても複雑です(こういうのを「複雑」と定義するかは別として)。ここでは、主人公のひとり、お金持ちの実業家ロベルト(エリック・デル・カスティージョ)、お嬢様ヒメナ(ルドウィカ・ペレタ)、お坊ちゃまロベルト・ジュニア(アラト・デ・ラ・トレ)の一家にやってきた「殺人鬼な後妻・ロクサーナ」を軸に、ごくさわりのストーリーを書きましょう。

殺人鬼な後妻・ロクサーナ役 ホアナ・ベネデックロクサーナは、ロベルトの財産目当てに目をつけ、彼の奥さんを殺して、まんまと後妻に収まる。が、やっぱ、若いほうがいい!と思ったかどうかは知らないけど、だんだん息子のロベルト・ジュニアに目移りしていくのね。で、ロベルト・ジュニアの恋人も殺して、今度はロベルト・ジュニアとケッコンするの。でも実は彼女は殺人鬼。過去にも何人もの男性を殺し、物語が進行していく過程でも、男女問わず、あちこちで殺人を重ねていく・・・。

なーんて書くと、ホラー・ノベラか!?って思っちゃうかもしれないけど、まあ、「殺人鬼な後妻・ロクサーナ」は、ひとつの味付け的な感もある。物語のホントの軸は、育った環境も性格も違う4人の女のコたちを中心に展開していくのね。お嬢様ヒメナ、ヒメナの家でお手伝いさんとして働いていたナジェリ(アンヘリカ・バレ)、ヒメナの親友でエイズにかかってしまうオフェリア(アダマリ・ロペス)、そしてヒメナと同じ大学に通うラウラ(ミッチェル・ビエト)。

"Amigas Y Rivales"は、「友達とライバル」っていう意味。彼女たちは、同じ男性に恋したり、葛藤を繰り返したりしながら、どんどん新しい人生を開拓していく。

醜い男役のガブリエル・ソトこんなことばっかりしてると息が詰まって窒息しちゃうから?ちゃーんとコミカルなキャラクターもいます。その名は、El Feo(醜い男)。このサイトの読者のみなさんは、もうお気づきでしょう。今を遡ること2年前、ラテンアメリカ中を席捲した"Betty La Fea"(わたしはベティ、醜い女)のパクリ系です。メキシコの一大メディア・グループ テレビサが、こんな安直なことしてていいのか?!って疑問を抱きつつも、ラテン系らしい?ストレートさ、かわい!って思ったりもする。

El Feoことウリセス(ガブリエル・ソト)は、吉本でも、ここまではしないよねっていうくらい、見事なズッコケを演じます。醜い男っていうニックネームがつくくらい、最初はこれみよがしに不細工だったけど、途中、恋人のオフェリアに遺産が転がり込んで、整形手術を受け、見事にカッコいいオトコに変身! こういう展開も、安直っていや、こんなに安直なことは滅多になかったりもする。この役を演じたガブリエル・ソトは、放映終了後、「醜い男」のイメージから逃れるのに、だいぶ苦労したみたいです。

イチ押し!オフェリア役 アダマリ・ロペスで、主役の女のコ4人のなかで、わたしのいちばんの好みは、エイズにかかってしまうオフェリア役のアダマリ・ロペス。彼女は、プエルト・リコ出身、1971年5月生まれの31歳。でも、見事に何の違和感もなく、女子大生役を演じています。

子役として出発し、アメリカやベネズエラのテレノベラに出演した後、1998年にメキシコへ移住し、全開! "Sin Ti"、"Camila"、"Locura De Amor"などのテレビサ テレノベラに続々と出演していきました。自然にパーンと笑ったときの表情がとにかく、キュート。最新作は、アメリカのスペイン語テレビ局ウニビシオンと、ベネズエラのテレビ局ベネビシオン合作のテレノベラ "La Gata Salvaje"。これ、見たいなぁ。

まあ、どーでもいいことだけど、アダマリという名前を聞くと、反射的に美川憲一の顔が浮かんでくる。「おだまり!」(極寒)。でも、珍しい名前だよね〜。

では、ここで、まだ登場していないメインの登場人物をご紹介。

ルドウィカ・ペレタ物語の核となるお金持ち一家のお嬢様ヒメナを演じるのは、ルドウィカ・ペレタ。1978年11月、ポーランド生まれだそうです。

彼女は、1980年代後半から90年代前半にかけて世界的に放映された、子供向けテレノベラの傑作『カルーセル』に子役として出演していました。日本でいえば、『3年B組金八先生』の小学生バージョンといった趣きの、学園ドラマね。当時の役柄も、お父様がお医者様のお嬢様。わがままな性格で、仲間はずれにされたりして的キャラ。大人になっても、向いてるキャラって変わらないのね・・・と感慨深かったりします(本人がどんな性格かは別として)。

ま、それはともかく、彼女はすでに一児の母。一時、体調を崩していたけれど、また、活動再開したようです。


左端がラウラ役のミチェル・ビエト次は、お嬢様ヒメナの大学の同級生ラウラ役のミチェル・ビエト。ヒメナの父と兄の両方から愛されて、悩みまくったり、ドツボにハマったり、実の母に若い男の恋人がいることを知ってしまったり、実の父が現れたり、妹の世話を焼いたりと、ワリを食いがちな役柄。彼女、Mujeres Enganadas でも、ツイてない系の役だったんだよね、そういえば。

で、彼女、「体調が悪い」という設定で、最終回には現れませんでした。プロデューサーとモメた・・・というゴシップ記事もあったけど、それにしても、約200回も続いた連続ドラマの主役のひとりなのに、「体調悪い」で最終回欠席なんて、これまた安直!? 次回作に期待しましょう。

アンヘリカ・バレさて、4人めは、最初、お金持ちのお嬢様ヒメナ一家のお手伝いさん、後半ではテレノベラの主役+人気歌手の座を射止めるシンデレラ役、ナジェリを演じるアンヘリカ・バレ。まだ若いけど、1970年代後半にキャリアをスタート、すでにベテラン女優の域?に入ってます。グラマーなボンボーン!系!

というわけで、主役級をご紹介してきましたが、他にも有名俳優がめじろ押し。Abrazame Muy Fuerteで、超ド級の悪女を演じたナイレア・ノルビンド、Sin Pecado Concebidoでこれまた悪女を演じたイタティ・カントラルの実生活での旦那様エドゥアルド・サンタマリア、昔々、タリアとQuinzeaneraで共演、長年のキャリアを誇るエルネスト・ラグアルディア、現在大好評放映中、Entre el amor y el odioで主役を演じるスサーナ・ゴンサレスなどなど。

ちなみに、「殺人鬼な後妻・ロクサーナ」を演じたホアナ・ベネデックは、この作品で、すっかり「セクシーな悪女」のイメージが定着。それはそれは、凄惨な悪女演技だったから仕方ないのかもしれないけど、そろそろこのイメージからの脱却をめざしているとか・・・。ちなみに彼女は、ルーマニア出身。吸血鬼を彷彿とさせちゃったりなんかするほどの、迫真の演技でした。

中央がスサーナ・ゴンサレスとにかく約200話続いたテレノベラなので、書き出すとキリがない。見終わるのに1年近くもかかって、体力勝負!に近かったけど、見る価値あり!でした。そういえば、このノベラのロケが行われたアカプルコに行ったとき、舞台になったホテルをチラッと見た。1泊7万円(だったかな)もするという超高級ホテル!!!でした。






関連リンク 
テレビサのオフィシャル・サイト ウニビシオンのオフィシャル・サイト 
Mujeres Enganadas 
Abrazame Muy Fuerete Sin Pecado Concebido 
タリアってだれ?