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マレーシア、エトセトラ | |||||||||
1パンコール島の浜辺で 「ボクは今晩、泊まるところがないんだ」とか、「キミはいつまでここにいるの?」とか、同じことを何度も尋ねる。まあ、4時間も海辺にいて、誰からも声掛けられないよりはずっといいけど…。 2チャンギ空港で(その1) このお巡りさんも南国系、「いっしょに外でタバコ吸わない?」なんて言ってきて(大禁煙国家シンガポールでも、空港の外ならタバコは吸える)、のんびりしてるの。ときどき観光客が「タクシー乗り場どこ?」なんて尋ねてくると、さっと「お巡りさん」に戻る。 その晩は予想外の展開があって、空港で一泊したんだけど、そのワザのすべては彼が教えてくれた。24時間営業のカフェテリアはここ、防犯カメラが設置してあるベンチはここ…、そんな彼のアドバイスのおかげで無事に一晩明かせました。 2チャンギ空港で(その2) 彼によると、シンガポールでは、最低でもS$30(2340円)以上のホテルに泊まったほうがいいそうだ。他の国から来て売春してる女の人は、だいたいS$20くらいのホテルを拠点としてるらしい。ただ、シンガポールの物価を考えると、S$30のホテルは安宿になると思う、物価の安いマレーシアならビジネス・ホテルに泊まれる値段だけどね…。 で、ここから話の流れが「他の国から来て売春してる女の人」にいってしまい、引き戻せなくなった。「ボク、最近離婚したばっかり」とか言いながら、娘の写真とか見せてくれるんだけど、ちょっと雲行きが怪しくなったので、「寒くなってきたから」とか何とか言って、空港内に戻った。 さよならしてから、彼がもう一度声をかけてきたので、とりあえず振り返ったら、彼が言った。 「そのショートパンツいいねえ、ウッシッシ…」 マレー語は勉強しやすい言葉で、基礎的な単語(1000語くらい???)を覚えれば、かなり話せるようになるそうです。母音もはっきり発音するし、外来語をたくさん使うので(ということは覚える単語が少なくて済む)、日本人に向いてる言葉かも。 たとえば、レストランはrestran、警察はpolisです。 あと、英語のCはKに置き換えて使っていました。たとえば・・・technologyならteknologi、computerはkomputer, ticketはtiket...ってな具合。 でもって、なぜか語順がラテン系。ポルトガルの支配下にあったから??? ポルトガル語を話すマラッカの人々は、一見マレー人のような容貌で、「クリスタオ(Cristao)」という特殊な方言を喋るらしい。で、その方言は16世紀の古いポルトガル語ではないかといわれているんだって! なんか遥かなる大航海時代を感じちゃう??? ところで"CENT"は"SEN"と書いて、そのまんま「セン」と発音してました。これは日本語の「銭」の影響かしら。マレーシアって、ホントに文化が交錯してて、これぞMELTING POT!!! パンコール島(マレーシア北部)で会ったインド人→家ではタミル語を話すが、マレー語と英語も話せるトライリンガル。学校ではタミル語が中心だが、マレー語と英語も勉強するそうだ。 パンコール島で会った中国人→家では広東語、学校でマレー語と英語を勉強するので、やっぱりトライリンガル。 クアラルンプール(中部)で会ったインド人→英語が上手だったけど「わたしの母国語はヒンディ語よ」と言っていた。 マレー人→マレー語と英語のバイリンガルが多い。 北のイポーは広東人が多いから広東語。でも南のマラッカあたりでは、北京語がよく話されている。例えばイポーで放映されていた広東語ドラマは、マレー語・英語の字幕付きだったけど、マラッカで放映されていた広東語ドラマは、マレー語、英語、北京語の字幕付き(画面の半分以上が字幕)。南に下るにつれて北京語が増えるみたい。 マレー人、中国人、インド人が共存するマレーシアなので、人種を超えて会話するときは、マレー語や英語を使っていた。たとえば、中国人のお客さんがインド人のウェイターに話し掛けるとき、相手の顔を見て、「あっ、彼はインド系だ。ならば英語だな」とステップを踏んでから、喋りはじめていたような気がする。 マレー鉄道の一等車に乗ったとき、飲み物の注文を取りにきた男のコに英語が通じなかったので、二人して困っていたら、もろ欧米系な女の人が、マレー語と英語で通訳してくれた。アジア人同士なのに言葉が通じなくて、欧米系に通訳してもらうのって、なんだかとっても不思議…。 関連リンク ジャングルを走るマレー鉄道に乗ろう! 夜明けごろ、夜行列車はクアラルンプルに到着した。プラットフォームに降りると聞こえてきたのがコーラン、ちょうどお祈りの時間でした。なんだかとってもエキゾチックだわん。駅構内にはお祈りルームもあるんだけど、入りきれないらしい。ゴザのようなものを敷いて、そちこちでお祈りしているので、通り抜けるのもたいへんなほど。マレーシアの総人口1442万人のうち44%(635万人)がマレー系ムスリムだそうだ。 マクドナルドに行くと、店員の女のコがあの「万国共通スマイル」で迎えてくれるんだけど、イスラムなのでちゃーんとベールで髪の毛を隠している。で、首から下はちゃんとマクドナルドの制服なのが、魔化不思議。 街で見かける若い女のコたち。全身バリバリのイスラムなのに、プラダみたいなリュックをしょってたり、TWEETYのバッグを持ってたりする。あと「簡易イスラム」なタイプだと、マクドナルドの店員と似たような感じ。ベールだけ巻いて、あとはTシャツにGパンとか…ね。 ディープなアラブ圏に比べると、なんとなく「どんぶりなイスラム」って雰囲気だけど、ベールだけは絶対にはずさないから、グラウンドでクリケットしてた女子高生たちは、ベールをはためかせながらダッシュしてた。 アジアにイスラム文化圏があるのが急に不思議になり、図書館に行って、ほーんのちょっとだけ調べてみた。 東南アジアの総人口約3億7000万人(1982)のなかで、イスラム教徒はほぼその40%、約1億5000万人を占めていて、2位の仏教徒、3位のキリスト教徒を上回る地域内最大の宗教グループ。イスラム教徒人口の大部分は東南アジア島嶼(とうしょ)部のマレーシア、インドネシア群島、フィリピン群島南部に集中しているという。 どうやってイスラム教がここまでやってきたかというと、交易ルート。古来、東南アジアは中国とインド亜大陸・西アジア・地中海の諸文明を結ぶ海上交易ルートに位置しており、アラブ商人はこの交易ルートで早くから活躍していたんだそうだ。 東南アジアでイスラムへの改宗が本格化しはじめたのは、西暦13世紀末ころから。改宗は平和的・自発的に行われ、15世紀初頭には、マレー半島南部の東西交易のかなめマラッカ王国の王がイスラムに改宗した。で、この王様がアラビア語のスルタン(統治者の意)を名乗ったことから、スルタンの称号が始まった。 とってもカンタンにまとめちゃうと、こんな感じ。そう、権力の象徴「スルタン」を巡っては、複雑怪奇な成り立ち+エピソードが山盛りらしい。突っこんで調べてみると、ハマるかも…。 参考:『東南アジアを知る事典』(平凡社) のんびりした地方都市
イポー ケータイ屋さんで値段を見たら、超小型(でも2つ折りで、日本では終わったタイプ)がなんとRM2300!!! 日本円にしたら75900円、ランチが100円くらいでできるマレーシアでは、すごい値段! モトローラの古いタイプ(トランシーバーみたいに大きい)がRM430くらい。もっと安いお店はあるのかもしれないけれど、まだまだステータス・シンボル??? 小さな島に行っても、ケータイが鳴る。 シンガポール人はケータイ大好き ここに書いてあることは、1998年3月の情報です。しかも聞きかじりなので、信憑性に欠けるかも・・・。マレーシアやシンガポールのケータイ事情に詳しいひと、ぜひ教えてね! 各国のケータイ事情にとっても興味があるの。 *シンガポールドル(S$)は78円、マレーシアリンギット(RM)は33円で計算しています。 ★洗剤「アタック」のコマーシャル。マレーシア・ヴァージョンなんだけど、♪アタック〜♪のジングルの部分だけが、日本のコマーシャルとまったくいっしょ。 ★「ビオレの毛穴すっきりパック」のコマーシャル。日本と同じで、取れた毛穴の汚れの拡大写真なんか見せている。で、このコマーシャルに出演していたモデルの女のコ、マレーシア人だと思うけど、東京系な雰囲気。 ★イポーのショッピング・モールに、ピタピタしたTシャツ、スケルトン系グッズ、キティちゃんなんかも売ってる「今ふうなお店」があって、そこで働いてる女のコたちも、かなり東京っぽかった。 ★クアラルンプール〜エアコンが恋しくて、マクドナルドに入ってコーヒーだけ頼んだら、「ポテトもいかが?」と薦められた。インターナショナル。 ★タンピン駅(マレー鉄道、お手洗いエトセトラにリンク)にいたネコ。撫でても、つついても、押しても(?!)、たまに「にゃあ・・・」というだけで、身動きひとつしない。ホントにホントに暑かったからなあ、エネルギーは使わないようにしてるんだろう。 ★あるレストランで。ねこがテーブルの下で寝そべっていて、お客さんにいじられても蹴られても、めげずに寝てる。で、料理が運ばれてくると、そのテーブルに移動しおねだり。「そんなにいっぱい食べきれないニャア、ちょっとくれニャン」って感じで、鳴きまくっていた。 お客さんたちは空腹状態なので最初はあんまりあげないけど、だんだんお腹がいっぱいになってくると、けっこうあげていた。 でもわたしがあげた「エビの頭+尾っぽ」は、食べなかった。食堂ネコたちは食べ物には困っていない。 ★テレビの歌番組で歌手たちが歌っていたのは、昭和40年代的なムード歌謡とか、切々と歌い上げるやや演歌調のバラードが多かった。あと、昔のグループサウンズ系とか・・・。若者はアップテンポなロック系も歌っていたけど、どうも垢抜けない。マレーシアで唯一、「ついてけないなあ」と思ったのが、歌番組。でもセルジュ・ゲインズブールとジェーン・バーキンのデュエット風、ささやき系の曲もあったっけ。 追記:こないだ渋谷のタワーレコードに行ったら、「マレーシアの超期待アイドル歌手」ってポップに書いてあるCDがあったので、試聴してみたんだけど・・・。17歳くらいの若い、かわいい女のコなのに、歌はやっぱり哀愁歌謡系だった。 ★よくある話。SANYという電気屋の看板があった。 ★パンコール島からルムットに戻るフェリー、いつもはRM2(66円)なのに、今日はRM3。「何で?」っておばちゃんに尋ねたら、「スピードボート、エアコン!」と答えた。「エアコンつきのスピードボートだから、乗り心地がよくて早く着く、だから高い」ってことね。 確かに船内はエアコンがガンガンに効いていた。いつもの約半分の時間で着いたし、テレビまであったんだけど、今どき珍しい、昔よくお手洗いにあった造花で、天井がデコレートされていた。 ★ウワサには聞いていたけど、マラッカの女のコはホントにかわいいコが多い。マレー系、インド系、中国系、ヨーロッパ系・・・いろいろ混じりあってる感じ。 シンガポール人が言った。「37度はないけど、34度はある」。 シンガポールも暑かったけど、マレーシアはもっと暑かった。パンコール島でマレーシア人に「何度くらいあるの?」って尋ねたら、「36〜37度くらい」だって言ってたけど、真っ昼間の直射日光の下だと、体感温度は軽く40度を軽く超える感じ。この熱気は倒れそうなほど・・・。 複数のマレーシア人が、「この時期のマレーシアは一番暑いんだ」と言っていたので、「涼しいのはいつ?」って尋ねたら、「うーん・・・」と唸って、「12月」って答えた人がいた。ホントに12月は涼しいの??? 汗をかいたTシャツ、乾いたから洗わないでまた着ちゃおうと思ったら、白い線が幾筋も入っている。汗に含まれていた塩が干上がって浮かび上がってきたものじゃないかしら??? これだけ汗をかくと、毎日毎日新陳代謝して、不純物を全部カラダから追い出しちゃったような爽快感がある。汗をかいたせいか、さすがにオシッコの量はグーンと減ったけど…。 そんなわけで、2月のマレーシアはどこへ行っても空き空きで、予約なしでどこまでもいけたし、マラッカを除くと、観光客っぽい人とは、あんまり会わなかった。 湿気もあるし(体感で90%くらい)、地元の人たちでさえ、「暑い、暑い」と繰り返す2月のマレーシア。ガイドブックには、「1年中が観光シーズン!」なんて書いてあったけど、暑いのが苦手なら、2月のマレーシアは避けたほうがいいかも??? 関連リンク 男女兼用・旅ワザ集<1> こうすれば英語は通じる
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